エピローグ-3
アンポス村
「ダン?」
最初見た時より、しっかりとした印象感じるクレイが立っていた。手に持っていたバケツを地面に捨て二人に駆け寄る。
「もしかして、もしかするのか?」
クレイの声は震えており、ユーリとダンは目くばせをしてクレイにニヤァと口を緩めた。その瞬間、クレイはがばっとユーリとダンをその両腕で抱きしめた。
「ありがとう!ほんとにありがとう!」
ボロボロと涙を溢しながら感謝を紡ぐクレイに、二人は抱きしめ返した。そしてその声になんだなんだと村の人が集まり、ちょっとした騒ぎになったのはご愛嬌、ということで。
「もう少しゆっくりすればいいだろう」
不貞腐れたような態度のクレイにダンは笑った。
「早く国王様にお伝えしたいんだ。業務が終わったらまた戻ってくる。その時は酒でも飲もう」
ダンの言葉にクレイは嬉しそうに「約束だぞ」と笑った。
「なんか、懐かしいね」
ユーリの言葉にダンは「そうだな」と首を縦に振る。
「最初は二人だけの道のりだったけど、最後も二人だけの道のりだね」
「だが、この旅路ももうすぐ終わる」
「そうだね……」
寂しさを隠しきれないユーリの頭をダンは撫でた。
「なに、死んだわけじゃない。旅が終わっても私たちの人生は続いていく。会いたいときに、会いたい人に会いに行けばいい」
その言葉にユーリは笑った。
「そうだね!」




