■ 05 住まいは洞穴
異世界なのか平行宇宙の地球なのか、地球じゃない何処かなのか、はたまた別次元の宇宙なのか不明ですがおはようございます。俺です。
朝からまたベロチューで起こされ、昨日も凄かったなと思いつつ、もう諦めてヤッチャウ?
イヤイヤイヤイヤ!正気よ帰ってくるんだ!異種族に興奮とか無い!無いとおかしいぢゃない!
「ハッ!俺はいったい何を……ハァハァ」
動悸と息切れが何故か激しくなるが病気ではない。心の平穏を取り戻せ!
そんな3日目の朝が来たが顔を洗って項垂れる……タオル欲しいなぁ……どっかにタオル生えてないかな?
などと思うのは、俺だけしかいないこの世界。
冒険的な事もしてみたいが、寝ているプリマを間近で見るとそんな気も失せる。
白亜紀の原始人達はどうやって生き残ったんだ?まだ進化してなかったのか?謎だ。
草紐を作ったおかげで原始的な火起こしが劇的に簡単になった。
木に穴を空け、棒状の木を垂直に通して頭に紐付けるやつね。ぱっと見逆十字架に紐が巻かれてる有名な奴だ。
最初は俺が簡単なものを作って見せて、実際にカールとカーリーに実演させた。
ドラゴニアン達は火起こしのスキルを手に入れた!
後は各自が工夫してやりやすい形を模索して欲しい。
歯磨きしやすい木の枝とか、歯磨き粉代わりに塩を使ったりとか、1日中俺が誰かに何かを教え、必要そうな道具を考え作ってる。
食事は基本的にみんながプリマの側に集まって食べるようになっていた。
プリマの泉広場と勝手に命名している。俺は周囲の草を刈り込み、椅子やテーブルを作って並べる。
所要時間1時間もかけてない簡単なテーブルは、反則的魔力ハンドで磨き上げも数十秒で完了する!
ただし粉塵は飛散するので風向きは注意。ガードはしたけどね。
木の粉は火種に最適なので集めて回収。地味に効果は高い素材でもある。
ちなみに椅子の背凭れはない。ドラゴニアンの尻尾は意外とデカくて長い。作れなくはないが手間を考えると切り株ちっくなので十分だ。
無駄なものがあまり出ないおかげか、ゴミというものが今のところ存在しない。
汚物エリアはなるべくまとめて肥料にしたいところだが、臭いがなぁ……あ、魔力で防げたわ。
この能力は俺に都合が良すぎるな……地味に怖い……無くなった時が!
プリマに取り上げられたら終わるという、ある種の鎖か手綱のようなものだろうか?
なんてことを公衆トイレを作りながら考えていた。
「スゴーイ……」
カルラとマロンが公衆トイレを感心しながら見てくれていた。
ちゃんと板で仕切って屋根まで付いてる傑作だ!深い穴を掘り、斜めに彫り上げた上に建てている。しかも扉付き。
ちゃんと土を掘り返し、デカい石をきっちりと切り分け、砂利を撒いて転圧後に、穴を空けた基礎石を設置。穴に角材を差し込み垂直に柱を9本等間隔に建てる。
後は板を打ち付けるだけの簡単な建屋だ。足元に隙間もあるよ!
魔力ハンドが重機以上の仕事を簡単にさせてくれるので、穴掘りから転圧作業とかお手の物。思い通りに近いものが出来上がる。
あ、三角定規とかも石で作ったが、あんまり活用できてない。だって微調整もマジもんの力業で出来てしまうから!
なんて心で全国の建設業者の皆様達に言い訳しつつ、にわか知識の俺がここまでやり遂げられる事に驚いてしまう。
床の施工には悩んだが、ひたすら土を叩き、土間のように打ち固めただけだ。ただしコンクリート施工したみたいな硬度になっているが……ま、しばらくこれでいいか。
風はしのげるが雨はなぁ……アホみたいな規格外の魔力で打ち固めた土とて、濡れたら崩れるだろうし、後でレンガ調の石でも切って水路的な物を作っておこう。あと何が必要だ?
