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なんとなく歩いてたらダンジョンらしき場所に居た俺の話  作者: TB
アフターストーリー『なんとなく家に戻ろうとした俺が世界を間違っちゃって、強くてニューゲームで頑張る話』

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第119話 蟲の大行進

 そして翌日、六層からの攻略となる。

 レベル六十のモンスターまでが出現するが、このニューヨークダンジョンに置いてもゾンビ系のモンスターが中心のため、対処方法さえわかっていれば苦労することも無いはずだが、見た目と臭いだけは受け入れがたい酷さだ。


 マイケル達は六人ずつに別れ、回復職の人間がヒールで弱らせながら倒していく。

 さすがに連携が取れていて(グリーンベレー凄ぇな)と思った。

 時々現れる敏捷の高いゾンビヘルハウンドも既にレベル五十を超えた彼らは、スピードにも対応できていて危なげなく倒して行く。


 このダンジョンは十層を超えるとゾンビ以外のモンスターも現われてくるが、そこからが彼らにとっては本番の訓練となる。


 マイケルが少し余裕が出てきたのか、ペンタゴンを通じてゾンビ対策の指示を出した事を報告してきた。

 俺の存在に対して「アメリカ政府に報告しても大丈夫か?」との問いかけに対して俺は……


「日本以外の政府とは一切、対話を行うつもりはないし、それが守られない状況になるなら今スグにでもここから旅立つぞ?」と、言った。

 

 報告をしたら必ずあらゆる手段を講じて、この国は俺の確保を行おうとするであろうと考えたマイケルも「OSAMUは名誉には興味が無いのか?」と聞いてくるに留まった。


 俺は「まったくないな」と答える。


「この国を守るのはマイケルの仕事だ。俺はマイケル達が自分の国を護れるようになる為の手伝いをするだけだ。米国中に広がったモンスター達と戦っていく為には、この十二人だけでは、全く手が足りないんだから、俺がいる間にしっかりと育っておけよ?」


 そして、十層を迎え中ボス戦となる。

 ここではレベル百五十のオーガが現れた。

 現時点で隊員たちの平均レベルは八十程度だったが、俺は格上の敵と戦う時の要点を伝える。


「いいか、必ず敵と交戦を始める前に敵の弱点などを看破しろ。それが出来ない程にレベル差があるなら、ただ死にに行くだけだ。そんな無謀な戦いは、絶対にするな。敵の強さを見極め、格上との戦いは必ずバフとデバフを活用し無理をせずに、対応しろ。焦りは危機を招くだけだと頭に叩き込んでおけよ」と教え込んだ。


