第1章
これは全3章(予定)からなる作品です。2,3章は現在執筆中ですが、多忙なため、いつ上げることが出来るかわかりません。その点を留意して、読んでいただければと思います。
俺は内野正和。N市立第三中学校2年3組在籍で、出席番号12番だ。
突然だが俺には今、好きな女子がいる。名前は辻井美希。俺と同じ2年3組在籍だ。俺は完全に彼女にのぼせ上がっているのだ。目を合わせただけで恥ずかしいような、熱風が吹いたかのような感覚に襲われ、話しかけられれば更にそれは強さを増して俺を悩ませた。
こんな思いをするのはもうたくさんだ。俺は決心した。今日の放課後、辻井に告白する。答えはYesでもNoでもいい。とにかくこの状況から抜け出したいのだ。2時限目終了後の休み時間、彼女に放課後校庭の外周コースに来るように伝えるつもりだ。いや、つもりだったと言うべきか。と言うのも、今は昼休みだが、俺は未だにそれを伝えそびれているのだ。いざ話そうとすると、熱風が俺を襲い、いつの間にか彼女は俺の目の前からいなくなっている。そんなことが休み時間ごとに繰り返された。「どうしたものか…」そう思っていたときに、不意に背後から「ねぇ」という声が聞こえた。熱気が体にまとわりつく。俺の体が自然に過剰反応する。間違いない。辻井の声だ。
「な、なんだ、辻井」
「今日の放課後、空いてる…?」
は?どういうこと?理解できない。
「空いてるけど……何の用で?」
「それなら4時5分くらいに鉄棒の裏側辺りの外周コースに来てくれない?内容はそこで話すから…」
「わ…わかったよ…」
何が起こった?何故辻井が俺を?抱いた疑問はほぼ全て未消化だ。だが、呼ばれた以上、行ってみるしかない。
午後4時。俺は帰りの支度を急いで済ませ、指定された場所へと向かった。辻井はまだ来ていない。俺の胸はこの上ないくらい高鳴っている。熱風もいつもより強く、初夏の暑さがそれを助長しているようにも感じる。
「もうすぐ時間だ……もうすぐここに辻井が……」
そう思うと逃げ出したい気分だ。そう言えば月曜日にしては珍しく野球部が活動しているので、そっちの声や打撃音に神経を集中させ、なんとか気を紛らわせられるか。
そうこうしてるうちに時間は過ぎ、約束の時間を回った。時間だ…。そう考えたのとほぼ同時に、俺の耳は野球部の音とは別の足音を捉えた。内野。呼ばれる前に、俺は振り返る。
「ごめん、遅くなって」
「いいや、別に……。なんだよ、話って」
辻井はなんとも言いにくそうにうつむく。その仕草にも、胸が締め付けられる。野球部のノックの音が彼女の言葉を急かしているようで、もどかしい。
「何て言っていいかわからないから、はっきり言うね。私、う、内野の、ことが…」
彼女の言葉がまた詰まる。二人の間に、「熱風」が吹いた。「すいませーん」。野球部員の声が響き渡る。それから間もなく、彼女が再び口を開いた。
「私、内野のことが……」
その瞬間、俺の目はこちらに向かってくるボールを発見する。しかしわかっていながらなにもできず、辻井の背中にそれは直撃。彼女は膝から崩れ落ちた。
「どうした?大丈夫か!?」
どうすれば?こんな時、俺は何をすればいい!?完全な思考停止に陥った俺の前に、野球顧問の井山先生が駆け寄ってくる。
「当たっちまったか……!!おい、内野。ボヤッとしてねぇで保健室行って担架持ってこい。早く!!」
真っ白になった頭の中に、先生の言葉が矢のように突き刺さる。「は、はい!!」俺は保健室へと全力疾走した。
「一時的に気を失っているだけでしょう。先生は部活にもどって、部員に事情を説明してあげてください」
養護教諭の石原先生が井山先生に伝える。井山先生は、本当に申し訳ありません。お願いします、と言うと、部活へと戻っていった。
