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なんとなく歩いてたらダンジョンらしき場所に居た俺の話  作者: TB
アフターストーリー『なんとなく家に戻ろうとした俺が世界を間違っちゃって、強くてニューゲームで頑張る話』

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第107話 和也の決意

 俺はこの世界の和也と今後行動を共にすることになったが、扱いとしては颯太が気を利かせてくれて、俺を【DIT】の訓練教官扱いで、その秘書官として和也を派遣してくれるという体裁を取ることになった。


 俺が向こうの世界では【DIT】のメンバーとも面識があると言う話をしたせいで、「折角だから顔だけ見ていきませんか」と言われて、【DIT】の本部メンバーが集っている部屋へ案内してくれた。


 颯太が紹介してくれた。


「昨日の豊橋スタンピードを、一人で殲滅して頂いた噂の英雄を紹介させてもらう。岩崎(おさむ)さんだ。今後ダンジョンの討伐に関して、協力を仰ぐ事になった。若く見えるが俺と同じ歳だそうだ」


 折角紹介してもらったから、挨拶だけはしておく。


「ご紹介に預かりました、岩崎です。色々協力をしていただく事も出てくるかと思いますが、その際はよろしくお願いします」と当たり障りのない挨拶をしておいた。


 鹿内さんが、何やら鋭い視線を投げかけてきたが、何か気になることでも在ったのか?


 あ……若返り効果か。


 この世界の鹿内さんはまだ歳相応の見た目だしな。

 颯太の紹介で、同じ歳ってワードで、食いついたんだな。

 前の世界でもそういう流れだったしな。


 ◇◆◇◆ 


 挨拶を終えて【DIT】の庁舎から退出をした。

 当然和也も一緒だ。


「和也、急な展開でゴメンな、まぁこれから宜しく頼むぞ」

「いえ、俺を選んでくれたことに感謝してます。兄貴にやっと勝てる様な事が出来ました」


「そういや、達也見かけなかったが、何してるんだ?」

「兄貴は、今入院してます…… 府中のスタンピードの時に、一般市民の救出に先頭切って飛び込んでいって、右半身がボロボロになって、かろうじて生きているだけの状態です」


