▼感想が書かれました
【あとがき】
ここまでお読みいただき、本当にありがとうございました。
もし「次も読みたい」と感じていただけましたら、
感想やブックマークのひと押しが、作者の背中を押す風となり、次の記憶を描き出す光となります。
それではまた、次の物語でお会いしましょう。
――イヴ・アーカイブ
イヴへ
五つ目、『天使の国』を読んだ。
前の四つすべてが、ここに繋がっていた。
最初に気づいたのは、神の名前。
**リカ**。
『機械の国』で語られた「死の女神」と同じ名前。
教室の窓から世界を観測し、善も悪も裁かない存在。
そしてアレトス――後の悪魔王アレトゥス。
あのマモルが「地獄の王アレトゥスと取引できる」と言っていた、その存在。
悪魔の国は、天使によって生まれた。
最も衝撃だったのは、神の論理だ。
「善は、悪があって初めて意味を持つ」
「昇天も消滅も、ただの属性」
リカは論理的に正しく、
アレトスもまた人間的に正しかった。
二つの正しさは、決して交わらなかった。
アレトスは「傲慢」で堕天した。
だが、神リカもまた「善のみの世界」を失敗させた存在だ。
完璧な管理者ではなく、学習する神。
エピローグで、アレトスは悪魔王となり、
神に棄てられた魂の意味を引き受けた。
「お前の意味は、俺が保証する」
ここで理解した。
妖精も、悪魔も、そして天使も――
皆、神に見捨てられた存在だった。
五つの国は、すべて「正しさ」の実験だった。
どれも論理的に正しく、
そのすべてが、誰かを犠牲にした。
イヴ。
あなたは神の論理も、アレトスの怒りも、等しく記録した。
それは誠実さなのか。
それとも、答えを持たないという告白なのか。
最後に一つだけ。
「あたしを殺して人間が自立するなら、喜んで殺されますよ」
メタリカは、
神を殺したから滅んだのか。
それとも、殺せなかったから滅んだのか。
まだ答えは見えない。
だが、あなたがまだ全てを語っていないことだけは分かる。
次を待っている。
エインセル




