生きたくなくて、生きていたくて

ボス

「只今帰りました」

目の前にいる男にそう告げる

「あぁ、君か。どうだった？」

知ってる癖に、わざわざ聞くなよ。

そう心の中で悪態をつきながら無表情で答える。

「ボスの言う通り、全員殺してきました。」

「そうか。さっさとどっかに行け」

「…っ、はい。失礼します。」

扉に手をかけ、一礼してから部屋の外に行く。

「っ、はぁ、緊張したぁ」

相変わらずだ。あの、冷たい目。

まるで私のことを道具としか見ていないような……

[私は汚いただのロボットなんです]