■ 06 反則重機農場爆誕
「ふはははははっ!新世界の重機神の力を見るがいい!」
ズゴゴゴゴゴォっ!という、とんでもない轟音と共に広大な畑を歩くだけで耕す悪魔。
そう、俺です。ヒャッハー♪たーのしぃ~♪
切り株石ころ?そんなもんまとめて砕き上げてくれるわ!
力の限り掘り起こし、岩石も放り出し、大地から引きはがされる大量の根っこも切り株も!
俺の前では塵芥に等しい……マジで楽しい畑起こし!
肥溜め肥料は大分先になるが、最初は腐葉土肥料で十分だろ♪
安易な素人農業だがパワーは化け物以上あるぜ!
河原から一段か二段高いところを芋畑にしようと開墾中だ。ありえない速度で!
何時かは城塞都市!その練習も兼ねて畑を高い壁的な感じで囲う計画だ。
レンガみたいなもので作るのであれば、セメントは欲しい。色々考えた結果、焼いた骨を細かく砕き、骨粉と大量の石粉で何とか出来るかもしれん。
石灰石もカルシウム系だった事を思い出し、なんちゃってコンクリートいけんぢゃね?とか思ってる。
実験しないとな♪もちろんできなくても構わない。正確に切り出せるように治具定規を作れば楽勝である。
まぁ俺の作る治具は全部石製だけどな。便利じゃ……
木製の治具でもいいんだが、乾燥しきってない木材で作ると歪みが大きいと判断。
鉄の生成はまだまだ先だなぁ……切実にドワーフに会いたい。
細かいことが全部出来そうな鍛冶の達人!
この世界のどこかに居て欲しいと願わずにはいられなかった。
城壁として考えると中は空洞にして通路にしたいんだが……
デカい恐竜の突進に耐えられるだろうか?ティラノ級は確実に存在している。
「あれはデカいな……映画じゃ時速50km以上で走るんだったか?」
「アレカタイ。ツヨイ。デモオソイ」
「エー?ハヤイヨ!カルラジャナイトダメ!」
カルラとマロンの身体能力の差だろうか?マロンはちょっと遅いのかもしれない。
ただ、この世界を生き抜いているのだ。俺より速く走れるだろう。
そんな事より城壁の高さを検討中にアレを見つけたわけだ。
ティラノ級と言ってるのは当然で、俺の知っているティラノサウルスではないからだ。
ビジュアル系ドラゴンではないが、カッコいい鎧みたいなのが見える。戦闘用と言われるとなかなか良い鎧を付けている上に鬣がイカス!
あれは外骨格ではないと思うが……いや、それより両腕は地球のティラノサウルスより退化してないようだった。
ちゃんと草食竜を手で掴んで食いちぎっている。飛び散る血しぶきがグロイ。
動きは映画に近いが、俊敏さと器用さはそれ以上にあるなと感心している。あんなので小さい方ってんだから凄いわ。
ドラゴニアン達の文化が発展しないわけだ。
もちろんあれより小さいのが厄介で、俺も恐竜には詳しくないから種族の判別が難しい。
高さ3メートルあればいいか?破壊されてコチラも飛び降りて逃げられる高さ。とかで、考えた方がいいかもしれないなぁ。
色々考えては見るものの、資材の量やら考えるとそれで十分かもしれない。
後は穴掘って堀で囲えばいいか!戦争を考えているわけではないので害獣が入ってこない仕様を優先しよう。
とりあえず実験的な城壁も考慮して、できれば正確な長方形で造りたい。
ただの願望だけどな。
とりあえず一番デカい定規は1メートルを作ったが、石製なので2メートルとか絶対折れる。1メートルでも折れそうで怖いのに。
木製定規は30センチ程度の物をいくつか作ったが、正確性を問われるとたぶん狂っている。
基準がないんだよ。1ミリ1センチの!目算で大体1センチを10等分して1ミリとしてみたが、これを基準にしていい物かと悩んだ挙句、結局妥協したものだ。
俺の身長も大分縮んでるしな……マジで正確な数値は出せない。
何時か数学者でも誕生して修正してくれないだろうか。
ので、現在の基準は俺の目算メートル法を基準として、建材やらなんやらはそれで測っている。
