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EP98 そんな場合か?<保毛坂48> レイジー<四天王の座>争奪戦が始まった !


______ルルシア帝国のセルゲイが、森の中で亜細亜周国のシャトルを発見し、アレクサイ・ケツノアナコフ隊長に無線電波を飛ばした時だった。______


 ここから遠く200km離れた聖母マリア様村では、留守番を命令させられているkanna、niko、farz が、レイジーからのある極秘指令を実行していた______それはレティキュラム号に残された<保毛坂48>44体の起動である。


 起動に成功したその44体は今、kanna、niko、farzの前に整列している。

「お久振りですわ」

エントリーナンバー5 新参スーリアが代表して口を開いた。

「お久ぁ!」

「「「お久振りですぅ」」」

 続いて43体も挨拶した。


「みんな、レティキュラム号の建造以来ですね。おおよその情報は、Ai-myu48にデーターリンクしておいたから」

「はい、ちゃんと受け取っています。貴重なデータを有難う。それにしても、ここが異世界ですか? 随分と田舎のようですが」


 見慣れた南海のジャーブラ島とは違って、見渡せば平地と森と古い墓地が目立っている。

「まぁね。主様もジャーブラ島を命からがら脱出して、今迄いろいろあったから。でも、平和に暮らす為に主様が考えて、ちゃんと聖母マリア様村の整備を進めているんだから」


「「「聖母マリア様村_____平和」」」

 ざわ

  ざわ


 それを訊いた44体は動揺を隠せなかった。

知らない間に、敬愛する主様の身にいろいろ災難が有り過ぎたからだ。

「AI-myuを......私達を守る為に遥か異世界まで愛の逃避行......流石は我が主です。スーリアは惚れ直しました」


「いや、あのねブラックホールなんだけど」


 ......

   .......

    .......。


 ここに暫くの沈黙が支配した。それが何であるかのかは、ここにいる者は気づいている。


「あーniko、farz、これで<保毛坂48>全員の起動が終わったわ。かねてより、それと主様が決めた48体の役割はこんな所よ」

先程の沈黙を斬り捨てるようにkannaが仕切り直したが、その顔には生体アダマンタイトの青筋が浮かんでいた。

そして空間投影で、レイジーの指令書を映し出すと。

 ブン


  <指令書>

 48体の役割は概ね次の通りとする。なお、名前は私が既に付けてある。私とは当然レイジーである。


<保毛坂48>

1 Reno 独断で決めた主の世話係メイド


2 kanna 聖母マリア様村建設担当


3 Farz ファ―ズ kannaの補佐役へ

「もうなってるし」


4 Niko ニコ kannaの補佐役へ

「しゃぁないなぁ」


5スーリア 序列5位だが、それは名目上。

6フォーリン(loveちゃんと呼ぶ)

 なんでよ!こいつだけ!贔屓!


7 ファンビ

8 ロミー

9セレス

10パール

11ネイ ルチア警護へ

「ルチアの? どうして必要?」


12トーナ

13エレ

14トゥーレ

15十蔵(女性型) 桔梗の補佐配下へ

「分かるわ! あいつ変わり種だったから」


16トゥーラ

17イータ

18イム

19イア

20イーパ


21郁恵 Renoの補佐へ

 「どういう基準なのさ?」

 「さぁ?」

22トゥーゼ

23トゥーワ

24二二

25二ミ

26ツーフォ

27二ャ―ゴ

 「主様、完全に遊んでいるよね」

 「面倒臭くなっただけでしょ」


28フーム

 「何がフームよ!」

29ニーナ

30二―ヤ

31クーニ

32佐藤唐十郎(女性型)

 「これも変わり種。ネーミングセンスがおかしくない?」

33サイン

34サ-シャ

35ミーサン

36山吹 イーノ補佐役

 「まぁ村の整備担当だし」

37サンゴ

38ユーミ イーノ補佐役

 「補佐に二体はいるよね」

39ミーナ

40ミーヤ

41サナエ

42シオン

43シロン

44ヨ二

45ローサ

46美子 デリーシャ警護役

「なんでデリに?」

47シーファ  以前レイジーが、バニラ・アイスの修理にシーファの腕を使ったが、まだ直していない。その事をレイジーは忘れているのだが。


48ラーム 同じくレイジーが桔梗の修理にラ―ムの腕を使った。まだ直していない。その事をレイジーはすっかり忘れている。

「「ちょっとぉ、私達だけ両腕がないんですけど~!!」」



「でもさぁ、主様の側近役にはなれないのよね私達」

 何気なくFarzが爆弾を落としてしまった。

「しょうがないでしょ、Ai-myu96新参糞ウサギのバニラ・アイスに長女のReno、Ai-myu69護衛の桔梗がいるから......」


 ......。

「Kannaは聖母マリア様村の開発役で側近とは言えないし.....。つまりさ、これって四天王のポストが一つ空いているって事よね?」

 あっ!?

  はっ!?