「何だと、すぐ俺を病院に連れて行け、達也を失ってたまるかよ」


 すぐに和也に案内されて病院に到着した。

 集中治療室で隔離されていて、担当は村松先生だった。


 今更隠すこともないので、村松先生に「達也は俺がスキルで治療します。すぐに中に入れて下さい」と頼んだ。


 村松先生も、スキルが何の事かは解らなかったと思うが、俺の気迫に押されて、了承してくれた。


 達也の側に行く。

 聞いていた以上に酷い状況だ。


「よく生きていてくれた。もう大丈夫だぞ」


 スキルを発動する。


【回復】


 達也の身体を柔らかな光が包み込み一分程の時間が経過した。

 徐々に光が消え、そこには完全に回復した達也の姿があった。


 後は自然に目が覚めれば、それで大丈夫だ。


「村松先生、無理を言ってすいませんでした。後はお願いします」と伝え、和也とともに病院を辞した。


 村松先生は、色々聞きたい事がありそうだったが、取り敢えず捕まると長そうなので、さっさと退散した。


 和也が話し掛けてきた。


「岩崎さん、本当にありがとうございます。俺もう半分諦めてました。この国にはまだ兄貴は必要です。ここで拾わせて貰った命の分もきっと頑張ってくれる筈です」


「ああ、達也のことなら礼はいらない。ダチだから助けたそれだけだ。和也に連絡が入ったら、何やってやがるんだ、しっかり鍛えておけ。って伝えといてくれ」


 この世界では、さっき初めて会ったけど、やっぱり大事な仲間だと言う感情は消えないよな。


「俺、岩崎さんにダチって言われるように頑張ります。ダチより相棒バディって言われたいですね」


「まぁ、頑張れ」


それから五分後くらいに、颯太から念話が入った。


『岩崎さん、達也の事聞きました。ありがとうございます」


『あぁ気にするな、颯太も死にかけたらちゃんと助けてやる』


『颯太って向こうでは呼んでくれてたんだな。俺も名前呼びでいいか?』


『あぁその方が気が楽になる、よろしくな』


『理、こちらこそだ』


 さて、次は拠点をどうするかだな。

 俺現金殆ど持ってないな。

 アイテム売りさばくか。


「和也、【DG】の買取ってどこでやってるんだ?」


「東京だと新宿防衛都市の【DG】買取所ですね、防衛都市間の移動はちょっと面倒くさいですよ」


「そうなのか、入り口で検問みたいなのがあるのか?」


「そうですね、身分証明書の提示とかも必要です」


「【DIT】で直接は買い取ってくれないのかな?」


「物に因るんじゃないでしょうか? 他で手に入らないような物だと、大丈夫だとは思いますが」


「【DIT】に行くとやっぱり何か長引きそうだから、新宿で良いや」


 霞が関防衛都市の外に出て、【G.O】を取り出すと和也がメチャクチャ感動した。


「この船で空を飛べるって事ですよね? 俺RPG系のゲームが好きだったから、飛空船はずっと憧れてたんですよ。実際に乗れる日が来るなんてスゲェ感動してます」


 新宿までは五分もかからずに到着し、和也に案内してもらって、【DG】の買取所にやって来た。

 受付の女性にアイテムの買取をお願いしたい事を告げると、買取カウンターに案内された。


 現在は、ポーション系のアイテムが不足していて、買取強化期間になっているらしい。

 ポーション系統は現在20%割増で買取してると言われた。


ポーション      @3万円

ポイズンキュア    @3万円


ミドルポーション   @10万円

ストーンキュア    @5万円


ハイポーション   @30万円

カースキュア    @10万円


エクスポーション  @300万円

万能薬       @5000万円


エリクサー    @10億円 


 が今のポーション系統の買取価格で、合計額に20%上乗せしてくれるそうだ。

 一応「買取強化期間っていつまでなの?」と聞いてみた。


 「八月いっぱいは、行います」と言われた。


 俺は身分証に口座を連動してないので、現金で買取は可能ですか? と聞くと大丈夫と言われたので、現金いくらまで用意できるか聞いてみた。


 すると流石に、不審に思われたようで、担当者が「少々お待ち下さい」と言って一度奥へ下がった。


 和也が「岩崎さんどんだけ売るつもりなんですか? 思い切り不審者に思われてますよ」と言ったので「何度も売りに来るのって面倒臭いからさ、お金用意できるだけ売っとこうと思ってさ」と答えた。


 事務室の方から、先程の受付の女性の上司であろう人が顔を出し「ポーションをいくらまで現金で買い取れるかと言うご質問でよろしかったでしょうか?」と言って来た。


「ああ間違いないです」と答えた。


「失礼ですが、どれだけの在庫を持たれているかお聞かせ頂いてもよろしいでしょうか?」


と言われたから、切りよく出せる量で答えた。


ポーション    5000

ポイズンキュア  5000


ミドルポーション 1000

ハイポーション   500

エクスポーション  100

万能薬       20

エリクサー     10


 と伝えると「本当にそんな在庫があるんですか? エリクサーはまだ過去に一個だけしか現物が確認された事が無いんですよ?」と信用してない感じで言ってきた。


 なんか感じ悪いなと思ったが「鑑定してみたら信用出来るだろ?」と、伝えると「実は、ここではレアクラスまでの鑑定しか出来る人間が居ないんです」と言ってきた。


 しょうが無いので、「じゃぁポーションとポイズンキュアだけ売るから現金で頼む」と言って、両方で一万個20%アップだよな? と念を押した。

 「合計で三億六千万円税金と手数料を引いて、二億七千万円のお渡しになります。ご確認下さい」


 数えるのも面倒臭いのでそのまま、アイテムボックスに放り込んでダンジョンギルドから出た。


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