草紐を縦につなげて100メートルを測り、それを打ち込んだ杭に結んで正確な直線を作る。基準があると工程はサクサクと進み、綺麗な100メートル正方形が大地に描かれた。
そこから縦にもう100メートルの正方形を作る。これで縦幅200メートル、横幅100メートルの実験農場第一号が完成する。してないけど♪
思ってたより狭いなと感じたが、今はこれで十分だろう。
害虫対策も何もできないから全滅も考慮しておかなければならない。
天然物の殺虫剤とかどこかにないだろうか?煙で燻すと作物も一緒に死にそうだ。
ま、それより気になったのは、大自然の草原にぽっかりと空いた穴だ。離れたところから見るとかなり悪目立ちしているように見える。
好奇心で近づかれるのも困るので、堀の幅は広く取り、柵は1メートルにして草で偽装する事を考えている。
ネズミ返し的なのも付けてた方がいいかな?いろいろと妄想は尽きない。
堀を作る重労働は半日もかからず終えそうだった。
俺の掘削イメージはすべて建設機械を基にしているが、魔力イメージの力が半端ない。
プリマの五分の一の力が凄まじすぎる。あいつドンだけ凄いんだ?
掘り上げた土やら岩やらを壁に見立て、イメージ通りに圧縮して叩きつければ1メートルの壁はあっさり作れた。
便利すぎる魔力パワー!俺が重機神として本当に歴史に残るかもしれない!
ドラゴニアン達が何事かと駆けつけて見に来ていたが、全員口を開けたまま目が死んでた。
そりゃ大型恐竜が暴れてるような、音と振動が引っ切り無しに続いてりゃそうもなるか。俺は平気なので問題ない。
畑の畝を作っているとレスタ姉さんが興味深そうにウロウロしていた。
カルラとマロンも一緒に3人で何か話しながら見学している。
俺も軽く畑の説明してたから気になってしょうがないんだろうなぁ。
もちろん畑が完成したらレスタ一族にも参加してもらいたい。興味が湧いてるそこのドラゴニアン!俺の代わりに働かないか?
あっさりと畑の畝も完成し、種芋を等間隔で埋める段階でレスタ達が興味深そうにしていたので手伝わせた。
「等間隔なのはな、栄養の取り合いにならないようにしてあるんだ」
「エイヨウデ、ソダツ。ワカル」
「みんなと同じだ。食い物が無ければ育たない。野菜も木も栄養と水が必要ってことだ。やりすぎると腐るから土が湿る程度で良いはずだ」
「イモヲソダテル?ホリニイケバイイノニ?」
「んー、危険な森に探したり掘りに行く方法と、近くて安全な場所にあるから探す必要が無くて、しかも大量に手に入る方法があるとすれば……レスタはどちらを選ぶ?」
実はこの話し方。誘導していたりする。
相手に選ばせているようで。実は1択というズルイ手法だ。
すまんなレスタ。だが正解は君が選ぶんだ!ついでに農業関係は任せたいと思っている。
「……チカクノホウガイイ。ト、オモッタ」
「うん。俺もそう思うし、これはあくまでも実験なんだ。レスタが採ってきてくれる野菜や果物を、近場で育てられるようにしていくんだよ。すると!なんと小さい子供でも収穫ができる」
「アッ!ミンナデトレル!ソウイウコト?」
「そうそう。得意な人しか採れないってのが解決するし、何より大量に収穫できれば保存食も作れる。いい事が多いって思うだろ?」
「オモウオモウ!」
「でも、これも悪い事の被害も甚大なんだよな。作物の病気で全滅することは多々あるんだ。そこはこれから考えていかないといけない」
「ゼンメツシタラ……?」
「全滅がわからないか……病気で全部枯れてしまう事もあるんだよって話」
「カレナイヨウニ……カレテモホカノモ、ソダテルトカ?」
「そう!レスタの一族は植物に詳しいから頼りにしてるぞ?たぶん畑関係を頼むからいろんな方法を一緒に試していこう!」
「イッショニ!ヤル!」
そして手伝ってくれたレスタとカルラ&マロンにお礼のネックレス用の宝石をプレゼント。
石の名前はわからんが淡く蒼く透き通るヤツを魔力パワーで加工して磨けばあら不思議。サファイアっぽい輝きを放つ高級品に!
