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作品の価格

 「逃げるしかないだろう」の推敲が半分終わりました。これまでに、2回推敲を行っています。3回目ともなれば、簡単な推敲で済みそうなものですが違いました。これまでの、推敲は誤字脱字を中心とした推敲でした。しかし、三回目は一度書き上げた文章を書き直しました。大掛かりな改修工事になってしまったのです。


 前回の推敲は、一カ月掛かりました。今回は、その半分なのに一カ月半も時間が必要でした。

 ――それで完成したのか?

 と問われれば、僕は歯切れの悪い返事しか出来ません。推敲というのは、終わりがないのです。泥沼に入り込んだような感覚です。


 推敲を続けると、僕の文章技術が向上します。また、自分の作品の理解力も深まっていきます。つまり、成長するのです。その成長した目で、過去の自分の仕事を振り返ると、どうしても拙く感じてしまうのです。放ってはおけないので、修正します。しかし、時間をおいて振り返ると、また書き直している自分が居ました。


 どこかでケリを付けなきゃいけない。


 まだ、半分ですが、今回、「逃げるしかないだろう:上巻」として、kindle出版することにしました。


 出版する以上、価格を設定しなければなりません。この価格設定で、今度は悩み始めました。理想は、より高い価格設定でたくさん売れれば、最高です。しかし、物には相場というものが存在します。僕は、中央卸売市場で販売の仕事をしているので、価格というものに対して、多少敏感です。


 売買される商品の価格には、必ず理由があります。今朝、皮ごと食べることが出来る岡山産シャインマスカットを販売しましたが、一房3500円です。同じぶどうなのに、大阪産の種無し巨峰は、1パック450円で販売しました。説明は省きますが、それが相場なのです。その価格で売買された以上、適正な相場だと言わざるを得ない。


 今年、本屋大賞を受賞した作品は、逢坂冬馬の「同志少女よ、敵を撃て」です。kindleで販売されています。ページ数493ページ。価格は、1881円。現在、最も旬の本です。最高峰の価格です。


 対して、夏目漱石の「吾輩は猫である」は、578ページ。660円です。名作ではありますが、古い作品です。お手頃な文庫本も出版されています。価格はこなれています。


 「逃げるしかないだろう:上巻」は、361ページ。無名の新人です。

 ――さて、いくらにすればよいのだろう?


 価格設定は自由です。2000円に設定しても構わない。ただ、それでは確実に売れません。僕の作品には、僕の作品にふさわしい相場があるはずです。一生懸命に書きましたし、僕の主観ですが面白い作品です。


 長い物語なので、上下2巻に分けて刊行することにしましたが、当初、6巻に分冊するアイデアもありました。理由は、儲かりそうな匂いがしたからです。


 一冊500円として6冊なら、3000円になります。ちょっと心が傾いたのですが、やめました。本来の目的を見失っているからです。儲かれば嬉しいのですが、やり方がいやらしすぎます。足元をすくわれるような気がしました。策士、策に溺れるってやつですね。


 色々と考えたうえで、500円。この価格に決めました。無名の新人の作品であれば、これでも高いかもしれません。


 kindle出版の手続きは終わりました。7月16日現在、500円で販売されています。ワンコインで買える価格です。その上で、無料キャンペーンをすることにしました。ただ、期間があります。


 kindle版「逃げるしかないだろう:上巻」 無料キャンペーン

 2022年 7月17日(日)~ 7月21日(木)


 明日から、開催されます。一人でも多くの方に読んでいただけると、涙が出るほどに喜びます。

 そのうえで、お願いがあります。

 面白いと感じて頂ければ、評価をお願いしたいです。

 高い評価を頂ければ、頭が禿げるほどに喜びます。

 m(_ _)m

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