俺がどうしようか思案していると、扉を開けたり閉めたりと楽しそうなカルラはもちろん。マロンも扉が閉められてロックまでできる事をみんなに説明して驚き合っていた。
フフン。簡易的なものだが、ちゃんと古来から今でもある日本の厠にあった扉を参考にしている。
ドアノブ作るのが面倒だっただけだがな!俺賢い!
まぁ扉の構造は置いといて、汚物等は斜めに流れ落ちて、遠くの深い穴に溜まる仕組みだ。
もちろん傾斜部分と汚物が貯まる空間には、石を切り裂いた物を敷き詰めて滑りやすく、かつ隙間が出ないように密着させている。
斜めに掘った天井は強度を考えて観音彫りチックにして、加工した石も同様の形状にしてはめ込んでいる。
もちろん!知識は学生時代に見たテレビ番組を思い出して真似しただけだ。徳川家はいったい何処に隠し埋めたのか……出来れば見つからないままでいて欲しい。俺が見れない!
それはともかく、本当に魔力ハンドで大体何でもできる!が、出来れば石灰石が欲しい。海岸に行けばあるかもしれないので余裕が出来れば採掘に行きたい。
セメントというかコンクリートもどきは是非活用したいじゃないか。本当に天然コンクリートが出来るかどうか試したいという思いもある。いつかやろう。
「洋式タイプの便座を女性側に6個。男性側に3個と小便器タイプを3個付けてみた!使ったら水流すんだぞ!」
手動式なので各自のモラルが試される!水道的なものは無いのでコの字型の石ブロックを作って泉から水路を引っ張ってきている。
水路の弱点は定期的な掃除が必要な点だ。水道管を作れなくはないが接合部分に良いアイディアが浮かばなかった。
埋めると見えないからな……シールテープとネジ穴……接手が作れてもなぁ……うーんホームセンター召喚スキルとかないか?ないよな。わかってる。
当然蛇口なんてものは存在しない。低い位置から水を柄杓のようなもので汲まなければならないが、文化レベルはかなり高い施設となっている。
溢れた水は斜面を滑って川方面へ流れるように作っている最中だ。
垂れ流しでもいいんだが、土に浸み込んだりしたら、地すべりとか崖崩れの可能性があるかもしれん。知らんけど。
カール達もトイレの仕組みに驚きつつ、用途や必要性なんかも質問されたり、なかなか次に進めなかった。
そう。汚物なんか川に垂れ流し文化だったのだ。肥料になるのにもったいない。
寝床の洞穴が川に近いのはそういう事だったのだろう。
プリマのいる場所は、少し高台になっている。おかげで川まで用を足しに行くのは時間がかかる。
故に食事広場の近くに建設した。
明日は寝床近くにも作ろうと思ってる。すでに斜めに掘り上げてあるので後は建物だけだ。
汚物集積穴は1か所にまとめて楽をしたいから!ついでに昔の肥溜めのイメージが強かったので縦穴の上に木の蓋を作ってある。
少し隙間を作っておかないと、ガスが溜まって爆発の危険性もある危険な施設なのだ。
とはいえ手動式だし素人工事だからな……後で絶対問題が出る。石板にメモっとこう。
便利な石板だが、これ普通に石板彫刻したら相当時間かかるよな……古代エジプト人とかマジ尊敬する!
トイレの屋根に石釘で防水用に樹皮を打ち付けながら考えていた。
レンガ的なものは石を切り出せば簡単に量産できるが、レンガって粘土焼けばできるよな?瓦的なものが欲しいんだが……
問題は粘土と何を混ぜてたか思い出せないでいた。
粘土質の地層はトイレの穴掘りで見つけたし、後はレンガ用竈かな?耐火レンガはどーやったら作れる?
