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なんとなく歩いてたらダンジョンらしき場所に居た俺の話  作者: TB
アフターストーリー『なんとなく家に戻ろうとした俺が世界を間違っちゃって、強くてニューゲームで頑張る話』

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第121話 N.Yダンジョン終了

 マイケルと共にN.Yに戻った俺はとりあえずN.Yの防衛都市でグリーンベレーのメンバー達と合流して、食事に向かった。


 マイケルのLVが大幅に上昇した事を聞いたメンバーが、めちゃ悔しがってたが、まぁアメリカ国内でもこれから先大規模なスタンピードは当然起こるだろうし、チャンスはあるさ。


 実際問題として北アメリカ大陸のくくりで考えても、カナダの【D43】バンクーバーダンジョン、メキシコの【D27】メキシコシティダンジョンが存在しており、モンスターには国境なんて関係ないので、まだまだ安全が確保されたとは言い難い状況である。


 ただ少し危惧すべき問題として、日本の【DIT】に及ばずとも、独力でダンジョン討伐が可能になった強さを持ったアメリカ政府が、世界の覇者を目指すなんて言う暴挙を選択する事が無いことを、願うだけである。


 そして今日もN.Yの街で豪快なステーキを食べながらビールを飲んだ。

 勿論マイケルの奢りだ。


 N.Yの街は、世界の中枢たる機能は全てワシントンD.Cに移設され、完全に庶民が住む街と変貌している。

 五番街にダンジョンが出現して、L.Aの街と同様にゾンビ達が溢れているので、感染と言う最も厄介な症状を抱えており、マンハッタン島ではセントラルパークの北部に高さ二十メートルにも及ぶ防壁を築き、それより南側では現状は人が住むことは不可能な区域となっている。


 マイケル達に当面の目標を聞いてみると、L.Aに比べてマンハッタンは島なので、殲滅をしてしまえば復興も容易に行いやすいのでは無いか? と言う意見がチーム内では出ているが、日本のDITの様に国の意思決定機関が、直接携わっての意見では無いために決定ができないみたいだ。


