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なんとなく歩いてたらダンジョンらしき場所に居た俺の話  作者: TB
アフターストーリー『なんとなく家に戻ろうとした俺が世界を間違っちゃって、強くてニューゲームで頑張る話』

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第124話 ダンジョン討伐に参加してみたぜ

 俺達のパーティは現在まだ一般開放されていない横田基地のダンジョンを活用出来る点は、凄く恵まれている。


 今日も【D2】ダンジョンの二層で向井さん達と狩りをしてレベルも二十に到達した。

 ここではレベル二十五まで上げられるらしい。

 キーちゃんとTBが思った以上に強く【D2】ではもう安定した狩が行える。


 ダンジョンから出ると棗ちゃんに声を掛けて来る人が居た。

 斎藤ギルドマスターだ。


「少し聞きたい事があるが、いいか?」

「あ、はい。今狩りが終わって戻って来た所だから、大丈夫です」


「和也と織田さんが、理が立ち上げる海外ダンジョンの討伐と防衛都市の開発をする会社に行く事になってな、ぶっちゃけ【DIT】も戦力不足なんだ。どうだ、俺達と一緒に国内ダンジョンの攻略に参加しないか?」

「こっちのオサムも経験を積めば、負けないくらい強くなりそうだし、向井さんだって向こうの世界だと【DIT】の訓練教官してるらしいんだ。攻略に参加すれば成長速度は早くなるぞ」


「そうですね、一度私達のパーティの中で検討してからお返事差し上げてもよろしいでしょうか? まだまだ私達だとご迷惑をおかけするレベルだと言う自覚がありますから」

「そうか、まぁ良い返事を期待してるぞ」


 即答を避けて俺達は一度豊橋の自宅に戻った。


「実際今の俺達ってさどの程度の実力なんだろ?」と、俺が聞くと向井さんが答えてくれた。

「そうだね、私は冷静に判断できると思うから言ってあげると、二週間ほど前にスタンピードが襲ってきた時点では、今の私達の実力なら世界でもトップレベルだと思うわよ。現時点ではもう一人の岩崎さん絡みの人は、みんないきなり強くなっちゃってるけど、それ以外の人で私達より強い人は存在しないでしょうね」


「今はレベルを百まで上げてしまいたいから、私は【DG】のマスターの提案を受け入れるべきだと思うわ」

「そうなんですね、オサムさんはどうですか?」


「俺も少しでも早くTBの目を治してやりたいから、強くなれるなら提案を受けたいな」

「解りました。じゃぁ早速返事の電話連絡しますね」


 翌日早速【D8】名古屋ダンジョンの攻略に向かう事になった。

 名古屋ダンジョンの入口は、名古屋駅のコンコースに出現している。

 かつては賑わっていたであろうこの場所は、今となっては周辺地域を破壊し尽くされて、かなりの惨状であった。


 駅ビルに在る大きなデパートも、モンスターに荒らされたのか、人によって略奪行為で荒らされたのかは解らないが、高級ブランドの店には商品も何一つ残っていない。

 これはモンスターの仕業じゃないよな?


 俺達は周辺に、出現しているモンスターを駆逐しながら、【D8】ダンジョンの入口に向かう。

 島長官の指示の下、五十名に上る討伐部隊はダンジョン内に展開した。

 TBとキーちゃんも俺の側で、モンスターの殲滅をしていき五層を迎えた。

 俺のレベルもここに到達するまでに三十を超えた。


 早速忍者JOBを拾得して、二刀流の特技を覚えた。

 両手に刀を握ると今までに感じた事のない感覚だ。

 五層の敵は俺よりも格上なのだが、意外に戦えている。


 TBもサイズ調整の特技がレベル四になっていて、ワンボックスの車くらいのサイズの大きさになれる。

 元々見た目もイカツイが、このサイズだと迫力があるな。

 キーちゃんもTBの影からビームを打ち出し敵を倒している。


 俺や棗ちゃん達がこの階層でも戦えているのは、やはり武器のお陰だろうな。

 攻撃力がレベルの倍程度に上昇しているから、やはりこの武器の威力はすごいな。

 俺も鍛冶師や魔導鍛冶師のJOBはあるから、これを極めていくことが出来れば未来に期待出来るのかもな。


 そして中央部分の神殿で、初めて見る中ボス戦を迎えた。

 敵はトレント系の樹のモンスターだ。

 大量の枝をムチのようにしならせて襲ってくるが、移動速度は早く無いために距離をを取って戦えば、対処できると指示が出た。


 俺達は遠巻きに取り囲み、攻撃魔法を浴びせかけて、敵の体力を削りきったが、体力が残り10%位になった時から、地面の下から根っこを使った攻撃も加わり、【PU】のメンバーが五人程負傷をした。


