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近衛兵の後悔-6
アンポス村 宿屋
——重い重い!俺には扱いきれないって!
ユーリは想像以上のダンの過去に冷や汗が止まらなかった。
「本当はわかっている、クリスは悪くない。誰も悪くないことを、ちゃんとわかってる」
「それでも、心がついてこないんだね」
ダンは静かに頷いた。
「話を聞いてくれて、ありがとう」
「聞いたのは俺だから……」
「口に初めて出したからか、自分の中で少し整理がついたよ」
そう言って笑ったダンの顔は確かに、どこかスッキリとしていた。
「さぁて、そろそろ本当に寝ないと明日に響くな」
今度こそ、おやすみと一言残してダンは自分の部屋に戻っていた。
——これは、もしかしてフラグなのでは?
ユーリはそんな考えが頭をよぎったが、頭を振って考えを追い出した。
「ま!これでスッキリしたし、寝よう!」