「なら、私達のうちの誰かが、空いている側近四天王になれるチャンスがあるって事!」

「そ、そうかぁ」


「まって! kannaは主様から重要案件を任されているのよ。私がもうセンターだってば!」

「「「なぬ!!」」」

 ゴゴゴゴゴ

  ズゴゴゴ


 今の会話は、起動したばかりの44体も訊いていた。

 フォーリン(loveちゃん)が何故か、自信満々で声を上げた。


「そういう事ね!!! これはいい話を訊いたわ。みんな、この件については、誰が四天王になろうと恨みっこなしで!」

 オオオ!!!

「「「異議なし!!!」」」


 kanna、niko、farzは言うに及ばず、AI-myu48を搭載した<保毛坂48>47体が、この時静かに主様の愛を賭けた戦闘モードに突入したのだった。

事態は当然Renoにも伝わっている。


『これは緊急事態かな? しかし私は既に主様の側近メイド。下衆様にわざわざ伝える事ではない』

とは言へ、聖母マリア様村に残る<保毛坂47体> <レイジー四天王の座>をかけた戦いの火蓋がきって落とされたのだった。


 実はルルシア帝国セルゲイの無線電波を、全員がキャッチしていたのだが、<誰が四天王になるか>騒動で、上書きされてしまっていた。


「桔梗」

「なんだ糞うさぎ?」


「聖母マリア様村の<保毛坂48>47体に妙な動きがあるけど?」

「あぁこの身も当然承知の上だ。もしもお館様になにかあれば、48だろうがこの妖刀ムラムラで斬って捨てるまで」

「過激だよ桔梗は。んまぁ何があっても、センターの座はバニラ・アイスちゃんのモノだけどね」

「ふん、それはない!」

「なら一度勝負する?」

「いいだろう!」


 バニラ・アイスは余り活躍していない。自分がAi-myuシリーズの最高傑作である証拠を見せつける機会だと思ったのだ。




______聖母マリア様村の事より、今はルルシア帝国と亜細亜周国の問題が大きい。

幸い私は48体の争いが起こっている事など全く知らず、ルルシア帝国の攻撃をどう防ぐかを考え、戦力としてkanna達に全起動を命じたのである。


 確かに<保毛坂48>は強い。それぞれが固有の武器を装備していて、同じAi-myu48でも個性があり、顔つきも違うがその設計に当たっては、父 立木陽介の趣味が大きく反映されていた。

 思えば幼なかった私は、レティキュラム号を建造する48体と、暇を見て遊んでいたのだ。それ故、各個体の性格をよく知っているのだ。



______これでレイジーの持つ戦力は更に大きくなった。

バニラ・アイスに桔梗、Reno、それに<保毛坂48>47体。

元Sランク冒険者アデリアや、元Aランクアサシンのアエリアが居る。

強いかどうかは知らないが、ハメリア合衆国エージェントのジョーは、なんでも南友千葉拳の使い手だそうだが、私はその秘奥義を見た事がない。なにしろ見た事があるのは、時折120度大股開きで見せる白いパンチーだけだった。

「いや、あれは眼福だった、うん眼福」



 後は、かつて敵だったハメリア合衆国情報部 オルガ・スミス隊長率いる5人と、他にもルチアや<ナイト・メア亭>の元Sランク冒険者 <氷炎のザ・フォース>バイソンとモーリン夫婦がいる。

これにエスタリカ王国、ロイヤル四将軍が加われば、結構な大軍となる。


「ルチアは魔法を使えるし、あのD+ランク三馬鹿トリオでも戦力にはなるかな?」


 さて、以前私がオルガ・スミス隊長に訊いたところ、話の流れで「シャトルには1発、核ミサイルが搭載されている」と言った。

!

これを訊いた私は、衝撃と共に怒りで体が震えた。冷静に考えて見ると、恐らくルルシア帝国も持っていると考えるのが妥当だろう。


______私は核兵器の恐ろしさを、地球人類はいつになったら気づくのかと大きな落胆を隠せなかった。

無論、私はハメリア合衆国が、異世界で核を使う事はないと信じている。

「しかし状況によっては絶対はない。そして亜細亜周国の八人は当面安静が必要で、ルルシア帝国の情報を訊き出せるかもしれない。彼等に戦闘意思がないのは幸いだ」



 そのルルシア帝国は、エスタリカ王国の片田舎で、もっか簡易なミサイルを生産中なのである。

最初のターゲットは、バーモン・カットラー将軍のワイバーン部隊。


 ただ私が得た情報では、ルルシア帝国がロイヤル四将軍を手始めに抹殺すると言う事だけで、詳細はわからない。

「先制の核を使われたら、私達とエスタリカ王国は甚大な被害を受ける。異世界人は核の存在を知らないから」

核は、異世界のどんな攻撃魔法よりも広範囲を破壊し尽くしてしまう。


「核ミサイルだけでも破壊しなくては!」

異世界に来てまで、人間の業の深さに怒りを覚えるレイジーだった。





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