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2章プロローグ 3月1日
お待たせしました! 新章開幕です!
20××年3月1日。
それは、何の前触れもなくやってきた。
大規模な集団での強襲、革命軍を名乗るそれらは横浜を占拠した。
GSOの精鋭たちが送られるも、都市を覆う謎の隔壁によって、その侵入を良しとしなかった。
どんな能力でも破られない絶壁、上から覗こうとも中の様子はまったく見えない。
横浜支部との連絡はつかず、閉じ込められた370万もの人々は安否すら確認できない事態となった。
そこから何も音沙汰のないまま1ヶ月。募り続ける世間の不安を背に、ついに強襲が始まろうとしていた。
各地から精鋭を集め、大人数での戦闘になることを想定した作戦が練られていた。
神奈川支部を始めとしたGSOの戦闘員たち。
その中に、弱冠15歳の新人戦闘員が加わることになるのは、もう少し先の話である。
革命軍の狙いとは何なのか。1ヶ月の間横浜で何が起こっていたのか。
計り知れない陰謀の闇はそこが見えないほどの黒。
全ての真相は、あの隔壁の中にある。