 まぁ今の段階で国が介入してくる状況だと、俺はサポートを辞めるから、余計に問題解決が遅くなるだけだしな。


 ◇◆◇◆ 


 そして翌日、十一層からの探索となるが、マイケルのレベル上昇を受けて今後の隊員たちの強化は、マイケル主動でやっていけると判断した俺は一気に探索を進める事にした。


 雪と俺とマイケルで殲滅をして行き、一気に四十層までおりた。

 他の隊員たちもこの頃には全員レベルが二百五十に到達したので、ひとまずは大丈夫だろう。


 最終四十層に降りる時に立ちはだかった中ボスは、レベル六百のドラゴンゾンビだった。

 このモンスターを倒すには聖属性を持たないと厳しいが、今回は俺がホーリーサークルを発動して対処した。


 メアリーがパラディンのJOBを獲得しているので、ゾンビ主体の国内の敵の対処は、今後は難しくないであろう。


 最終四十層のマスターはマイケルが主力となり、グリーンベレーチームが遠隔からの総攻撃を行いながら削り切った。

 俺抜きでレベル四百のマスターを倒した結果は、今後の自信に繋がるだろう。


 N.Yダンジョンも消滅した。


 無事に地上に戻った俺達は祝杯を上げ、俺は次の目的地へ向けて旅立つことにした。


 念の為にマイケルには念話リングを渡し、どうしようもない自体が起きた時には、連絡を入れるように伝えアメリカを後にした。


 ◇◆◇◆ 


 一度、俺はノーム達の居るインドのムンバイに様子を見に行く事にする。


 まだ別れてから四日しか経っていないので、大きな状況の変化は起こっていないとは思うが、一番年長のノームでさえまだ十五歳の少年だから気には成る。


 転移でムンバイに作った拠点に移動した。


「オサム!戻ってきたんだね」


 その言葉と共に駆け寄ってきたのは、二人の女の子ノアとシーラだ。


「どうだ? 無事にやっていけてるか?」


「それがね、インドの政府の人って言うのが来てこの施設を明け渡せって言われてるの。どうしたら良いのかな?」


「あぁそうかぁ勝手に作っちゃったしな、それでその人達は今ここに居るのか? 」


「うん、今ノームが話してるけど一方的に言ってきてるだけだから、どうしたら良いのか解らないんだよ」


 俺は面倒臭い事になったなと思いながらも、政府との交渉がノーム達に出来る筈もないし、取り敢えず顔を出す事にした。


 ノーム達が周辺から救出してきた女性や子供ばかりが、既にこの敷地内に二百人ほどいる。


 ノアに聞いてみたら、みんなで話し合って、助ける対象は成人男性は外したそうだ。

 まぁ賢明な判断だろうな。


 この施設に一箇所だけ設けてある門の外で、ノームとオリビアの二人がインド政府から来たと言っている人間と話している。


 だが、俺が見た所どうも怪しい。


「俺がここの施設の責任者だ。政府から来たと言うなら所属を明示した身分証を提示してもらおう」と、声を掛けた。


 「お前達の様な不法滞在者に、わざわざそんな物を見せる必要はない、さっさと施設を明け渡して退去しろ。今から一時間以内に引き渡さない場合は、人数を集めて攻め込むぞ」


 どうやら、政府組織の連中なんてのは真っ赤なウソで、ここら辺を拠点にしていた犯罪者組織のやつらだな。


 さて……どうしようかな。


「お前達が身分証をちゃんと提示するまで、一切の話を聞く気もないし、実力行使をするって言うならこっちも実力で排除するだけだ」


 と言ってその場から爆発系の魔法フレアを、近くのビルに向けて放ち崩壊させてみた。


 当然サーチをかけて人が居ない事は確認している。


 それを見た犯罪者組織の連中であろう奴らは「一時間後に来る。首を洗っとけ」

 と、捨て台詞を残して、取り敢えず引いていった。


 今のを見た上で、その台詞が出るとか馬鹿なのか? こいつらは。


 あまりまともに相手にしたくは無いし、だからと言って放っておくとノーム達が暮らして行くのにも支障が出るよな。


 この際だから、話のわかりそうな政府の人間を実際に連れてきて、こいつらを合法的に排除するか? インドなら、ルドラに連絡を付ければ話を聞いてくれそうだな。


 でも、どこにいるか全く解らないから颯太に頼むか、と思い念話をした。


『颯太。ちょっと頼みがあるんだがいいか?』

『珍しいな理が頼み事とか、取り敢えず言ってみろ。出来る限り叶えてやるぞ』


『今なインドに来てるんだが、インドの特殊部隊SCTUに所属している『ルドラ・バクシ』に会いたいんだが何とか成らないか?』



 ◇◆◇◆ 


 SCTU インド陸軍特殊対テロリスト部隊 - Special Counterterrorist Unit


 ◇◆◇◆ 


『解った、連絡を取ってみる』


 それから三十分ほどが経ち、颯太から連絡が入った。


『理、ルドラはデリーに展開する部隊に所属しているらしいが、どうやって連絡を付けるのが良い?』


『一度そっちへ行くから、とりあえず電話連絡を付けてもらえるか?』


『解った』


 俺はノームに取り敢えず門を固く閉ざして、俺が戻ってくるまで誰が来ても、開けるなと指示を出し、横田へ転移した。


 横田へ転移すると、直ぐに颯太の元へ向かいルドラへ連絡を付けてもらった。

 半信半疑での対応だったが、日本の閣僚からの直接の依頼で有る為に、アポイントを取る事は出来、念の為に和也と織田さんを伴って、一度ムンバイに戻り、そこからG.Oでデリーに向かった。


 指定されたニューデリーの国防省庁舎で、ルドラに面会を果たすことが出来た。


 俺の予想通り、国としてはまだムンバイのダンジョンが討伐された事実すら把握しておらず、先程の連中が犯罪組織のグループである事が確実になった。


 ルドラは、すぐに自分の部隊とともに、ムンバイのダンジョン討伐の確認の為に同行してくれる事になり、早速ムンバイに転移門で移動した。


 この世界での俺は自重しない。

 国防省でルドラの部隊が揃うと、その場で転移門を拡げた。

 まだ魔導具関連の情報はインドには出ておらず、このオーバーテクノロジーの転移門の存在に、ルドラ達も驚いていた。


 ルドラ達と共にムンバイの拠点に行くと、丁度先程の犯罪組織の連中が外に集まってきたようで、門の外が騒がしい。


 奴らには結界に守られたこの施設の門や壁を傷つける事は出来ないのでルドラに対して現状の説明をした。


 当然俺は違う時間軸の世界から訪れた事を正直に話し、向こうの世界ではルドラが仲間であった事を告げると、(ようや)く表情も緩み、協力的になってくれた。


 形式的に、この施設はインド政府が正式に認可した難民保護施設で、ルドラの部隊が国から正式に任命された守備部隊であるという体裁を取って、表の連中に対して通告を与える事にした。


 政府組織であると騙ってこの施設を奪取しようとした事実に対して、インド軍のテロリスト対策部隊が正式に出動してきたのでは、犯罪組織に僅かな言い分も認めるわけがない。


 門を開けて外を見ると、犯罪組織の連中はどうやってかき集めたのか、百人程の人数でそれぞれ武装していたが、中から出てきたのが、正式なインド軍の武装を身に纏った部隊だったことで、ビビって固まってしまった。


 ルドラは犯罪組織の連中に対して、ここを拠点としてムンバイ地区の奪還を国が主導して行うことを宣言し、不法滞在が確認された武装組織に対しては、如何なる理由があろうとその存在を認めない。

 モンスターと同じく殲滅対象となると通告した。


 いきなりの展開に驚いた武装集団は、散り散りにその場から逃走を始めた。

 ここは僅か四日前まではダンジョンが存在した場所で、モンスターの数もインド国内でも最も密度が濃い状況だ。


 あちらこちらでモンスターが現われ、散り散りになった武装集団の連中が襲われる惨劇が起こった。


 自業自得だなと放置する事にして門を閉じ、今後どうしていくかをルドラ達とノーム達を交えて、話すことにした。


 この施設に関しては政府としては、まだ手がつけられるような状況でも無く、ノーム達が個人的にインド国民を救って避難させてくれている事に感謝をしてくれた。


 問題が起こった場合は、ルドラが責任を持って対処をしてくれると約束してくれた。


 ノームに対してGPS対応の通信機を渡してくれて、何かあればこれで連絡をくれれば駆けつけるとの事だ。


 俺と和也と織田さんの三人は、まだ正式には日本が関与出来る事では無いので、ルドラに「よろしく頼む」と、お願いするにとどまった。


「ノーム。当面の食料は置いていくから、みんなで食べてくれ。あまり無理をせずに頼るべきことは頼れよ」と、伝えて横田へ戻った。

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