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学校の必要性についての考え

作者: 蜜柑 猫

 あのね、学校なんて行かない人を責めても何も無いと思うんですよ。


 でも分かりますよ、学校行かない人を厄介に思ったり、非常識だとも思ったりするのも分からなくもないですよ?

 けれど、それを責めたところで何になりますか?

 何にもならないんですよ。

 その子がそう決めたのならそれでいいじゃないですか、別にその子の未来が自分の身分を左右させるわけじゃないでしょう?

 小学生如き、中学生如きの言葉ですよ? 考えですよ?

 行かなくなったところで、別に自分の明日が何か変わる訳じゃないですし……


 あのですね、学校行かないことをただ追求するだけじゃダメなんですよ。

 なんで学校に行かないのか、その根本的な理由を聞かなきゃダメなんですよ。

 僕らがこうしてきたからこうするべきだと言うのじゃなくてですよ?

 そういう考えというのは根本的にダメなんですよ、そういう考えを全部捨てて初めて対等に話し会う必要があるんですよ。

 〇〇したいから学校に行かない。

 それがいじめなら仕方のないことだと思いますよ? 精神的な、ナイーブな問題ですから。

 問題は、学校に行っても意味がないという意見ですよ。

 10数年如きの人生観でよく言ったもんだよなあと失笑ものだと思いがちですけども、実際そうですよね。

 阿保だなあ、馬鹿だなあと思ったりしますよ。

 自分で学べばいいとかいう人もいますけど、自主学習にも限界はありますよ? まともに学校に行かないんじゃどうやって学習を進めればいいのかも分からないんですから、だってそうでしょう、人はお手本が無ければそれを成す事は、難しい。

 この場合の手本となる教師の姿を十分に見て養えるほどの年齢じゃないじゃないですか。

 塾に通えばいいとか言いますけどそれは誰もが塾に行ける訳じゃないですよね? 加えて塾の講師なんて学生アルバイトがほとんどですよ?

 そんなアルバイトに学べることなんて単なる知識に過ぎないですよ?それを応用的に考えて活かせる場面も少ない。


 なら学校はどうか、学校は人と人との交流が必然と養える訳ですよ。

 まあ孤立する人もいますけど、けれども大体の人は自主的に行動に起こす訳ですよね。

 そもそもそういう社交性ってのは一朝一夕に身につく訳じゃないんですよ。長い年月をかけて、人との関わり方を学んでいく、自分で答えを探しに行く社会的な勉強でもある訳ですよ。

 んでそれには明確な正解というのはない訳ですよ。

 だから経験値として地道に貯めとくしかないわけですね。

 別に将来一人きりで生活するなら問題ないと思いますけど、一般社会に生きていくのであればそういった社交性っていうのは必然となってくる訳じゃないですか。

 そもそもコミュニケーションが主になってくるんですから。


 あと、そもそも学んだ教科ってのが使わないとか言う人いますけど、いや、その為に勉強している訳じゃねえから。

 と思うんですよね。

 何が言いたいのかというと、そもそも普通に生きていく中でわざわざ数学の問題を解く訳じゃないんですよ。

 大事なのは、その答えではなく過程なんですね。


 1+1=2という式


 ここで本当に、真の意味で大事なのは、答えである「2」なんかではなくて、1と1を+すれば2になるという「1+1」いう方法であり、過程なんですよ。

 僕たちは日々色んな悩みや選択なんかをして生きていきます。

 その中で何も考えなしで突っ込んでいく訳じゃないじゃないですか。

 何かしら考えて行動するわけです。

 そんな中で、その1+1という「過程」というものが大事になってくるんですよ。

 色々考えていく中で、何がいいのか何が悪いのか、どちらを選べばいいのかわからない時とか、あるじゃないですか。

 その時、比較的より良い選択をする事が大事になってくる。

 その時のために養っておくための「道具」なんですよ。


 その「道具」を手っ取り早く何かにわかりやすく形を変えたのが「国語・数学・理解・社会……」と言った教科なんですね。


 さっきも言いましたけど、社交性を身につけるためには経験値というものがとにかく必要になるわけですよ。

 だから、そういうのを学ぶわけです。


 それで大学に行けばいつでも学べるとか言いますけど、それはお金に余裕がある時だけなんですよ。

 それで小学校、中学校は義務教育として授業料は無料なわけですよ。まあ諸費用はかかりますけど、一年あたりの大学ほどじゃ無いんですよ。


 色々と学べる設備が色々と整っている中で敢えてめんどくさいし、役に立たないから「行かない」という選択をとる行為っていうのは、自由だと思いますけど、僕は「もったいな」と思っています。

 まあ、精神的な問題で学校に行かないっていうとなるとまた別の問題ですけどね。

 おまけに大学に行ったなら、授業もちゃんと受けて単位を取らないと卒業できませんし、テストだってありますからね。社交性だってないときついと思いますよ?