「内野君、あなたはどうするの?」
俺に迷いはなかった。
「俺はここに残ります。その場にいたのは俺ですから」
先生は、そう、というと、カーテンを閉じた。静寂が訪れる。こういう時何を言えばいいのだろうか?全くわからない。
しばらくすると、辻井が気がついた。
「辻井!!大丈夫か!?」
ダメだ。大丈夫なはずがない。こんなことを言っても、何の意味もない。結局、俺はなにも聞けなかった。
夜。俺のやるせなさは時間が経つほど強くなっていった。なぜあそこでなにも言ってやれなかった……。くそっ、くそっ。枕を殴る。しかし、いくら殴っても答えはでない。ただ1つわかったのは、俺の初恋が突然終わった、ということだけ。情けない。情けなさ過ぎるんだよ…。
ピピピピ……。闇の中に刺激音が突き刺さる。俺、いつの間にか寝てたのか!?ヤバい、宿題やってない!!一時は焦ったが、今さら考えても間に合わないと思って、目覚まし時計を止めた。そのまま本体を手に取って日付を確認する。ん?なにか違和感が……。
「あっ!?」今、気づいた。日付が昨日と同じ7月4日(水)のままになっている。
「あれ?ずれちまったかな……。でも、何で日付だけ……」
考えても仕方がないので、取り敢えず日付を修正した。母が部屋の外から、「朝御飯よ」と呼んでいる。顔を洗って、行くとしよう。
「おはよう」ダイニングのドアを開く。………え?なぜだ?俺は驚いた。というのも、テーブルの上に並んでいるのが、昨日と全く同じメニューの朝食だからだ。それに、中心に目玉焼き、一緒に盛り付けられたトマト、その左隣の茶碗、テーブル中央に置かれた醤油さし。全ての位置関係が同じである。妙な偶然だな。メニューはまだしも、位置まで同じなんて…。おっと、時間がない。早く食べて家を出なければ。
結局時間はギリギリになり、小走りで教室に入る。すると、入り口付近にクラスメイトの小山太一と青島克紀がいた。
「おはよう、マサ」
「うーっす、いつもより遅いんじゃねぇか?」
「おはよう、太一、かっちゃん。寝坊しちまってさ……」そういいかけると、かっちゃんがまるで押し倒そうとでもしてるんじゃないかという勢いで話しかけてきた。あれ、これって……。
「それより聞けよ!!俺、昨日の夜中にドッコンバトルやってて翔獣祭のガチャ十連したらさ、ベジートとアイーズとレジンのSSR当たったんだぜ!!」
やっぱり!!これも昨日した会話だ。
「こいつ朝来たときからこれしか言わなくてさ。正直イラつかね?」
まさか、いや、信じがたいがそうなのか…?そうだとしたら、この後、かっちゃんが「だって、嬉しいんだから仕方ねぇだろ?」と言うはずだ。
「だって、嬉しいんだから仕方ねぇだろ?」
予想通りだ。昨日が、いや、厳密には今日が再びやってきたのだ。こんなことって、あり得るのか?最初こそ猜疑心に満ちた俺だったが、ここまでの状況からみて、それに間違いはなかった。ん?でも、そうしたら……。
「あっ」
「どうした、マサ?」
忘れ物がたくさんだ……。
給食の前、俺は学年室に呼び出された。理由は「忘れ物の多すぎ」。「今日が再び訪れた」ことに気づいていなかった俺は、教科書、ノート類を木曜日の日課表を元に持ってきてしまったのだ。しかも運の悪いことに、昨日と今日で一致する教科があまりなく、半数以上の教科で「忘れ物をした」ことになってしまったのである。担任には「間違えて木曜日のところを見てしまいました」と言い、なんとか事なきを得た。普段ほとんど忘れ物をしないので、自分の行いに救われたと言ったところか。
「珍しいな、正和。お前が忘れ物だなんて」
自席につくと、同じ班の服部伸次がそう言ってきた。
「ああ、まあな。木曜日の日課表見て持ってきちゃったみたいで……」俺はあくまでも平静を装った。
