走れ腐女子
腐女子は仕事の日は一万歩以上歩いている。もしかしたらそれくらい普通という人もいるかもしれないが、腐女子が住んでいるところはドのつく田舎である。車がないと生活出来ない。電車は二時間に一本で終電は二十時、バスは朝昼夕方のみで尚且つ土日祝は運休、しかも一番利用していた路線が廃線になってしまった田舎オブ田舎である。車は一家に一台ではなく一人一台が多い。一番近いコンビニまで徒歩三十分かかるし職場まで車で三十分以上かかる。
なお、職場のある辺りはドのつかない田舎なので電車もバスも本数が多いうえ、土日祝も運行している。
そんなところに住んでいるので歳を重ねるごとに動かなくなる。(学生の頃は自転車通学だったのでそこそこ動いていた)車社会の中で一万歩歩くというのはなかなかの快挙である。
客室清掃という仕事柄部屋から部屋へ渡り歩くため運動量はそこそこあるはずなのに何故か痩せない。全身を使った肉体労働なのに体重は減らない。
何故なら動いた分食べるから。でも食べないと動けない。そして働いた後のご飯は美味しいのである。何度も制服のボタンを飛ばしたが気にしたら負けである。
今日も腐女子は走っている。非常階段を上り下りし、フロアを走りまわり、他の部署の助っ人に向かい必死に走っている。頑張れ腐女子。