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間道、木々のトンネル
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『ふ・・・・ん。』
道には見えない、木の隙間。
落ち葉で滑れば、すなわち死?
『・・・・行くの?』
『どっちでも。』
『行くよ・・・・』
『ま、すぐに平坦な道になるからな。しばらく辛抱したまえ。』
『へぇへぇ。』
彼が普通に出した手を、普通につかむ。
私より細そうな指が腹立たしい。
『おわ・・・・』
『ゆっくりでいいさ。』
『はいはい・・・よく歩いたものよね。』
『まぁな。あ、そこ気を付け』
『うぁ!!』
『おぉう・・・』
心臓が跳ねている。
滑ったせいだけかは知らない。
道なき道。
光に満ちた木漏れ日の祝福。
『・・・・にゃー。』
『・・・どうした。』
『そんな気分なのよ。』
『そうかよ。』
道の雪はとけずに残り、風になびいて舞っている。
彼の横顔を、照らして。
『あ、出口。』
『意外とすぐだろ?』
『これはこれで絵になるんじゃ?』
『そんなこと。あの光景を見てしまったからな。』
『・・・・ふん?』
『こいよ。』
力強く、でも、優しく。
ゆっくりと、手繰り寄せられる。
繋いだ、手。
引き寄せられるのは・・・体だけ?
光があふれる、その先へ・・・・
そして・・・・不意に。
世界が、羽ばたいた。