いや、名前マジでわからんけどな。
畑を調整した後は資材置き場で道具作りに励む。
石製だが頑丈なスコップに熊手。鍬も作るが、磨いてみると鉄鉱石くさい。
この石は海岸沿いにあったから……錆が浮いてる石が鉄鉱石か?粉砕して炉に入れたいが炉を作らねばならない……とてもめんどくさい。
まだしばらく石器時代でいいや。石器時代にしてはあまりにも美しい加工を俺がしている。ので、物凄い違和感があるけどな。
笑っとけ♪鉄には期待はしているが、この人数でそこまでは出来ないし、まだまだ基礎的な勉強をさせてやるべきだ。
出来れば……自分で発見したり、思いついたりして欲しい。その方が生きる楽しみと喜びを実感出来るだろうからな。
俺は生きる楽しみが何なのかわからないまま生きてたからなぁ……ここは原始的過ぎてまだ慣れないが、何とか快適生活目指して頑張るか!
しかし、鉄鉱石も見つけたいところだが石灰石も見つけたい。
道具作りに飽きた俺は、カルラとマロンを引き連れて海岸を散策中に想定外の大発見!
「マジかっ!綿花じゃねーか!麦っぽいのも凄い生えてる!」
めっちゃ自生してました。
「メンカ?ムギ。コレタベラレナイ」
「食べない食べない。これはちょっとテンション上がるな……籠持ってきてよかった!」
綿花の方は開いてるのが一部だけだが、糸は紡げそうな感じだ。
麦っぽいのはちょっと雑草に近いが、このまま様子を見て観察しよう。
季節がちょっとわからんが、半年もしない内に茶色になるはず!
よしよし、石臼とかイロイロ作らねば!芋が主食も悪くないがパンも食いたいしな♪
あ、米も自生してんのかな……いや、まず目の前にあるものを大事に育てよう!そうしよう!
「まずは綿花を籠いっぱいにしてくれ!実ごと毟っていいからな♪」
「「アーイ♪」」
食べられなくても俺のお願いを聞いてくれるなんてなんて良い子!
二人には最高の物を作ってやらねば!
俺の快適生活は着実に進行できている。
後で進捗表とかメモっとこう。
糸を紡ぐのは明日に回して、糸車だっけ?
思い出せ!動画でちょっと見たことあるはず!……っく……記憶力が足りないっ……
と、毛皮ベッドの上で編み編みしながらゴロゴロしている俺だった。
時間は飯時までまだまだあるので、プリマのトコにはいかずに木の皮を均等に切って樹皮シートっぽいものを作ってる。
カルラとマロンも他の女性陣と草を編みこんで茣蓙のようなものを作っていた。
編み込み用の小道具も色々渡してある。
木製のいろんな大きさの鈎針で、引っかけたり、押し込んだり。裏地から別の草を通したりと、工夫次第で色んな締め編みが出来たりする。
あと、バリ取りと長さの調整に用意した石製ハサミ。これは危ないので序列上位。お姉さん系キャロ嬢に管理してもらってみんなで使ってもらっている。
参考にしてもらおうと、手本を見せながら板間の上に敷いたり、扉の上からぶら下げて暖簾のように使って見せたりした。
一番食いついたのはスカートの腰ベルトにおしゃれポイントとして引っかけるとか、足に巻いてなんちゃってルーズソックス!(死語)とかして見せたら、欲しくなったのか夢中で編んでいた……ごめん。
ワンポイント用なら、樹皮シートみたいな物でウェストポーチみたいなのを作った方がいいかもしれないなと、みんなに配るために隠れてこっそり制作中。
材料は資材置き場にたくさんある。魔力反則ハンドでスルッと破けることなく剥げる。
この能力は俺の為にあるかもしれない!プリマのだってわかってるけどいいぢゃない。言わせて?