この知識の浅さが恨めしい……ちゃんと勉強していればと悔やみきれない思いがこみ上げてくる。
ただ、石器時代を快適に生き抜くための勉強をする奴は居ないと思ったので、考えないことにした。
そうんなことより今後の妄想の方が大事だ。レンガチックな家を考えつつ、樹皮を貼り終えた俺は次なる戦場へ赴く。
洞穴住居の各小部屋に、扉の設置をする工事だ。
まぁ洞穴の部分も魔力ハンドで簡単に切削加工出来るから、角材とかはめ込むだけで設置できる。
ので、序列順に綺麗な扉、床と壁。天井は各自お好きにどうぞ式で話はまとまった。
火の持ち込みは禁止。酸欠になるという事が理解できないようなので原則禁則としている。
が、大切なことがある。そう、虫対策は必須なのだ。定期的に煙で燻してやらねば駆逐できない!
バッタとコオロギはまだ許せるが、アリやハエ、ゴキが湧いたらシャレにならん。俺は平気で踏みつぶせるが、発狂するやつはするからな。繁殖力が凄まじく非常にメンドイ。
後、怖いのはダニ系だな。あれも煙で燻り殺したい。マダニは駆逐してやる!
そんな説明も頭が良い子は理解が早いが、実地で経験させるのも悩ましい……酸欠や煙の学習に透明なガラスコップがあればいいのに!
ガラスも欲しくなったじゃないか……あれってガラス質の砂でイケたよな?んっ?
ガラスが溶ける温度に耐えうる竈が無い。ので、妄想するだけに留めておく。
まだだ……まだ早すぎるんだ……はやる気持ちを落ち着かせ、まずは目の前の仕事を片付けねば!
何故かめっちゃ俺働いてないか?気のせいかな?
「ミテホシイ!」
「ナグールもケリーも才能あるじゃないか!凄いぞっ!」
俺が殴った1号こと、ナグール君と、その親友らしきケリー君。二人合わせてケリナグールとかいうゲームがその昔あったとかなかったとか。
格闘させてたわけじゃなく、背負い箱とか三段ボックスを作らせていた。
この二人。俺がやっていることをどうすれば手伝う事が出来るのかと、自分から名乗り出てくれた。
先生嬉しいです。たとえそれがカルラ&マロンにモテたいと思う邪な気持ちがあろうとも!
カルラにくっついているマロンは必然的に俺とも仲が良く、大体一緒にいる。
凄いな……わずか数日で男女関係が丸見えだ。まぁ20人くらいしかいないからな。わかりやすいよな。
「あ、ここ失敗したな?やり直してるけど穴が目立つな」
「ァィ……ナナメナッテシマタ」
ケリーの必死の修正も虚しく石釘が貫通した跡が残っている。
「いや、これも経験だ。いっぱい作れ。そしたら……女にモテる……」
最後はボソッと感情を乗せたら、二人とも拳に力が入っていた。思春期かな?
そんな二人には新たな小道具を授ける事にした。
金槌は鉄鉱石らしきものを加工して作り、大量の石釘を、二人が最初に作った小さい箱にドバドバ入れてやった。
ちなみに石釘とか言ってるが、俺が石を縦に細長く切り裂き、長さ3センチ幅1.5ミリくらいにまとめて棒状に切り裂いたやつだ。
石釘の規格なんて無いがバラバラだと使いにくい。ので、ある程度揃うように、治具的な物も付けた俺専用石釘定規!1回で数十本の『同じ長さと太さの石釘』を切り出すことができる。
別に石が楽に加工できるからであって、木釘でも竹釘でも構わない。竹はどこかに生えているのを見つけたいが……
そんな二人用に、決まった長さの板を大量に用意して渡す。
魔力超振動ソードで一気に切り裂ける。が、たまに爆散する。水分たっぷりの生木はなかなかデンジャーだ。
丸太保管兼乾燥所とか作らねば!そう。まずは資材置き場を作らないと……
ここまで考えて俺は思った。
全部俺がやらなくていいんじゃね?
