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浮遊

作者: 名無し
掲載日:2025/11/24

私の人生で一番魂が浮遊していた時

二十代前半頃

社会から断絶状態で、魂は肉体から離れ漂っていた


あの時、入れ替わったのかもしれない

なんてね

真実は藪の中

永遠の謎、ミステリー


毎週放送される大河ドラマの秀吉を見ることだけが、唯一の生きる意味だった

一度死んだのだと思う

この世と自分を繋ぐものが何もなくて

体から魂が抜け出してばかりで繋ぎ留められなかった


社会人になって忙殺されて

飼い犬が寿命で亡くなって

親は別居、親友はリア充で

結局体壊して会社を辞めて


毎日寝た気もしない

何を食べても味もしない

夜な夜な泣きはらして死ねなくて

この世に独りぼっちで存在していた


現実的には失業して

親は不仲のピーク

友人はキラキラ青春真っ只中

心の支えだった愛犬が居なくなって

体は病気療養中でメンタル病みまくり

完全に鬱状態でフラフラだった


部屋に閉じこもって日光を浴びることもなく、季節はちょうど今頃と同じホリデーシーズン

寒さが増してくる季節

世の中は浮かれてイルミネーション全盛


二十歳過ぎで人生これからの若い時期なのに、自分はドン底でギリギリで死ぬことしか考えていなかった

自分には何もなかった

愛も夢も希望もどこにもなかった


何より心がなかった

私がどこにもいなかった


ずっとネグレクトで自分の存在意義が見出せなかったし

側に居てくれた愛犬も親友も消えて

学校も卒業して会社からも離れて失業手当で生きる社会のお荷物

食欲も性欲も睡眠欲さえも失せて体を維持するのがしんどくて


とにかく寒くて手足が冷たくて真っ暗闇

死ねなくて生きながらえた日々

救いの手は差し伸べられなかった


でも、変わらないものはないから


時は必ず過ぎる

冬は春になる、季節は巡る

夜は明けて、絶対朝は来る

永遠に変わらないなんてことは、ない


頑張れば報われる、とか

努力が足りない、なんて

そんなことは言わない


何とか生きながらえて、時をやり過ごせばいい

風向きは必ずいつか変わる

存在意義なんて全く必要ない

存在が既に尊いのだから


常にキラッキラに輝いて生きるなんて無理無理

くすぶりまくって、底辺にへばり付いて生きる時もある

それも全然あり、あり寄りのあり


私の地獄の青春時代が

今、誰かのほんのいちミクロンの繋がりになったらいいなと思ったりして

私にとっての大河ドラマみたいに


なんか書きたくなったから書きました

心は全て繋がってるから

そうは思えない時もあるけど

もう少し待ってみて、もう少しだけ

世界は今この瞬間も、変化してるから




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