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リーンの日常

ある甘い一時(改)

作者: Irene

おや…こんなところにこんなものが…

もったいないですし使うしかありませんよねーちょうど今日は来客がいますしー?(棒読み)



「ねえ、ニック…」


「ん?どうした?」


「牛乳って温めすぎたら膨らむからパンケーキとかケーキに入れるのでしょうか…?」


「よしわからん。


そもそもなんでそういう思考に至ったんだお前…」


「いえ、今ココアを作ってたらふっと思ってしまいまして…」


「そもそもそれ膨らんでんじゃなくて沸騰してるんだろうが。」


「いやでも、パンケーキの時も結果的に沸騰してますし、それが理由で空気がはいってふあふあになるのではと…」


「…とどのつまりは?」


「パンケーキが食べたいので卵ください。」


「だろうな!!そう言うと思ったよ!!素直に最初っからそう言えよ!」


「察しの悪い男は嫌われますよ?」


「バーバラは俺を今のまま愛してるから問題はない。」


「…ヨカッタデスネー。」


「文句あっか?卵やんねえぞ!」


「いいえありません。なのでとっとと卵ください。」


「はあ、今ジムが鶏小屋の掃除してるから連絡して持ってこさせる。あと俺らの分よろしく。メレンダたっぷりで!」


よくもまああんな甘いものを大量に食べれますよねえ…

私一口食べるので精一杯ですよ…


「かしこまりましたー。あ、そういえば…」


「あ、ジム?おう、俺。それ終わったら卵もってリーンの家に集合。メレンダももってこい。そう、10キロの奴…おう、頼む。ん?どうした?」


10キロの奴…持ってきてどうする気ですか…食べるんですか…そうですか…


「いえ、そういえばパンケーキってギリシャ発祥だったなあっと…」


「まじか?!」


「明確に記されていませんが、古代ギリシャでそれっぽいのが作られてたってのがどこかで書かれてましたね。小麦粉と水の生地を熱した石で両面焼いていたらしいです。」


「嘘だろ?!俺フランスとかそっち方面だと思ってた…」


ある意味田舎料理ですもんねえこの国…あんなおしゃれな代物が食べられていたとか驚きです。

まあ、でも理由が理由ですからねえ…


「…どうせギリシャ人の事だから味気ない小麦粉どうにかして食べようとしてできたとかそんなのだろ…」


「ある意味あってますねぇ~あの時代って交易とか盛んでしたから小麦とかよく手に入ったじゃないですか。」


「ああ、確かに…あれ?でもその時って確か初めのほう小麦ってそのまま…」


「はい、そのまま食べるか水に混ぜて食べるかでしたね。」


「…腹壊さね?」


「はい、で、ブチ切れた人たちが各国にいたんでしょうねえ?どうにかして食べれないかと試行錯誤したんです。」


「くいもんへの執念ってすげえ…」


「ですねぇ…特にこの国って食い意地張ってる人多いですから…

で、誰かが『焼いたら大抵行けんじゃね?で、水足して形整えやすくすんのもどーよ?』と考えたんでしょうねえ?」


食べ物はおいしく食べるってのがモットーですもんね。

きっといろいろ試したのでしょう。

当時ワインは水代わりに飲んでたので、最初それで作ろうとしたのかもしれませんねえ。

そう考えればキャッキュラというお菓子もその産物かもしれませんねえ…

確か小麦粉、お砂糖、ワインで作ってましたし…

今度作りますか。


「もしくはメソポタミアだっけ?そこら辺の作ったパンからアイデアが出たんじゃね?」


あ、ニックの存在忘れてました。


「どっちが先だかわかりませんからねえ?下手すれば同時に開発されたとかありそうですよね。」


「ちょっと気になるな、誰か知らねえかなそこんとこ。」


世の中いろんな人がいるからだれか調べてそうですよねえ。


「まあ、それは置いておいて。


とりあえず腹ペコさんたち…もとい食の探究者(笑)さんたちは、水と一緒に小麦混ぜて焼いたところ…なんとも香ばしいにおいが!!」


「ああ…パイとかも生地だけでもうまいもんなあ…」


ちなみにこの国のパイはお菓子のそれとは違います。

パイといえばチーズパイや山菜パイ、ミートパイなどが主流です。

なので味付けもお塩のみという…

まあ、それはさておき。


「そこで止まらないのがギリシャ人!なんとその上に自分で作ったチーズとオリーブオイルをかけました!」


「なんだよそれ絶対うまいやつじゃんか!!」


「これが後にこっちのチーズパイになったとかならなかったとか…」


