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腐女子は見た!

ちなみに我がホテルはビジネスタイプの部屋だけでなくカプセルタイプのホテルも併設されている。男女それぞれ専用フロアとなっていて、きっちりカメラで監視もしているので安心だ。

腐女子は朝礼の時、真剣に話を聞いているように見せかけているが実際は監視カメラの映像を眺めながら妄想しているだけだ。着替えてるお兄さんがいたら最高。勿論話は聞いていない。

これだけを読むとコイツヤバいのではないかと思われるがヤバいのでは?ではなくヤバいのだ。疑問ではない、確定だ。

だが伊達に四半世紀以上も腐っていない。変態は変態し普通を装う。

流石に仕事はきちんとする。萌えのためなら頑張ってみせるのが腐女子。ありがたい事に我がホテルは男性のお客様が多い。萌えの自給自足が出来る。

腐女子的に難易度が高かった部屋はベッドの上に大量のぬいぐるみを置いていた部屋だ。二十体くらいいた。寄せて戻すのに五分ほどかかった記憶がある。何故そんなに連れてきた。

そして色々なお客様がいる。

パンツを目立つ所に置いておき「このパンツどう?」とメモを置いていた連泊のお客様。残念だったな、腐女子にはご褒美だ。口には出さなかったが。

掃除はいらないからマッサージしてくれと言った若いお兄さん、腐女子の前に上半身裸で出てくるな。薄い本のネタになるだけだぞ。勿論丁重にお断りした。

AVを流しっぱなしでチェックアウトしたお客様、腐女子にモザイクは通用しない。いつもの様に通常画面に戻すのみ。

ビジネスホテルとはいえツインやダブルの部屋もあるため、清掃に入ると「昨夜はお楽しみでしたね」と言わんばかりの部屋もある。盛り上がったなら仕方ないとは思うが節度は守ってほしい。腐女子は萌えを提供しないリア充に厳しい。せめて残骸は見えない様にしてもらいたい。

なお、ダブルの部屋から男性二人が出て来た時は腐女子のテンションが最高を記録した。妄想は捗ったが仕事は捗らなかった。

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