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雪の花  作者: 九条 洸実
3/6

次日、山道にて

  *2*





『きつい・・・』

『だから言ったろう。今から帰るか?』

『嫌よ。馬鹿馬鹿しい。』

『何がだ。』


 光鋭い山の道。

 静けさが、ここだけ時に忘れられたよう。


『いいじゃない。で、今どの辺り?』

『もうすぐ例の分岐おおぉう・・・・!』

『何よ。言葉喋ってよ。』

『・・・・にゃー。』

『・・・・・』

『・・・・・足が滑ったんだ。気にするな。』

『滑ったのは足だけ?』

『・・・・にゃー。』


 雪もまばらになっていて、歩きやすいには歩きやすい。

 けど、足はもう、限界。

 自分の体力が絵描き以下だという、事実。


『あぁあ。あぁ、いい天気。あぁあ。』

『悪かったな・・・・・』

『にゃーじゃないのよ。』

『はい、もうしません。・・・・お、ここだ。』



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