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第2話 神? おっさん?

家に着いた。

電気が付いている。

車がある。

このまま帰れば確実にカミナリがおちる。

第六駆逐隊の雷ちゃんは好きだが親のカミナリは嫌いだ、説明するのも面倒だ。


「仕方ない、ガソリンあるし朝まで走るか」


俺は走った。目的もなく、ただ走った。



っで、今に至る。

この流れで大体の方はお察しだろう。

ええ、事故った。

夜で視界が悪かった。

気温も低かった。

もしかしたら凍結してたかも。


とにかく、俺は何もないところでバイクで転んだ。



意識が遠退く、痛みで目が回る。



----



俺は今夢を見ている。

どっかの遺跡みたいなとこにいて目の前におっさんがいる。

間違いなく夢だ。

こんなおっさんと2人きりとかもっと可愛い子がよかった。

そう思いながらおっさんを見ていた。


お「少年、生きたいか?」


俺「いや、死にたいです」


お「ん、少年、生きたいか?」


俺「死にたいです」


お「よかろう、貴様の願い、しかと受け入れた。我が貴様に精を授けよう」


俺「⁉︎」

(このおっさんオカシイだろ!会話になってねぇよ!俺は死にてぇんだよ!!)




----



目が覚めた。

どうやらマジで死んでないみたいだ。

病室みたいだけどなんも変わってねぇ

どうせなら転生とか転移とかそう言う

異世界ファンタジーみたいなので俺つえーしたかった。


「?」

あれ?

俺確か事故ったよね?

なんで身体が痛くないんだ?

これも夢か?

「ん?」



手がない⁉︎

根元からゴッソリない!

ん、ちょい待ち、足もない!

え、太ももの真ん中辺りから全部ないぞ!



ヤバい、一旦落ち着こう。

これはあれか?

夢の中で会ったおっさんの仕業か?

それともまだ夢の中か?

ペチン

うん、痛い。

って事はあれか、俺が死にたいとか言うから死ぬより辛い事を味わえって事か?

左手一本で何しろって言うんだよ。


いや、待てよ

待て待て、この身体じゃあ働けねぇな

これは!?

ニートやる正当な理由が出来たと喜ぶべきなのか?

いやいや、失い過ぎだろ

あー本気で死にたくなってきた。




----




コンコン


「失礼します、小鳥遊君

目が覚めたらしいね、事故の事覚えてるかな?」

俺の部屋に医者のコスプレしたヤクザが入ってきた。

「ええ、だいたい。確か何もないところで転倒して地面に倒れてたんですよね、

それで手と足が痛かったのは覚えてます」

「そうなんだ、それでね、こっちの判断で君の右手と両足は切断させてもらったよ」

(なるほど、この人どうやら医者のコスプレしたヤクザじゃないらしい)



事故の事と手術の説明を受けた。

俺の怪我は開放骨折、または複雑骨折と呼ばれるものらしい。

医者の説明によると折れた骨が皮膚を突き破っていたらしい。


普通、骨を元の位置に戻してプレートを入れたり外から器具で固定して回復を待つらしいが

俺の場合事故から時間が経っていて血管や神経も傷ついていた為切断する事を選んだらしい。

出血から考えても怪我の損傷から考えても、生きているのが奇跡のようなものだっと医者は説明した。

そーいや昨日のおっさん生かすみたいな事言ってたなー

俺の願いは死にたいだったのに…


そういえば、親がいない。

普通こう言う時はいるもんだけど


「あのー、ウチの親は?」

「え、君親いたの?」


「え?」

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