「これ売れるんじゃね?すごくね?」
自画自賛する享年48歳。まだまだ元気です!
などと、何時もの脳内劇場を終わらせ、何処かで売ってそうな樹皮シートが完成したが、よほど暇だったんだろうなというレベルの大きさと長さに仕上がっている。
四隅のバリが気になるので、別の樹脂で挟んで魔力ハンドパワーできめ細かく縫い付ける。
反則である。うるさい。
こうなってくるとミシンも作りたくなる。原理は知っているが、実際に使用した記憶は小中学校時代の家庭科だったか?
それ以来触っていない。ので、やっぱ手縫いだよなぁ……
なんて、これからの計画が右往左往しているわけだが仕方がないと思う。
だってやれそうなこと多すぎる!前の人生ってこんなにやれる事あったか?
何時も死んだように動画を眺め、死んだように寝たいのに足が攣って起きたり、自分のいびきで飛び起きたり。
いかん。人生後半で碌な思い出がないぞ?
いつか忘れたい!
うっし、軽く表面処理で磨いて半完成品として、樹皮シートも煙で燻してから本磨きしたい。
ウェストポーチっぽいものに加工するのはもうちょっと先になりそうだなっと。
そんなわけでくるくる巻いて縛って部屋の隅へやり、草編みに夢中な女性陣の様子を見に行った。
んー……草紐の完成度が上がっている気がするが、ドラゴニアンって器用さもちゃんとあるよなぁ。爪とか割とすごいのだ。
元々の基本スペックが高すぎるのか、それともそうじゃないと生き残れないのかったのかもしれない。
カルラ達の作品もわずか数日で民芸品レベルになっていた。
「おっ♪カルラもマロンも凄いけど、キャロとライチのはレベルが違うな!」
「キャロノイイデショ?ジシンサク!」
「ベルゼサマノイッテタ、ザブトーン!ドウ?」
キャロとライチは自己流の編み方で丸い座布団状のものを作り上げ、ライチは正方形で作っていた。
厚みもあるし、クッション性もあるが、何より凄いのは縁が綺麗に収まっていてバリがない……どうやるのコレ!
「いや、マジすげぇな……俺もこんな綺麗に編めないよ。凄い!あとでアクセ作ってあげるよ」
と、良いものが出来たら誉めてあげて、更にアクセサリーという物で釣っている。
光物というのはあれど、完成された装飾品が無かった世界で、彼女たちのやる気の原動を最大限に生かす手法を採用している。
めっちゃ嬉しそうな二人に対して対抗心が芽生えたのか、はたまた装飾品の為にかは分からんが、他の女性陣もやる気に満ちている。
すまんな。これも技術レベル向上の為!悪いがご褒美に平等性は排除する。
「あー、やっぱ怪我するよな?いつもコレどうしてる?」
「エット……トマルマデナメル……」
「コレグライナラベツニ?」
それだけかい!そら死ぬわ!
とりあえず怪我してるカルラとキャロは当然だが、みんなを引き連れて泉から簡易水路で引っ張ってきた小さい水場に連れていき、治療の手順を教える。
まず、綺麗な水で洗いおとし、消毒してあげたいがアルコールがない。
ので、魔力消毒イメージ!からの、傷が塞ぐイメージ!
「あ、いけるやん」
「トマッタ」
「ベルゼサマアリガト!」
「本当はきれいに洗い落とした後、消毒ってのをしなければならない。雑菌といってな、目に見えない小さいのが悪さをするんだ」
「「ザッキンコワイ」」
「あと、綺麗に洗った草を巻いて結でんおく。ちゃんと洗えよ?見えない虫いっぱいついてるからな?」
この草便利なんだけど……めっちゃ生えてるし……植物とかそんな詳しくないからわかりません!