とりあえず最低限の衣食住は整いつつあった。
カール達狩り組は、罠の設置と撤去。獲物の解体、毛皮の剥ぎ取りを石ナイフで勉強中だ。
器用な奴とそうでない奴に分かれそうなもんだが……元々過酷な弱肉強食世界の住人だ。得手不得手を補ったり、弱い者を助けながら生きて来たわけじゃない。
言ってみればガチのサバイバー達!そんな彼らに俺みたいな異物が混じってしまった。
良い方向に転がってるように見えるが、俺は引っ掻き回したい訳ではないのだ……
「快適な生活がぁ!」
「カイテキセイカツ!」
「アハハッ♪」
いつものカルラとマロンは俺の言葉に反応してくれるので、心の癒しとなっている。
「コレハ?ドシテ?」
「毛皮の裏には取り切れなかった肉とか脂がかなりこびり付いているんだ。それを腐らせる。すると非常に剥がれやすくなり、上質な毛皮が誕生する」
毛皮の裏にお湯を注いで包み込む。でかい毛皮のシューマイ?小籠包?
先っぽを草紐で軽く縛って完成だ。3日は放置だが、その3日間でさらに増えるんじぢゃなかろーか?
ちなみに腐らせた方が剥ぎ取りやすいとか、そんな朧げな記憶があったからだ。林間学校だったか?ボーイスカウトで教わったかー……んーなんだったか思い出せない。
まっ、興味はあったが実践できない系だったしな。
「毛皮の鞣しって本当に時間をかけないと柔らかくならないんだ。焦らずみんなでやってくれ」
「「「「アイ!」」」」
うん。『ハイ』と言って欲しいがまぁいいか。
確か、叩いたり引っ張ったり絞ったり、干して煙で燻しての繰り返し……狩り行ってる場合ぢゃねぇな?どうするよ?
しかし大量の毛皮包みが出来上がっている……これ大変だなぁ……人手が足りません。
現実はものすごくメンドクサイ。毛皮業者さんにやってもらいたい!いないけど!
毛皮用の物干し材に角材を切り出しておく。
切って乾燥させて煙で燻すという、傍から見ると謎の煙マニアである。
そんな作業は男連中が感心しながら勉強してくれている。
カルラやマロンも距離を取って見ているが、煙は好きじゃないようだ。当たり前か。
「ムシツカナイ。クワレナイ。スゴイ」
「煙は捥ぎ立ての葉っぱなら大体なんでもいいぞ。虫が嫌う葉っぱも確かあるはずだ。いろいろ試してくれ」
「ナルホド。ヤッテミル!」
虫が湧いたらすぐ交換できるように資材をたくさん作っておこうと思う。
恐竜世界と言えども恐らく比率は地球と同じく、虫の方が圧倒的に多い世界だろう。
怪我や病気は、最悪プリマに任せられるかもしれんが、傷薬的な奴は見つけておきたい。軟膏的なのが欲しい。
しかし、薬の知識はないし、危ない民間療法は避けたいしなぁ……
元居た世界に戻れないが、俺のパソコンにアクセスする方法はないだろうか!?インターネットだけで良いから!
要は他力本願という奴だった。
勝手に資材置き場にしている広場に屋根を設置して、カルラとマロンに首飾り用の勾玉を作ってあげた。
河原で拾ってきた綺麗な石を加工すると、驚きの宝石に早変わり。
魔力ハンドで磨き上げれば現代でも売れるなってレベルだ。
「スッゴイキレイ……」
「ファー……」
自分が拾ってきた物が美しい光物に変わった時、彼女らの中で何かが生まれた。
「これは勾玉っていう古代の宝玉を模したものだ。草紐に通して首にかけるとお守りになるぞ♪」
嘘は言ってない。お守りはお守りとして認識したときからお守りに!