「おい。」


だって諸説ありますもん。


「ちなみにチーズと蜂蜜でもおいしかったのでおやつにもなりました。子供たちも大喜びです。」


「あ~朝飯とかに出そうだな。」


「実際、アクラディズモス、古代ギリシャの朝食の事なんですが、そこの項目にも出ているそうです。」


「へー。」


「後、これの進化系今でも食べられてますよ。」


「は?!」


「あなたもよく食べるでしょう?テイガノプソモの事ですよ。」


「あれが?!」


テイガノプソモとは日本でいう揚げパンですねえ。

作り方とか多少違えど発想は同じ…初めて日本で見たときは感動すらしましたねえ…

こんなに距離があるのに同じようなこと考える人がいると!!


「多分あの後パンが有名になったので誰かが生地をオリーブオイルで揚げたんでしょうね。で、はちみつと荒削りのクルミをかけた、と。」


「いわれると納得だわ…」


「ちなみに古代ギリシャ人が貿易にこのパンケーキを利用した可能性も高いですねえ…でないと広まり方に納得いきません。」


「商魂たくましいもんな。やりそうだ。目に浮かぶよ…貿易の交渉テーブルでさりげなくそれを相手の前においてそ知らぬふりして売り込む姿が…」


「奇遇ですね、私もです」


むしろ食べさせた後、それを目の前にぶら下げて物事を有利に進むようにしてたような気もします…


いやいや、まさか…


うん、ワタシハナニモキヅイテマセニョ?



「そして今では国によって作り方が違う…と。俺この間オーストリア言ったじゃん?あそこのパンケーキうまかった。パラチンタってなまえで、何だろう…ちょっとごついクレープでジャム包んでたんだけど、そのジャムがまたうまくて…あれたぶんバラジャムでもうまいな。」


「そういえば知ってました?クレープも元はパンケーキなんですよ。フランス人がよく食べますね。いろいろ種類があってすごいです。日本では手で食べれるように工夫してるとこの間陽さんが言ってました。」


「手で食える?!なんだそれすげえ!楽でいいじゃねえか!ピタみたいなもんなのか?」


「はい、見た目はそれですね。今度チャレンジするのもいいのかもしれませんね!」


「よっしゃあああ!!たのしみだ!で、話戻すけど、他の国のパンケーキってどんなのがあるんだ?アメリカは知ってる、前に行ったし。俺はメープルよりはちみつがいいけどなあ…あと甘さがもっと欲しかった。」


…私の記憶が正しければアメリカのお菓子って結構甘くないでしたっけ…恐るべしメレンダ国民…!!


そういえば、スェーデンは何と言いますか…かわいらしいサイズのパンケーキだったと思います。プレッタ…でしたっけ。専用のフライパンもあるんですよねえ…いつか買いたいものです!


誰か行ったときにお土産に頼んでみましょうか…


そして買ったら皆でパーテイーもいいかもしれませんねえ…


夏だったら庭でやるもよし、冬はサロンでわいわい言いながらそれぞれ作るのもいいかもしれません…

そういえば、作るときお砂糖を入れないので、程よい甘さで食べれるんですよねあれ。普段は自家製ジャムをつけて食べますが、ごはん時にソースで食べたりとかもするらしいんですよ。ならそれでいろいろビュッフェみたいに食べるのもいいですねえ…


あとそれからそれから…


「おーい戻ってこーい!」


「は!!失礼しました!」


「まあ、いつものことだ、なれた。」


「すみません…あ、パンケーキといえばプリンツェですかね?ドイツの中に色々混ぜてる?詰めてる?パンケーキですね。」


「なんで疑問形なんだ?」


「父が言うにはパンケーキの生地に色々混ぜてるらしいのですが、母はつめてるものを食べたらしく…」


「つまりどっちが正しいかわからない?」


「大穴でどっちも正しいかもしれませんねえ?調べた時もこの二種類が出たので何とも…ああ!本場に行って調べてみたいです!!」


「はいはい、今度なー。あ、そういや、パンケーキっていえばイギリスだよな?確か祝う日もあったような気がする。」


「あ、パンケーキ・デイのことですね~。たしか2月13日だったはずです。イースターの40日くらい前に祝われますねー。だってそのあとだと断食中で卵とか食べたらだめですし。で、あそこはカソリックなんですけど、その時に懺悔火曜日というものがあってその日に食べるんだそうです。」


「あー…同じ宗教でもちょい違うもんなあ…いろいろ俺らの祝日とかちげーし…」


「まあ、断食はうちでもしますけどねえ…ちなみにその日ちょっと面白い行事があるんですよ?