 全てが小中高の延長線上にあるわけです。


 まだマリオの1-1のステージすらクリアできない人が、ラスボスに挑めるわけないじゃないですか。


 また、学校に行くのは人生の時間を無駄にしているという意見もありますが、それは本来なら有意義に過ごせる時間をただただ無駄にしてるだけだと思うんですがどうなんでしょうね。

 まあ宿題の有無については僕はどちらかと言うと「無」の方に近いんですが、それでも授業の復習は大切ですよね。

 せめてノート見返すぐらいはしたいところだと思いますけど。

 そうしないと全部忘れてしまうんですよ。

 授業の意味ないですよ。

 まあそれらを踏まえて、膨大な量の課題はやり過ぎなんじゃないかとは思いますけどね。


 あとロボットになるのは嫌だなんて言ってますけど、なんですかロボットって。

 まあ何かに縛られるのは嫌だって事なんでしょうけど。でもなんていうですかね。

 小学生のうちはまだロボットじゃないと思いますよ。

 まあ過度な思想とかを植え付けて大人の都合の良い風に動かしたりするのはロボットと言っても過言じゃないですけど、でも一般的な教育機関にそういう極端な思想を植え付けるのような事はしないと思うんですよね。

 そもそも、何かを学ぶ場であるので、操り人形にされているわけじゃないと思うんですよ。整列してくださいなり、こういう風に解いてくださいとか、ある程度のルールや縛りはあると思いますけど、逆に考えれば、それ以上自由にさせたら歯止めが効かなくなってしまうじゃないですか。

 人と人との協調性も大事ですし、ある程度空気を読んで人に合わせることも重要ですし、それら全てを吸収してから意見を発した方がいいと思うんですよ。


 まあでも今考えると「あれは違うよな」なんて思うこともあるんですよ。

 あの教師の言ってる事、全然普通じゃなかったなんて思うことは必然だとも思うんですよ。

 でも人には何かしらの欠点があるようなものなんですよ。

 間違った正義を過信したり、独りよがりに周りに支持したりする人なんていうのも確実に存在するんですよ。

 けれどその反対にものすごくいい人だっているんですよ。

 んで何が言いたいのかと言えば、そういう、なんて言えばいいんでしょう。

 そういう「間違った大人」といえばいいんですかね。少し語弊があるかとも思うんですがこれで行きたいと思います。

 まあとにかくそう言った「間違った大人」というものというのがこの世には沢山いるんですよ、それを徹底して弾くのではなく、そういう人もいることを知り、自分だけはこうならないようにしようと思い、周りを思いやれるようにするのが理想なんだと思うんですよ。

 潔癖になってしまうと、世間を生きるのは辛いと思います。少しくらい悪いところを知らなければ生きるのが辛くなってしまうと思うんですよ。


 だから経験値を貯めるという意味で学校に行った方がいいと思うんですよ。


 誰だってめんどくさい事はしたくないですし、働きたくないですし、自分の理想の場所で遊んで暮らして、一日中アニメ見てゲームして、毎日ピザ食って、だらけまくって生きていきたいとは思うものだと思いますよ。


 でも現実は違うんですよね。

 少しでも豊かにいきたければ、出来るだけ恥をかきたくなかったら、世間の評価に合わせて動くしかないんですよ。

 世間の評価と、他人は、自分の力ではどうやっても変える事のできないものですから。


 あと、恥をかかないためにも学校へは行った方がいいです。

 社会の縮図と、上記したことを表記します。

 学校というのは、社会の縮図なんです。

 いい人もいれば悪い人もいるし、秀才はいるし天才はいるし、馬鹿はいるし阿呆はいるし、カッコつけやイケメン、可愛い子なんて人もいます。

 もう色んな人がいるんです。

 そんな中で、自分はどう振る舞うべきか、どう振る舞ったら自然なのかなどという、俯瞰的な、第三者的な力を養う場所でもあるんですよ。

 学校とか言う小さな場所でかいた恥なんて時間が経てば思い出話として昇華できますけど、社会的に犯した恥は絶対に白く塗り替える事はできないものなんですよ。

 30、40歳くらいといい歳こいて、当たり前のように間違いを犯したくないでしょう?

 


 そうしないために、学校には行った方がいいと思いますよ。


 あと、学校の他になんですけど、本は読んだ方がいいですよ。

 人の話をちゃんと理解するために。

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