信奉者の宝物-3
教会 門前
ユーリ、ダン、リリーの三人は、存分に食べ歩きを楽しみ、当初の目的のため教会を訪れた。
「さて、早く挨拶をして、旅を再開しよう!」
門をくぐり、扉を開けようと手をかけた時、中から扉が開きゴンッと鈍い音がなった。
「~~~~~~~~」
ユーリはあまりの痛みに声が出せず、顔を押さえてしゃがみこんだ。そんなユーリの姿に、ダンとリリーは、呆れたように息を吐いた。
「え!わっ!?大丈夫ですか??!」
中から出てきた男は、しゃがみこんでいるユーリを視界に入れ、慌ててしゃがもうとしたが、ユーリは心配させぬように「だいじょうぶ、だいじょうぶです」とゆっくり立ち上がった。手を顔からどけて笑ったが、視界に映るのは引きつった顔のおかっぱ男だった。
「は、鼻血、出てます」
「え?」
ユーリの間抜けな呟きだけが、静かに響いた。
「すみません、こちらの不注意で怪我を……」
「気にしないでください!俺も不注意でした」
それでも謝ろうとする男にユーリは「お互いに、次気をつけましょう!」と、笑った。その顔に安心したのか、男はにこやかに笑い頷いた。
「申し遅れました。私は、教会にお世話になっている、ロッタと言います」
頭を下げたロッタに、ユーリ達は順番に名を名乗った。
「あぁ、あなた達があの」
「そうだ。ところで神父様はどこに?」
ダンが、ロッタの呟きを肯定し、本来の目的を果たすべく問いかけた。
「今は祈りを捧げている時間です。もうすぐ終わると思うので、ここでお待ちください」