「へぇ、お前にしては随分なドジ踏んだな」
「余計なお世話だよ」フッ、と軽く笑う。給食が運ばれてきた。やはり昨日と同じメニューが皿に載っている。
「お、わかめご飯だ。俺、これ大好きなんだよな」
そうなのか。俺はそう言ったが、言葉の中身はまるで空っぽだ。彼の「わかめご飯好き」は、昨日の会話で既に知っている。ズキッ、と、心が傷んだ。
「手を合わせてください……ごちそうさまでした」
「なあ、マサ。サッカー行かね?」
「あ、俺はいいや」
「なんだ。たまには外出ないと、体なまるぞ」
「体育教師みたいなこと言ってるじゃねえよ」
このやり取りも、昨日した。かっちゃんは笑ってるが、俺の心はさらに痛みを増すばかりだ。俺は思わず呟く。何でこんな事態が起こったのか?何とかして原因を……。その刹那、俺は呟きをほぼ無意識に止めた。俺を限りなく夢中にさせる声が背中めがけて飛んできたから。
「ねえ」
そうだった。今日が昨日であり、今日であるのなら、これがまた訪れるのは当然のことなのだ。昨日した会話。他の友達と話したときに感じた痛みはなく、ただただ顔を赤くする。こいつとなら、何度この会話をしてもいい……。率直にそう思った
「なんだ、辻井?」
「今日の放課後空いてる?」
「空いてるよ。どうしてだ?」
「それなら4時5分くらいに鉄棒の裏側辺りの外周コースに来てくれない?内容はそこで話すから…」
「わかっ……」あ、このままじゃ、また「ボール直撃」が起こる。どうするか。1つ、方法が思い付いた。
「なあ、場所、どっか違うところにしてくれねぇか」
「え?どうして?」
「いや、その……」誤算だ。言い訳を考えてなかった。今日は部活もない。
「私、今日部活のミーティングが4時半から技術室であって、それに……この話、あまり人に聞かれたくないから……」
「そうか。わかった」
一体、何の話なのだろう。昨日の彼女の様子から何かヒントはないかとボールの話がでかすぎて、全く思い出せない。
「じゃあ、後でね」
辻井の背中が遠ざかる。同時に、「暑さ」と消えていった。まだ諦めきれていないのか……。仕方ない、という気分が半分、嫌悪感が半分。ぐちゃぐちゃに渦巻き、複雑な気分になった。「痛み」とも、「暑さ」とも、違った感覚だ。それより、困った。場所が変えられなかった以上、なにか別の対策を考えなければ。
4時を少し過ぎた頃。俺はまたコース上に来た。昨日と同じ、鼓動の高まり。あれ?今日?昨日?よくわからねぇな……。そんなことで頭を抱えていたら、後ろから「内野」と聞こえた。ビクッ、と、体が動く。ちょっと恥ずい。バレてないか?
「ごめん、遅くなって」
「いや、別に……。なんだ、話って」
辻井はうつむいた。昨日見た動作のはずだ。なのに、また胸がキュン、となる。次の、次の言葉は……。
カンッ……カンッ……。野球部のノック音がしだした。また、昨日と同じことが起こる。このまま放っておけば、またボールが飛んできて、彼女に直撃する。そして、全て終わる……。
「すいませーん」
そうか。これは打ち損じた部員の声だったのか。だとしたら、早く言わなければ。
「辻井、危ない。この場を離れろ!!」
斜め下を向いていた首が俺の顔を捉える。
「なに?どういうこと、内野」
「とにかく、ここは危険だ。早く違うところへ」
辻井は、一体何が起こっているのか、わからないようである。それはそうだ。この後すぐ自分にボールが当たり、意識不明になるなど知る由もないのだ。だからと言って、「昨日」、同じことが起こったから、今日も……と説明したところで信じてもらえるはずがない。理由は明かさず、もう一押ししよう。「辻井!!」叫ぼうとしたその時、辻井の瞳、そして頬の辺りが光っているのが見えた。もしかして、涙?