「ミエナイムシ……ミエナイノ?」
「どうだろな?ちょっと見てみるわ」
俺は魔力で虫眼鏡的な顕微鏡に近いレンズ能力を再現できないか考えてみた。
親指と人差し指でパンツ丸見えとか懐かしいなとか、馬鹿な事を思いながら輪っかを作り、虫眼鏡をイメージ……ヒェ!
「俺には見えるけど、カルラはどう?ほら、覗いてみ?」
「ッ!ヒィャアッ!ヤーッ!」
可愛い悲鳴ありがとうございますっ!ちゃんと見せてあげられたようだ。
よし、こうなったら全員に見せてやろう!草に蠢く小さい蟲達のおぞましさをっ!めっちゃ拡大してやったらマジキモカッタ!
各女性陣の楽しい悲鳴を楽しんだ後、魔力で拡大レンズという新しいスキルを得た!
ステータス画面は無いが脳内で遊ぼう。
雑菌やら汚れの概念が芽生えたかどうかわからないが、こうなってくるとマジで衣類に力を入れたい。
毛皮布団も外で干してバシバシ叩くと埃と何かが舞い上がる!
今度は男性陣も拡大レンズで、草や毛皮に居るナニカを見せた。数秒雄叫びを上げてバシバシ叩いていた。いいぞ!君たちの何かをエサに繁殖しているナニカだ。
ドラゴニアン達もびっくりしてたのが面白かったな。何しろ臭くなったら捨て、新しいのを敷くだけ。なんてソコだけ現代人的思考!
太陽に晒して煙で燻し、毛皮の毛側も燻してやる。燃やすなよ?
煙臭いのが玉に瑕。できれば殺虫剤と芳香剤が欲しいが、今は防虫対策で我慢する。
洞窟内の干し草の束を交換して、モクモクと洞窟内を燻しつつ大掃除も兼ねている。
遠くから見たら山火事のように見えなくもないだろうなぁ。
ライチは人一倍清潔感というのに反応していたな。なにか思う事があったのかもしれん。聞かないけど。
そんな俺の視線に気づいたのか、恐る恐るといった感じで俺に聞いてきた。
「マイニチスル?」
「しません。メンドクサイからたまにするんだよ♪」
ライチは毎日するべきじゃないかという感じで悩ましそうにしていたが、一部ほっとしているドラゴニアンはメモっといた方がいいかもしれん。
箒と塵取りも簡単に作れる生活用具なので、掃除担当だけでなくみんなに作ってあげた。
箒を作ったついでに、落ち葉用の熊手を作ろうとした所でハタと思い出す!
あ、塩田作ればいいんじゃないか……熊手じゃなくてアレだ……えーっと……
確か学校のグラウンドにあった土を均す……トンボっぽいやつ……正式名称がわからんがアレで行けるだろ♪
昔、通っていた学校の充実した社会科見学に感謝する日が来ようとは!
まぁ……引率してた先生が教え子に、手ぇだしたとかで捕まってた方が印象的だが、あれ?俺も不味くないか?
なぜか冷や汗が背中を伝う……落ち着け。俺も見た目は未成年……違うんです!俺からは何もしてないから!
「マッテ!カルラァアアアッ!アッ!アッ!んほぉっ!」
「シカエシ!キョウハ!ヨクモアンナノヲッ!ジュルルルるるルッン!アーンむチュっ」
違うっ!意地悪したとかじゃなくて!ってコイツ上手すぎる!何がとは言わないがっ!
今日変えたばかりの干し草は弾力もある。が、煙臭いのに別の臭いついちゃう!
「ハァハァ……お、落ち着くんだカル……ラぁ……ま、まだ、俺達は大人になっちゃいけなぁあああああっ!」
「シーラナイ♪ンジュルルルルルルル!」
ん゛ぎっもぢぃいいいいっ!ずわ゛れ゛ぢゃぅううううう!