第3話 転移?
医者と話した。
どうやら俺は独り者らしい。
親だけじゃなく妹もいたんだけど、誰もいない。
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3日経った。
本当に誰も来ない。
たまに来るのは医者と看護師だけ。
本当に一人なのか、それとも捨てられたか。
まあいい、どうせあんまり会ってなかった。
妹に会えないのは辛いけど、よく考えたら俺超嫌われてたんだった。
医者が来た。
今日はとなりに若い女の子がいる。
超可愛い。
羨ましい。
「小鳥遊君、義肢を作らなきゃいけないからカタログ持って来たよー
んで、こっちの人が義肢装具士の」
「藤原です。よろしくお願いします」
(なるほど、藤原文華ね、可愛いからしっかりチェックしとかねば!)
「よろしくお願いします」
「取りあえずトレーニング用の義肢と正式に使う義肢それぞれ2本ずつ作るから選んでー」
そう言って藤原さ
あー文華ちゃんはカタログを開いた。
カタログには結構ハイテクに見える義足が並んでいた。
「希望に合わせてオプション付けたりカスタムしたりもできるから!」
(あなたをオプションに付けて下さい!)
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取りあえず俺はトレーニング用の義肢は一番安いやつ、
普段使うのはカーボンみたいなカッコいいのにした。
値段は張るらしいが全部保険で出るらしいのでかなりいいものを選んだ。
「で、オプションとかはどうする?腕にナイフとか仕込めるけど?」
(え、この人俺の腕にナイフ仕込もうとしてんの?捕まっちゃうよ!どんなオプションだよ!)
「い、いりませんよ!危ないです」
「えーそうかなぁ、便利だと思うんだけどなぁ
じゃあ指に銃口つけるとか装填メンドくさいしダメかなぁ」
(この姉やん俺のことオモチャにしてやがる)
「いいですよ、もうオプションは、カスタムって言うのはどうなんです?」
「あんまり変わんないよー
取りあえず採寸終わったから普通に普通の作って普通に持って来るね!」
(なんだ、なんで怒ってんの)
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医者と文華ちゃんが帰った。
一週間後に出来るらしい。
細か説明はイマイチ覚えてないが一週間後にまた
義肢を付けるジョイントをつける為に手術するらしい。
まあよくわかんなかったけどつまり一週間ベットでダラダラしてろって事だな、
幸いここの病院はネットを使える。
これがあれば半年だって待ってられる余裕でなー
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俺は今衝撃を受けている。
文華ちゃんに会ってから5日経った。
ネットサーフィンしながら音楽を聴いていたんだが、
ふと、俺どんなのが手足につくんだろ?
っと思って義肢っと検索したのだ。
そして衝撃。
そのページには神経を繋ぎ魔力で電気信号を拾い魔力を使い動かす。
そう書いてあった。
最初ゲームの説明かなっと思ったがどこのサイトもそう書いてあった。
つまり何が起こったかと言うと、世界が厨二病にかかってしまったのだ。
いや、冗談はよそう、っ全然笑えない。
薄々感じてはいた傷の治りはどう考えても早すぎるし、文華ちゃんや医者も
なんかたまに変な事を言っていた。
看護師にも食事に石が入ってるっと言ったらそれは魔石だっとか訳の分からんことを
言われた。
おまけに親兄弟もいない。
友達がいないのは元からだけど
どう考えてもおかしい。
これは、
どうやら俺は転移しているようだ、異世界に!