 ハイポーションによる治療で大事には至らなかったが、中ボス戦は気を抜けないと痛感した。


 最終階層のレベル八十のボス戦は斎藤ギルマスがタゲを取り続け、魔法職のメンバーが魔法で牽制、島長官が剣で止めをさした。


 一番ダメージを稼げていたのは、キーちゃんのビーム攻撃だったかもしれない。

 斎藤ギルマスのタンクとしての役割が大きかったな。


 今日の討伐を終え


俺    レベル四十

棗ちゃん レベル四十五

向井さん レベル五十

TB   レベル三十五

キーちゃん レベル三十五


 までレベルも上昇した。

 中々順調だ。

 俺達には討伐に参加したことによる給料は出ないが、自分が倒した敵のドロップ品は貰う事が出来る。


 錬金術師のJOBも無事に獲得できたので、帰ったら今日手に入れた素材を使って生産を頑張ろう。

 

 島長官に声を掛けられた「オサムお疲れ。どうだった、初めてのダンジョン討伐は? オサムの従魔達は中々強いな。隊員達にテイマー職の有益性を勧める事ができそうだ」


「まだ足を引っ張るかもしれないですが、追いつけるように頑張ります」


 こうやって声を掛けられ、気遣ってもらえるなんていう事は、派遣で働いてた工場では有り得なかったので、何だか嬉しい。


 そして俺達は無事に名古屋ダンジョンを討伐して、豊橋に戻り三人で今日の討伐の反省会を開いた。


「ダンジョン討伐ってなんか、凄い体験できたな」

「そうだねぇ、今の私達のレベルだと【PU】の隊員さん達とのレベル差もあったし、まだまだ頑張らないといけないわね」


「でもですね、今日の【PU】の隊員さん達ってみんなレベル二百くらい在ったそうなんですけど、実際に一緒に討伐してみると、そこまで差を感じなかったですよね?」


「俺もさ、そこ気になったから途中で自分なりに考察してみたんだけどさぁ、やっぱり装備の差じゃないかな? って思ったよ。実際に島さんと斎藤さん以外の人の装備は、明らかに俺達よりショボかったよな」


「もう一人の岩崎さんが作った装備以外じゃ、まだ高レベルモンスターを相手にしても駄目だということですね、装備の揃ってない状態だと、魔法職の人以外は少々レベルが高くても戦闘では役に立てないっていう事ですよね」


「私の薙刀だと八層の敵も問題なく斬れたけど、物理攻撃が通用していた人は私達と、島さんと斎藤さんだけだったよねぇ」


「俺さ、今日で錬金術師と魔導具師のJOBも獲得できたから、生産職を極める為にちょっと頑張ってみるよ地味に付与術師も役に立ちそうだしね」


「今日の【PU】の隊員さん達の武器でも付与術で効果を付与すれば、使える装備になるかもしれないですね。少し実験を繰り返して、結果が良いようだったら、商売になるかもしれませんよ」


 それからは、試行錯誤を繰り返しながら、時間の在る時はひたすら、錬金と生産のJOBレベルを上げるために、睡眠時間以外の殆どを生産活動に費やした。


 毎回ダンジョンの討伐には一緒に参加させてもらい、順調にレベル上げも行った。


 二週間が経過する頃には、【D9】仙台、【D10】新潟、【D11】広島の各ダンジョンを討伐して、俺達のレベルもそれなりに上がった。


俺     レベル九十

棗ちゃん  レベル九十五

向井さん  レベル百

TB    レベル八十八

キーちゃん レベル八十八


 と、一般探索者としては、隔絶した実力を身につけるに至った。

 向井さんは槍神のJOBを獲得したことで、色々な能力が一気に底上げされて、もう【PU】の隊員さん達よりも、明らかに強くなっている。


 見た目も凄い変わって、既に20代中頃くらいだと言われても信用するほどの若々しさを持っている。

 俺も自分のことは余り気が付かないが、棗ちゃんが「すっかり私の憧れる岩崎さんの姿と、違いが無くなりましたね!」と言ってるので、順調に変化ができたんだろうな。


 棗ちゃん自身は全く変化がない。

 元々綺麗だし変わる必要も無いんだけどね。

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