 実際に倍近いレベル差のモンスターの攻撃を一撃でも喰らえば、即死は確実だ。

 俺と一緒に居る事で、敵に対しての危機感が下がることに、釘を差しておいた。

 今日のところは雪のアイスブレスと前足の一撃で終わらせて、二日目を終えた。


 転移門を設置して、地上に戻ると颯太から念話が届いた。


『理。新潟で大規模なスタンピードが発生して危険な状況だ。手伝いを頼めるか?』

 『解った、すぐに行く。三分で横田に行くから準備しとけ』


「マイケル。ちょっと日本で大きなスタンピードが起きた。マイケルだけは後学のために見ておけ、すぐ転移で移動するから俺に掴まれ」


 俺とマイケルと雪の三人で横田へ転移した。

 すでに和也達も準備しており、総勢二十六人のチームを連れて【G.O】で新潟へ向かった。


 横田から新潟までは【G.O】なら十分程だ。

 上空に到着して下の様子を見ると、豊橋の時以上の大規模スタンピードであった。

 新潟防衛都市は十キロメートル四方の土地を防壁で囲い込んであり、人口三十万人を擁する。


 現時点では貴重な米の生産を行っている数少ない防衛都市だ。


 圧倒的な規模で襲いかかるスタンピードは、二十万匹にも及ぶ虫型モンスターの群れだった。

 イナゴ型のモンスターを中心に、アリ型、蜂型、そしてもっとも厄介なゴキブリ型のモンスターが、一つの大きな移動する山のようになって、防衛都市へと迫っていた。


 こいつらは語るのもおぞましいが、新潟防衛都市に近づきながら、お互い共食いをしてやがる。

 恐らくそれに伴って、レベルも上がってきているはずだ。


 だが、俺と雪から見れば、少々レベルが上がったところで誤差の範囲だ。


 「和也。これはラッキーだったなボーナスステージだ。数が多いから一気にレベルを稼げるぞ」


 俺と一緒に居る、この【G.O】内のメンバーには同一パーティとして限界突破スキルの恩恵を受ける事もできる。


 「雪、頼む」


 九尾の狐形態になった雪が、スタンピードに向かって【G.O】のデッキ上からアイスブレスを勢いよく放った。


 俺は敵を逃さないようにするために、広域結界を展開し、結界の中に虫の群れを閉じ込めた。


 その中で雪のアイスブレスと俺の炎系魔法で一気に殲滅し、かすかに動いている残りの敵を【PU】の連中とマイケルが叩き潰していった。


 【PU】の二十六人と俺、雪、マイケルだけで、僅か十五分程で二十万匹のモンスターの殲滅だ。

 俺と雪以外のメンバーは大幅なレベルアップが訪れた。


 参加したメンバーは和也と織田さんはレベル四百を超え、他のメンバーもそれぞれ三百を超えるレベルに達した。


 雪にドロップの回収を頼むが、流石に数が多すぎるので


「こんなの一人じゃ嫌だよ、手伝ってよね」と、言い出したので、全員に収納バッグを持たせ手分けして回収させた。


 回収作業をしていると、生命力の強いゴキブリ型のモンスターが、襲い掛かって来る一場面が有ったが、今のレベルアップのお陰で問題無く対処出来た。


 しかし三メートルサイズのゴキブリは、N.YやL.Aのゾンビ達に匹敵する気持ち悪さだな。


 今回の様な虫型モンスターのスタンピードなら、次回からは広域殲滅魔法を使える織田さんで充分対処出来るはずだ。


 織田さんは既に、第六天魔王のJOBレベルも三十に達した。

 99ポイント職は、俺でさえまだ、最大レベルに到達出来ていないが、今後もしナビちゃんが言うような魔王クラスの敵が現れるとすれば、必要になってくるだろうな。


 マイケルを颯太達に紹介して、恐らく和也から知識を得たのであろうが【IDCO】設立に向けて、お互いに協力しあう約束を交わしていた。


 颯太にさっきのドロップ回収で貸し出した収納バッグを譲ってくれとせがまれたので、売ってやる事にした。

 Rの収納バッグは容量が十トン又は一万リットル相当だ。

 俺の世界での【DIT】の買取価格に併せて、一つ三億円での販売にした。

 二十六個で七十八億円だ。


 そう言えば俺が昔よく読んでた異世界転移物の小説では、よく容量無制限のアイテムボックスやマジックバッグって出て来たけど、アレって本当に無制限だったら、その時点でどんな強敵が居ても、世界丸ごと収納します!って言ったら物語終わっちゃうよね。


 もっと深い考えがあるのかな?


 俺とマイケルは、まだN.Yダンジョンの討伐が終わってないので、そのまま転移門を拡げてN.Yに戻った。


 マイケルも今の一時間足らずの時間でレベル三百五十まで上昇したので、きっとN.Yダンジョンはもうマイケルに任せても大丈夫かもな。


 一応最終ボスの前に出てくる中ボスがレベル六百だから、それを倒すまでは付き合ってやるけどな。

 この国はモンスターがゾンビ系が多いので、日本では余り需要の無かったカースキュアが大量に必要になるために【DIT】が在庫している物も、颯太との交渉で手に入れる手筈になったようだ。

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