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不死議な姉妹の旅物語  作者: 黒い星
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19話 竜神救出作戦

「と、とにかく状況を説明するわね!」


無理やり話しを逸らしエリアスが現状について説明する。どこかの深海で熟睡していた彼女は海流に流されここにたどり着いた。そして、それに気が付いた何者かが彼女が目覚める前に封魔の儀式を行い彼女を封じ込めた。だがそれでも相手は竜神だ。完全に封印された訳でもなく中途半端な封印となってしまった結果、竜神の持つ魔力が地上に漏れてくるという事態になった。それだけならばせいぜい魔力濃度が高い地域というだけなのだが、その高い魔力を使い何者かが召喚術を使用し現状に至るということらしい。


そして彼女は自身に残った魔力を用いて町人に天啓を与え洞穴に集めた後に結界を貼った。だが、コロンを含め数名が取り残される事態となってしまい、その者たちは王都へ向かうように指示をしたがコロン以外は道中で帰らぬ人となってしまった。


「この封印さえ解くことが出来れば後は私がどうにかするわ。だからあなたたちにはこの封印をどうにかしてほしいって訳よ。」

「封印を解く方法はすでに判明しているのですか?」


リリムの質問に対してもちろんと答える竜神。だがその解除方法は余りにも無謀というか無茶苦茶な内容だった。


「この海のどこかに封魔の術式が込められた魔法具7つがあるの。それを壊すことが出来れば私の封印は解かれるわ!」

「そう・・・この海原に・・・7つ・・・。」


魔法具とは、あらかじめ魔法の術式が込められた道具のことで、それ以外の魔法が使えない代わりに少量の魔力で起動するだけで、後は大気中の魔力を吸収し持続させてくれる便利な道具のことだ。


当然この海にも竜神の魔力が漏れているため、封魔の術が魔力切れで自然に消えることはほぼないだろう。つまり、水面に浮いているのか海底に沈んでいるのか、大きさも形も分からない物を7つ探し出して破壊しなければならないのだ。


コロンですら事態の深刻さを理解し、全員が頭を抱える中水の竜神エリアスは"3つくらい壊すことが出来ればあとは力づくでどうにかなるから!"と見当違いな解決案を出していた。








「エリアス、あなたの本体の座標を出せるかしら?」


どうにも解決方法が見当たらず、とりあえず感知の魔法で探してみたり、リリムとルルが海上を飛び回り探してみたものの1つとして見つからず、痺れを切らしたルルがそう切り出した。


「え?えぇ・・・出来るけど・・・何で?」


疑問に思いつつもエリアスがルルへ居場所を伝えると次の瞬間に海上に真っ赤に染まる巨大な矢が出現したかと思えば海の中へ向けて爆音とともに沈んでいった。


「痛ったああああああ!?ちょ、ちょっとルル!何してるの!?当たった!私に当たった!今の!」


突然悶え始めたエリアスに向かってルルはとんでもないことを言い出した。


「いや、もうめんどくさいから直接封魔の壁を壊そうと思って、ほら、1個壊れたでしょ?」

「封印が壊れる前に私が死ぬ!死んじゃう!」

「まあ運が良ければ生き残れるわよ。」

「やめて!!嫌ああああああああああ!!!」


騒ぐエリアスを無視しながら2本目の矢を放った。エレナもグラもコロンも目の前の超常現象と残酷無慈悲なルルの所業に呆然としていた。




「はいこれで3つ目。ほら、3個壊したのだから後は自分でどうにかできるんでしょ?どうにかしないならあなたごと壊すわよ?」

「・・・覚えてなさいよ!この恩と恨みは絶対忘れないわよ!」


そういって青い光が突如として消え、同時に洞穴に貼ってあった結界も消滅した。エリアスが死んでしまったのではないかと思ったが、目の前の海に突如として渦が現れ、なんとなくではあるが水の竜神エリアスの本来の姿が現れるのではないかと誰もが考えていた。


そして、実際に現れたのだが・・・なんというか、矢が3本突き刺さっているわ円環上の魔法陣、おそらく封魔の術であろう物が首元や体に残っているわ陸へと近づいてきたかと思えば突然倒れ大地を揺らし、とても大丈夫そうには見えなかった。

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