四章 後編 ゲストキャラ
ヴァーサノ 種族は人間
幽鬼となった元領主の一人息子で、今の領主の娘婿。31才。明るい茶髪に濃い青色の瞳。騎士として身体を鍛えていたこともあり、体つきはいい。数日から十日毎に市井に降りて、領民の様子をみる習慣がある。
両親は、代々の領主が貯めてきた財と領地が豊かなことにかこつけて放蕩の限りを尽くしていた上に、息子に全く興味を持っていなかった。そのため、隠居していた祖父母に育てられ、彼等の手引きで領民達と交流を取っていた。
祖父母が亡くなると、本邸に引き取られたが両親の余りの酷さに、何度となく苦言を発し諫めたが、相手にされず煙たがられるばかりだった。
十四・五才のころ、両親が真っ青な顔で社交界から帰ってきてから、両親の行動が更に悪化した。その際に、プシュケイの名を何度か両親の口から吐き出されていたため、プシュケイの名に元凶として悪印象を持っている。
その十数日後に、怪しげな人間が屋敷に出入りするようになり、両親の行動が更に悪い方向へ拍車がかかった。それを何度も諫めていたが、それを良く思わない者のそそのかしによって、事故に見せかけて殺されそうになる。助かったのは、本当に運が良く、重税からのがれ反乱を起こそうとしていた人々の隠れ家近くで事故がおこされたから。
右足を複雑骨折ていたため、治療を受けたが後遺症が残った。
蜂起の旗頭となり、暫くは領主として治めたが、お家断絶をするために領地諸々を持参金として、懇意にしていた領主の娘婿としてはいった。
今でも、領民の様子を見るために市井に降りて散歩をしている。