「ひどいよ、内野……。私のこと、そんなに嫌い……?」
「い、いや、そんなことは……」
まずい。言った時には思わなかったが、今考えれば言い過ぎた。なにか、なにか言わなければ!!でも、もういくら言葉を紡いでも通用しないと考えている自分もいる。いや、そんなことを案じている暇じゃない。だけど、どうすればいいんだ?俺は何をするべきなんだ!?何かが視界に突然入ってきた。ボールだ!!
「危ない!!」
辻井は顔を上げた。確実にそれを視界に捉えていたが、間に合わなかった。ドサッ、と乾いた土の音がした。遅かった。井山先生が駆けつけてくる。俺は何も言われないうちに走った。
「……先生は部活にもどって、部員に事情を説明してあげてください」
「本当に申し訳ございません。お願いします」
井山先生が保健室を出ていく。結局同じことになってしまった。
「内野君、あなたはどうするの?」
俺は結局気まずくなって、帰った。
家に着く。弟がリビングから「おかえり!」と大声で言っているのが聞こえたが、とても返す気分にはなれない。何も言わずに自室のドアノブを捻る。明かり1つ灯っていない室内は、まるで俺の今の心境のような感じだ。そう考えていると、何だか急に寂しいような、悔しいような、それでいて自分に苛立っているような感情が一気に押し寄せてくるのがわかった。気づいたときには、涙も流れていた。情けねぇよ、これしきのことで……。頭の中で何度響かせても心の雨は止むどころか、勢いを増して降り続けた。
結局、今日も不甲斐ない気持ちを背負ったまま眠りについた。
目覚まし時計が鳴り響く。朝か。早く止めなければ、弟を起こしてしまう……。時計を探し、ボタンを押し、手に取って時間を確認する。またこの違和感だ。これって、もしや……!!
『7月4日(水)』
やっぱりそうだった。またループしている。一度は驚いたが、すぐにこれはチャンスだと考える。これなら、「今日」を繰り返している理由が探れる。「2日前の今日」と「昨日の今日」の共通点を探せばいいのだ。
「何か共通点は……」
みんなと会話したときに感じた、心の痛みか?いや、それなら「2日前の今日」にはなかった。 では、他には……。不意に、ある1つの考えが稲妻のように頭に流れ込んでくる。
「辻井を……あいつを救えなかったことか?」
それは、「2日前の今日」と「昨日の今日」に唯一共通していることだった。俺はあの時、ボールの存在に気づいていながら、何もできなかった。一昨日も昨日も、自分の不甲斐なさを攻めながら床についた。それが原因だというのか?
いや、逆に言えば、他の原因は全く検討もつかない。
それがわかった以上、実行するしかない。朝食にも飽きてきた。友達に、「嘘」をつき続けたくないし、何より、もう辻井が苦しむ様子は見たくなかった。俺は決心した。絶対に辻井を救う。
昼休み。昨日までと同じように辻井に呼び出された。俺は覚悟を決めながら、彼女の声を聞いた。
午後4時。俺は最早見慣れた外周コース上に立っている。今までとは違う緊張が止まらない。自然と時計を見る回数が多くなっていく。
午後4時5分。もう10回以上は見ただろうか。秒針が5を指した頃、背後から「内野」と声を掛けられた。
「ごめん、遅くなって」
「別にいいけど……。なんだよ、話って」
うつ向く辻井。もうすぐあの時がやってくる。
「なんて言っていいかわからないから、はっきり言うね。私、う、内野の、内野のことが……」
「すいませーん」という野球部員の声が聞こえてきた。来る。
「私、内野のことが……」
不意に右上に白い物体が飛来する。来た!!言え。早く言え。ボールが来てると。いや、間に合わない。こうなったら、申し訳ないけど、物理的に避けさせるしかない。行け、行くんだ。どうした。足が動かない。なんでここに来て怖じ気づいてるんだ。飛び出せ。飛び出せ!!
