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ありきたりな物語に花束を  作者: 梅木しぐれ
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最後の戦い:魔術師-10

 一人取り残された空間でリリーは、燃える。

 鼻がツンとして、目の奥が痛くなり溢れ出る涙、凄まじい温度により瞬く間に蒸発していく。負けたことが悔しい、この杭から抜け出せないのが悔しい。それでもこのまま灰になれば問題はないけど、3人が殺されてしまうかもしれない恐怖で、手足をジタバタと動かしてみる。しかし、感覚がないため動いているのか———まだ手足が胴とつながっているのかもわからない。もう痛

いのかも、熱いのかもわからない。ただわかることは、モールトが目の前から消えたことと——


  れ

   ゆ

      く

    

       意

  

           識

                  の

              中で、


              ただ   一つ、


              消

                 え  た

                       お

                        ん な

                            の



                   声

                  が、




                        震




                               え





                                       て                


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