まぁ、この後男女関係なく囲まれて、勾玉も槍型にカッティングしたものやら指輪やら色々作って遊んでいた。
装飾品という概念が伝わったかもしれない。
着飾るってのは結構大切な事なのかもしれない……俺はメンドイ派だけどな。
これだけ色々作ってやっているのも俺の壮大な計画の一部だ。
ドラゴニアン達は群れ社会。だが食料以外の物が増えすぎて今は飽和状態だ。
落ち着いて安定してきた時が締め時だ。
上位から下賜する方法を残しつつ、物々交換という習慣を身に付けさせたい……
ただでさえ身体能力の高い連中だ。武器まで持ってるのだから奪い合いに発展するのは目に見えている。
知能が高いとはいえ、基本的な事を学んだばかりだ。
幼い思考回路をどこまで成長させることができるだろうか?
俺は楽しそうにしているドラゴニアン達を眺めながら思った……
参加型リアル部族育成シュミレーションゲーム。と、思うとかなり楽しい。
ただし地球には戻れません。ゴフッ。
気分転換にプリマの近くで草刈りをする。
「こんだけあればトイレの尻拭きにも便利だな」
「そんな綺麗に流れる?ベルゼの頭の中では出来てそうだけど」
まぁ言いたいことはわかる。普通に流れるわけないからな♪
「まず詰まるだろうな。常に水を流せば行けるんだけど、集積所があっちゅーまに溢れるから考え中」
「ふんふん……なるほど。定期的に押し込むのね♪」
「一応そんな感じで対応しようと思ってる。俺以外が出来るように改造したいところだな」
こう……長めの板と棒で押し込む道具を模索中だ。できれば電気じゃない方法で自動化したい。
仕組みを考えるのは楽しい。鹿威し的なもので考えてみたり、水車も風車も動力源として利用できる。
まぁまだ先の話だ。いつか挑戦したい。魔力ハンドがあれば出来そうだから!
「うんうん♪凄い発展してる気がする!私も楽しいよ♪」
「デカい恐竜対策とかしてからになるが、まぁ妄想の段階だけどまずは村って感じのを作らないとな♪」
そんな妄想を垂れ流しつつ、トイレ用の草は20センチほどの長さに全て切り揃える。長くもなく、短くもなくってヤツ。
集積所に溜まった汚物がちゃんと発酵されれば、熱が生じて殺菌も消毒も可能なはず。
ただし、汚物臭と燃焼ガスは消すことができない。
便利ななんちゃって分解スライムなんか居ないんだろうなぁ……居たら居たで恐ろしいが。
ファンタジーな存在は居るのに世界観は古代の白亜紀に近い。
プリマのおかげで凶悪な恐竜達は寄ってこないこの場所は、ある意味オアシスと言えよう。
この場所がもしなかったら……俺はどうしていただろう?
いろんなことを考えつつ、今日も試練がやってくる……
落ち着くんだ俺……まだ彼女は少女っぽい未成年なのだ……たぶん。
俺の理性の基準は日本国憲法から成り立っている。
見た目は確かに若返ってはいるが、精神年齢は随分大人のはずだ。
そんな大人が成人ではない少女を毒牙にかけるなんてことは許される事ではない!そうだろ?
紳士は少女に対しても紳士である。決して変態紳士として接していたわけではないと断言しておきたい。
そんな俺に好意を寄せてくれる異種族の少女。ドラゴニアンの中で恐らく最上の美少女なのかもしれないが!あ、ちょっ!
「カ、カルラ!だめっ!そこチガっ!おほぉ!?」
「マカセテ♪じゅるるるるるぅんっ!ジュッポジュるん!ハァハァ……ンチュルチュル♪」
ンヒィーッ!すっごいのぉおおおおお゛ぉ!!