「ごめん、辻井!!」
「え……きゃっ」
俺は辻井を押した。彼女はその勢いで転んだようだが、気を失うよりは全然マシだ。
「よかった……」そう呟いた直後、大きな衝撃が背中に伝わってきた。耐えられず、「ぐっ……」と声を出すと、力が抜け、衝撃は全身に行き渡った。
「内野。内野!!」
足音が近づいてくる。昨日までの流れからすれば、井山先生だろう。
「当たっちまったか…!!辻井…だったか。保健室に行って、担架をもらってこい!」
「はい…!」
人の気配が1つ、遠ざかっていく。大丈夫か。大丈夫か。先生の何度も呼び掛ける声すらも遠ざかり、やがて俺は完全に気絶した。
俺の前に広がるのは、ただの闇。「昨日」のそれよりも深い闇だ。体は重いのに、不思議な浮遊感に包まれる……。急に肩を叩かれたような気がして、薄目を開ける。ここは保健室か。カーテンの端から漏れ出た蛍光灯の光が眩しい。
「ん……俺、確か気を失って……」
上体を起き上がらせる。背中に強い痛みを感じだ。「痛っ」と反射的に声を出してしまう。すると、それに気づいたように横から声が聞こえた。
「内野……内野!!」
「辻井!!いてくれたの……」
言いかけたとき、感じたことのない重さが俺にのし掛かった。辻井が、俺を抱き締めたのだ。
「私を助けるためにここまで……。本当に……本当に……」
ふっ、ふくっ、と、泣きながら俺の胸に頭をうずめる辻井。痛いよ、と言っても、離れるどころか、ありがとう、ありがとうと繰り返し、さらに強く抱きつく。俺はとても恥ずかしいというか、なんというか、そんな感じがしたが、不思議とそれが心地よく感じた。
「よかったよ。辻井に何もなくて」
膝辺りにかかっていた毛布を外す。さすがにこの時期にこれは暑い。いや、これは違う「暑さ」か。まあ、今は何でも心地よく思う。
「……き……」
辻井が小さい声でなにか言った。そこまではわかったのだが、内容がよく聞こえなかった。どうした、と言うと、何も返って来なかったので、話題を変えることにした。
「あ、そう言えば、何で俺を呼び出したんだ?」
辻井は、はっとしたように、潤んだ瞳をこちらに向けた。ビー玉のように透き通っていて、とても綺麗だ。
「今、言ってた話だよ……」
「え?ああ、聞こえなかったんだ。もう一回言ってくれないか?」
彼女は、今度は俺の肩に顔を置くようにして、そっと、呟く。
「好き……大好きだよ、内……正和くん……。前からこうやって呼んでみたかったんだ……」
心臓が飛ぶかと思った。まさか辻井が俺のことを……?トクン、トクンと鼓動が高まり、頭が真っ白になる。ただ、その中に一つだけ言葉が浮かぶ。
「俺もだ、辻井……いや、美希……」
俺はベッドから足を下ろし、美希の方に体を向けた。そして、美希の背中に両手を回して、そっと、抱き寄せた。美希は再び、俺の胸に頭をうずめて、また涙を流し、大好き、大好きと言っている。俺もそれに答えるつもりで、何度もうん、と言いながら頷く。この時なら、永遠に続いても良いと感じた。
翌朝、俺の目覚まし時計の日付が、「7月5日(木)」になっていたのは、言うまでもない。