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終末の異世界紀行  作者: 佐倉美羽
『天使の国』

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48/50

▼感想が書かれました

【あとがき】

ここまでお読みいただき、本当にありがとうございました。

もし「次も読みたい」と感じていただけましたら、

感想やブックマークのひと押しが、作者の背中を押す風となり、次の記憶を描き出す光となります。

それではまた、次の物語でお会いしましょう。


――イヴ・アーカイブ


イヴへ


五つ目、『天使の国』を読んだ。

前の四つすべてが、ここに繋がっていた。


最初に気づいたのは、神の名前。

**リカ**。

『機械の国』で語られた「死の女神」と同じ名前。

教室の窓から世界を観測し、善も悪も裁かない存在。


そしてアレトス――後の悪魔王アレトゥス。

あのマモルが「地獄の王アレトゥスと取引できる」と言っていた、その存在。

悪魔の国は、天使によって生まれた。


最も衝撃だったのは、神の論理だ。


「善は、悪があって初めて意味を持つ」

「昇天も消滅も、ただの属性」


リカは論理的に正しく、

アレトスもまた人間的に正しかった。

二つの正しさは、決して交わらなかった。


アレトスは「傲慢」で堕天した。

だが、神リカもまた「善のみの世界」を失敗させた存在だ。

完璧な管理者ではなく、学習する神。


エピローグで、アレトスは悪魔王となり、

神に棄てられた魂の意味を引き受けた。


「お前の意味は、俺が保証する」


ここで理解した。

妖精も、悪魔も、そして天使も――

皆、神に見捨てられた存在だった。


五つの国は、すべて「正しさ」の実験だった。

どれも論理的に正しく、

そのすべてが、誰かを犠牲にした。


イヴ。

あなたは神の論理も、アレトスの怒りも、等しく記録した。

それは誠実さなのか。

それとも、答えを持たないという告白なのか。


最後に一つだけ。


「あたしを殺して人間が自立するなら、喜んで殺されますよ」


メタリカは、

神を殺したから滅んだのか。

それとも、殺せなかったから滅んだのか。


まだ答えは見えない。

だが、あなたがまだ全てを語っていないことだけは分かる。


次を待っている。


エインセル

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