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異物混入

作者: 犬日目

神出鬼没



異物


あれかし。


異物は勝手に通り過ぎて、


朔。


異物は勝手に忍び入りて、


また朔。


楕円めく、


しかも破線の


楕円めく


循環が、きらきら咲らう。


間断をさしはさみつ、


わたくしは、


異物に放棄されて


また


異物に潜熱される


被寄生対象という話である、此れは。


ええ。


とどのつまり。


例えば。


異物混入した、喰い物あり、と、


まあ、こう思いねえ。


わたくしが、喰い物である寸法ね。


さて


ガイストということばを使えばコトは済むが、


わたくしという麵麭かなにかは


憑依されているのだろうから、


わたくしという麵麭の長辺より


日昇り、また、沈む。


短辺には影と夜が永劫に留まる。


そのようなバランス。


憑きもの食品として、生存している。


異物とは、例えばスニーカーの紐として


あるいは、玉虫の翅、天使の翼、火鼠の革


とかして支持体を付与できれば


話はカンタン至極だが、


そうはならない。


エレジィかポエジィか、それは知らねど


まあ要はいま述べたように


ガイストの成す官能なので


正体はない。


幽霊の正体みたり


空白の海、


と言う始末になり


より混乱が窮まり深まるばかりって話。



然り、


つまりは


わたくしは、内部に海が混入した、


そのような麵麭であろ。


麵麭の中の潮の満ち引き。


解。


霊。


海水。


干満。


改悟。


失語。


了。

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