第三章 ゲストキャラ
龍人の母神
龍人達の祖となった人間の盲目女性。旦那が龍神。その間に生まれた子供が龍人である。
死後、神として迎えられ、再度、龍神の嫁として輿入れする。
生前は腕の良い薬師で、風の精霊と地の精霊と契約していた精霊使い。旦那の龍神とは、怪我をして隠れていたのを助けたのが馴れ初め。
神になる際に、目が見えるようにできると言われたが、見えたときに初めて見た旦那の姿におびえてしまう事が恐かったため、盲目のままであることを選んだ。見る替わりに、存在のかたちを捉えられるようにてもらったので、生前より歩きやすくなったとのこと。
時々、子孫達のことが気になり、龍人の里に夫婦で降りてくる。
旦那の龍神とは、万年経ってもラブラブである。
ゲオルギア
村の長をつとめる老人。六十を超えるが、生活筋肉の付いた元気なしわくちゃな好好爺。ちなみに、腰は曲がっていない。アクロディとは夫婦で子供夫婦は三組、孫が8人いる。キプロスとは、血縁関係はない。
村の備品や厩舎の壁が突然風化したり、季節はずれの稔りが短期で何度も発生することに頭を悩ませていたが、それよりも放牧地の柵の横木がなくなる事で、家畜が脱走したりすることが一番困っていた。
家屋や鶏舎、防護柵に被害がなかったことだけが、数少ない幸いだと思っている。
長の役割で、村に古くから伝えられている、困難の時の予言を保管しており、キプロスの提案に乗って町の四つ辻でプシュケイ達が現れるのを待っていた。
村では、牛と羊の放牧を行っている。
キプロス
二十五歳の男性。ガチムチでちょっとむさ苦しい。
村の若者の中で中心的存在。今回の季節はずれの稔りによって、この年の生産と食糧保管計画が狂い、頭を抱えていた。
できるだけ村の住人だけで解決をしたかったが、原因もわからず、マナ喰らいと呼ばれる生き物が通ったあとのような現象の多発で、村に伝わる予言に縋り、実行することをゲオルギアに提案した。町の四つ辻で、プシュケイに投げ飛ばされたのは彼である。
まだ独身。子供に懐かれる性質であることを自覚していたために、プシュケイの反応に内心ショックを受けていた。
村では果樹栽培を行っている。
偽狩人
三十代の男性。風の魔法使い。よく調教された犬を五頭を連れている。
マナを溜める石と、マナを逃がさないように囲う符で、村に季狂いの実りを起こしていた犯人。石は、溜めたマナを使い切ると砕けるため、常に使い切らないようにと注意していた。
マナを溜める石を手に入れからは、魔法陣を相手に視認させて予測以上の威力で怯ませる戦法をとるようになっていた。
鶏舎は、鳥は臆病で人の気配を感じると大騒ぎになるため狙わなかった。