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あらすじ
正義とは何か。
それを問い続けた男は、死後――天使に転生した。
現代日本の大学生だったヤマトは、死後「天使の国」で目を覚ます。
永遠の安寧を得る昇天か、天使として神に仕えるか。
彼が選んだのは、天使になる道だった。
だが、この世界の真実は残酷だった。
魂が昇天できるかどうかは、生まれた瞬間にすでに決まっている。
善行も悪行も、裁定には関係がない。
天使の役割は人を救うことではなく、
神の意志に従い、魂を回収するか消滅させること。
地上では戦争と虐殺が続く中、神は沈黙を貫いていた。
――それは本当に、正義なのか。
天使にだけ与えられた「神に異議を唱える権利」を求め、
ヤマトは天界の制度そのものに挑む。
思想と力がぶつかり合う果てに、彼が辿り着く結末とは。
善が報われない世界で、
それでも善の意味を問い続けた天使の物語。