なんでもパンケーキレースというものなんですが…そのきっかけが面白いですよ?」


「なんだろう、すっごくくだらねえ気がする。こういうのってうっかりとかそういうのでできる気がする。こう、タルトタタン的な。」


いや、あれは失敗をごまかした結果といいますか…結果おいしいものが増えたのでいいのでは?

こちらは、まあ、何と言いますか…


「はいはーい!!俺知ってる!!きっかけは、懺悔火曜日の「半休日」で、昔イングランドではその時間を知らせる教会の鐘は11時に鳴ってて、その鐘が鳴った後皆で祈りを捧げてたんだよね~。で、ある日、どっかの主婦がパンケーキデイのためにパンケーキをひたすら焼いてたんだけど~、夢中になって時間を見るのを忘れたんだよね~。」あ、たまごもってきたよ~。あとメレンダ。


「まあ、夢中になると時間が過ぎるの忘れるよなーわかるわかる。」お、サンキュー。ほれ、リーン。卵。


貴方たち兄弟も車の改造の時そうですもんね…

後ジム、ベランダからの出入りはいくら楽でもやめてください、危ないでしょう、卵が割れる。

ニックも普通に受け取らないでください。

まあ、いいでしょう…


あ~ジム、しゃべりながらでいいんで、そこの小麦粉ください。

ニックは卵割ってくださいね。

私はこれ潰し終えたら始めますから。


「で、気が付いたら11時が過ぎてたので彼女はパニック!!慌てて家の台所から教会にダッシュしたんだって~。だがしかー―し!!そんな彼女の手にはフライパンが…で、なんやかんやでパンケーキレースができたとかできなかったとか~」はーい!これでいい?


「いや、そこまで慌てるもんじゃねえだろ奥さんよ…教会は逃げねえし最低2時間はミサあるだろうよ…」げ?!俺が卵割るのかよめんどくせえ…ところでそれ何つぶしてんだ?


「ですよねー。でもほら人間一回パニックになるとダメですし。ちなみにこれ特殊ルールがあって、パンケーキを3回以上トスしてひっくり返さないと失格らしいです。もちろん1番早く教会までたどり着いた人が優勝です。」お願いしますね?ああ、これですか?朝見つけたキャロライナリーパーです。せっかくですので隠し味にしようかと…お味はあとのお楽しみです!


「…その奥さんが走りながらそれやったのか後で面白くするために追加したのか気になるんだが…もし奥さんがやってたら慌ててる割には余裕だな…」へー聞いたことねえけど赤ってことはベリー系か。うまそうだな。


「さて、どうでしょうねえ?さて、と。ニックが卵割ってる間、ジムは生クリーム泡立ててくださいね?あとはトッピングですね、何にしましょう?」


「リーン俺イチゴとメレンダがいい。あと生クリーム。で、卵終わった次何すればいい?」


「わかった~。あ、リーン!!俺のパンケーキはメレンダとクッキーの砕いたのとバナナのトッピングにして~!!!バナナは持ってきた!!」


欲望に忠実ですねジム…だからちょっと遅かったんですか…


「ならニックはイチゴを摘んできてください。畑にありますから。そのあとヘタ取りと…バナナの皮むきとクッキーを適当に砕いてください。種ができ次第焼くのでなるべく早くでお願いしますね。」


「おう、ちょっといってくらー。」


「ですからベランダの出入りはやめてくださいと…はあ…さて、フライパンは…と。」


さあ、美味しい、オイシイ、パンケーキを創りまショウ?




「できましたよーたべましょう?」


「待ってました!!」


「わ~いいにおい~」


「あ、ちょっと待ってください、仕上げにこのキャロライナリーパーの粉末をたあっぷりつけて…さあ、召し上がれ?」


「「いただきます!!」」


ぱく×2


「「?!?!?!?!」」


「なんだこれ…?!」


「口の中が…から…痛い?!」


おやおや、どうしたんでしょうねえ?(悪魔の微笑み)


注※キャロライナリーパーとは世界一からいトウガラシの事である。



え?なぜ我が家にあるかですか?

父の趣味デスヨ?




この前投降したものを書き直しました。

おちがちょっと違います。

そして書き終わった後またパンケーキ食べちゃいました…(汗)

飯テロ駄目絶対(2回目)


感想お待ちしております(ペコリ)

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