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ありきたりな物語に花束を  作者: 梅木しぐれ
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一般人の感想-4

 とんとん拍子でユーリの物語は始まった。

 問題なく選定の儀式で剣——フローリアライトを抜くことができたユーリは、王命により魔王討伐を言い渡された。そこで一緒に旅をすることになったダン・ブラウンとともに国を出発した。

 ダンは気のいい男だ。どこか自分の父親に似ていて、接しやすかった。その理由は初めて訪れた村で知ることになる。

 ダンには子どもがいて、自分が村から離れている間にモンスターに殺されたそうだ。ダンから話を聞いたときユーリは「重すぎて、扱いきれない」という感想を抱いた。

 しかしオークがあくる日、素晴らしいタイミングで村を襲った。ただそのおかげでダンとクレイの関係は修正された。

 ダンの次に仲間になったのは、赤い髪の毛が素敵なリリーだ。

 リリーは雪山に一人で住んでいた。ユーリがうっかり穴に落ちなければ、探していたとはいえ会うことはなかったかもしれない。

 リリーは可愛くて、優しい、魔法が使える普通の女の子だった。

 リリーと過ごし夜は刺激的な夜だった。フローリアによく似たモールトと名乗る自称敏腕秘書が乗り込んできたからだ。モールトは転移魔法でバジリスクを呼び出した。そしたら、上からダンが降ってきてバジリスクとの戦いが始まった。

 目が合うと石になってしまう緊張感から、いくら丈夫な体を手に入れたユーリでも冷や汗をかいた。そんななかリリーは自ら人生を終わらそうとバジリスクへ歩いていくから、抱きしめた。ただ抱きしめた。このときのユーリはリリーに死んでほしくない気持ち5割と、まるで主人公とヒロインのやりとりみたいという感想1割、そして女の子の柔らかな体を抱きしめるという興奮4割であった。

 ユーリの言葉で死ぬのをやめたリリーと協力して、バジリスクをサクッと倒した三人は輝く太陽を背に再出発をした。

 次に仲間?そう仲間になったのは、引きこもりのロイ・ターナーだ。

 王様の言伝で向かった港町の教会の一室に引きこもっている男の子。彼を一緒に旅へと連れて行ってほしいと神父に頼まれた。

 ノックしても返事しないロイと会話のドッヂボールを続けていたら、行方不明になった姉のミレイ・ターナーが現れた。現れたと思ったら、引きこもっていたロイが部屋から出てきた。二人の世界を作っていたが、割って入れば姉に「魔王に仲間になった。殺しに来てほしいから、弟をよろしく」と頼まれた。神父と愛らしい姉に頼まれては断れない。

 翌日旅を再開しようとしたら、ロッタが後ろから走ってきてロイを抱きしめていた。何を話しているかわからなかったが、とりあえず後方親友面をしておいた。




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