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雪の花  作者: 九条 洸実
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間道、木々のトンネル

 ***



『ふ・・・・ん。』


 道には見えない、木の隙間。

 落ち葉で滑れば、すなわち死?



『・・・・行くの?』

『どっちでも。』

『行くよ・・・・』

『ま、すぐに平坦な道になるからな。しばらく辛抱したまえ。』

『へぇへぇ。』


 彼が普通に出した手を、普通につかむ。

 私より細そうな指が腹立たしい。


『おわ・・・・』

『ゆっくりでいいさ。』

『はいはい・・・よく歩いたものよね。』

『まぁな。あ、そこ気を付け』

『うぁ!!』

『おぉう・・・』


 心臓が跳ねている。

 滑ったせいだけかは知らない。


 道なき道。

 光に満ちた木漏れ日の祝福。


『・・・・にゃー。』

『・・・どうした。』

『そんな気分なのよ。』

『そうかよ。』


 道の雪はとけずに残り、風になびいて舞っている。

 彼の横顔を、照らして。


『あ、出口。』

『意外とすぐだろ?』

『これはこれで絵になるんじゃ?』

『そんなこと。あの光景を見てしまったからな。』

『・・・・ふん?』

『こいよ。』


 力強く、でも、優しく。

 ゆっくりと、手繰り寄せられる。

 繋いだ、手。


 引き寄せられるのは・・・体だけ?




 光があふれる、その先へ・・・・







   そして・・・・不意に。


   世界が、羽ばたいた。


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