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なんとなく歩いてたらダンジョンらしき場所に居た俺の話  作者: TB
ダンジョンの真実

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第93話 原初の世界へ

八月十六日 二十時


 この世界の南極大陸への、ダンジョン本体の移転を終えた。

 竜馬と勇はずっと押し黙って見守っていた。

 勇が【D155】のマスターだった時にコンちゃんと融合していて、俺がマスターになった時に開放されたコア達はみんな希望してダンジョンの移動の為に消滅を選んだそうだ。


 コンちゃんに融合されていた状態とは言え、八千年の時を共に過ごした家族だと勇は表現した。

 明後日土曜日に、原初の世界に向かうことに決めその為に必要な、武器の作成を行うことにした。


 今日は俺の刀と、今回のメンバーでは唯一攻撃力に不安がある前田さん用の武器を造る。

 卑弥呼の能力が役に立つと思い付き合ってもらった。


 まずは、俺の刀だ俺の覚醒JOBで『NINJAマスター』と言うJOBが現れており、二刀流極という特技があるので、同じサイズの刀を2振り作る事にした。

 勇の使っていた『虎徹』をベースにした一振りと、十兵衛の使っていた『三池典太』をベースにした一振りを造る事にした。

 どちらも反りが少なく少し厚めの刀だったが、二振りを完全に同じサイズで作り直した。

 マスター装備との融合を行い、『虎徹極』『典太極』と名付けた。


 卑弥呼が加護を与えると言い、四聖獣とと共に力を注ぎ込んでいた。


「二振りの刀を融合するイメージをしてみて」と言ったので、両手に一振りずつ持った状態から念じてみると、一振りの大太刀へと変化し『真・天叢雲』と言う名を卑弥呼が付けた。

 二刀の状態と一刀の状態はイメージで切り替えることが可能で、一刀の状態になった時には、剣の攻撃力が二刀の攻撃力の合算になると言う優れた能力だった。


 もう一つは、前田さん用の武器? だ。

 何故? かと言うとテレビで「ポケ◯ン」を見て思いついたモンスターボールを作ろうと思ったからだ。


 これならステータスの若干低い前田さんでも、扱いやすいだろうと思い、モンスターボールに封じ込める聖獣や神獣達を卑弥呼に頼んだ。

 十個のモンスターボールを魔導具で作り、それぞれに強力なモンスターを封じ込めた。

 使い捨てにはなるがお守り替わりには使える筈だ。

 基本はモノマネで頑張ってもらうからね。


 ◇◆◇◆ 


 八月十七日


 明日には最終決戦に向かう、今日は女性陣と子供たち全員を連れてリゾート島で一日ゆっくりすることにした。


 翔達も来ている。

 

 ダンジョン効果で鍛え抜かれた俺の嫁達は、みんなとても美しい。

 音羽さんと澤藤さんは若干お腹の膨らみが目立つようになってきた。


 ダンジョンの討伐を終えてからは東雲さん、坂内さん、前田さんの三人のアピールがとても激しい。

 最近はポーションでは足りなくてハイポーションを飲みながら頑張ってる……


 翔達も弟と妹の面倒をよく見てくれてる。

 萌と桜は完全に翔のお姉さんとして振る舞っているが、実際はどうなんだろう? そのうち、どちらかと結婚するって言い出すような気がするけどな。

 俺の予想では翔と桜、省吾と萌かな?


 プールで寛いでいると、信長と和也が二人でやって来た。

 信長が「俺はこの戦いが終わったらこの世界で落ち着いて暮らすことにした」と言いだした。


 和也と毎晩のように合コンに出掛けていて、きっと誰かいい人でも出来たんだろう。

 和也は最近兄貴が全然東京の家に帰らないから、義姉が和也に愚痴を言ってくるので、俺からも達也に家にも帰るように言ってくれという話だった。


 【D155】で仲間になった連中は、ほとんどが藤吉郎の世界での暮らしを望んでいる。

 きっと信長は藤吉郎にあれでも気を使っているんだろうと思う。


 信長がいると依存しちゃうしな。


 この世界での生活を希望しているのは、信長と卑弥呼と晴明とナポレオンとジャンヌだ。


 ナポレオンも最近は暇さえあれば映画を見たりしながらこの世界を満喫してる。


 ジャンヌは元々綺麗だが、最近はこの世界の化粧品やシャンプー等で更に磨きがかかり、何処から見ても完璧でスーパーモデルも敵わないレベルの容姿になっている。


 そう言えば村松先生に頼んでいた、入浴施設の有用性の検証だが、今までは古傷で1年以上立ったような傷は、ポーションでは治らなかったのだが、温浴施設だと一週間もかければ、古傷さえも治すことが出来ることが判明したので、【D特区】と北九州特区の【DIT】が管轄する医療機関には、温泉施設を併設した。


 治療の難しかった病気も、万能薬を直接投与する場合より、ずっとリーズナブルな治療が可能になったと、村松先生が喜んでいた。


 勇達、新選組のメンバーと、幕末志士達は藤吉郎の世界の南北アメリカ大陸を割譲してもらって、新たな世界を築き上げる予定だそうだ。


 義経達は、若干世代の違いがあるが、藤吉郎の世界の連中とは馬が合うらしく、大阪城での暮らしを望んでいる。


 十兵衛達も、慶次たちと武芸を極める生活を望んでいる。


 ◇◆◇◆ 


八月十八日 八時


 原初の世界に向かうダンジョンマスター全員が、リゾート島に集まりYAMATOに乗り込んだ。


 いよいよだ。


 まず始まりの世界に向かう。


 竜馬が、始まりの世界をリソースに回帰させた。

 何も無くなった空間からリソースが原初の世界に向かって流れ始めた。

 YAMATOでそのリソースの流れに乗り追随する。

 全員が何も喋らない。


 そして、唐突に目の前にそれは現れた。



 青く輝く地球。



 俺達の世界と全く同じように見える。

 上空から見える大陸の姿も、海もそのまま俺達の世界との違いが解らない。


 日本を目指すことにした。

 念の為に上空でステルスモードで完全に透明化して向かう。


 そして日本に到着したが、おかしい? 他の世界を攻め滅ぼすことが出来たほど文明の進化した世界のはずだが、今関東上空から見える景色は自然が広がるだけだ。

 モンスターではない野生動物や鳥は見えるが、人口建造物や、人間の姿はまったくない。


 そのまま日本上空を、一通り見て廻るが、結局自然が広がるだけだった。


 どうなってるんだろう……



 その状況を見て竜馬が口を開いた。


「見えている世界が真実の世界とは限らないぜよ、少なくとも六億年前の時点で既に、別次元へ航行する技術、星を攻め滅ぼす技術を有していたんだ。視覚に錯覚を与えるような偽装などは訳なく出来るはずだ」


「竜馬の言うことも一理あるが、もう少し世界中を見て回りながら結論を出したほうが良いと思う」


「よし、それじゃぁ縦廻りに地球を回ってみよう」


 そして、YAMATOで北極点から、南極点を結ぶように縦廻りで世界を廻ることになった。


 アメリカ大陸を縦断するような進路で北極から南極へ向かうが、見える光景は日本と同じ様な状況で人工的な建築物は一切見当たらなかった。


 南極大陸を視界にとらえた時に大きな違和感を感じた。

 全体的に黒い霧がかかって見える。

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