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なんとなく歩いてたらダンジョンらしき場所に居た俺の話  作者: TB
アフターストーリー『なんとなく家に戻ろうとした俺が世界を間違っちゃって、強くてニューゲームで頑張る話』

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第106話 懐かしき面々

 まあとりあえずは、こちらから公衆電話で連絡をするでいいか。


 この霞が関の防衛都市内には、大きな商業施設は存在しない。

 コンビニが在ったので、パンとおにぎりを買い込み、雪と二人で日比谷公園のベンチに座って食事をした。


 他の人から見たら俺達ってどう見えるんだろう? やっぱり親子かな? とか考えながら、周りの風景を眺めたが、お昼にはまだ少し早いけど東京でこんなに人が少ないって、結構状況は厳しいんだろうな。


 約束の二時間が経過したので、再び豊橋防衛都市の【PU】に連絡を入れ清水隊長に繋いでもらった。


 清水さんが、斉藤和也は現在この霞が関防衛都市内の警察庁庁舎内の【DIT】本部付で、配属されている事を教えてくれ、直通の電話番号を教えてくれた。


 今から三十分以内に教えてもらった番号に連絡すれば、間違いなく本人が通話に出るそうだ。


 早速教えてもらった番号に、掛け直すと和也の声で電話に出てくれた。

 いきなり二人きりで会いたいと言っても、怪しさしか感じないから、取り敢えずは近所に居ることだし、【DIT】本部に訪ねる事にした。


 十分程で、庁舎に到着すると受付で斉藤和也への面会を申し込んだ。

 内線で確認をし、和也が了解の返事をしてくれたみたいで、応接室に案内された。

 でも元々が警察の建物だけ在って、応接室も殺風景で、取調室との違いがわからないな。


 待っていると和也がやって来たが、何故か颯太と坂内さんも一緒に入って来た。

 久しぶりで懐かしいと思ったが、表情に出ないように、自己紹介をした。


「突然の面会を聞き入れてくれてありがとうございます。私は岩崎と言います」


 和也が「何故私を指名されたのでしょうか? 面識はないと思いますが」と言ってきた。


 そりゃそうだよな。

 俺もこの世界の和也に合うのは初めてだし。


 一緒に来ていた颯太が自己紹介を始めた。


「お初にお目にかかります、私は【DIT】の長官をしております島颯太と申します。横にいる女性は秘書官の坂内と言います。豊橋防衛都市の件は清水から聞き及んでおります。大変ありがとうございました。その件に関して少しお話をさせて頂きたいと思いまして、同席をさせて頂きました」


 あぁ俺やっぱり要領悪いよな。

 ここに来たらこの展開になるに決まってるじゃん。

 まぁ今更遅いか。

 しょうが無いから話は聞くことにしたが、その後で和也と二人で話す時間を取って貰う事も了承して貰った。


 その直後だった。


「岩崎さん。説明するの面倒くさいし、さっさと宿っちゃうね」


 と言って、和也の納まったマイクロチップが、この世界の和也の耳から、侵入して宿って行った。


 サイズ的に0.1ミリ程度のマイクロチップなので、その場に居た誰も気付く事も無かった。


 この世界の和也は、一瞬自分の耳を気にする様な仕草をした後呟いた。


「声が聞こえる」


 俺は和也に対して声を掛けた。


「なんかスマン。説明はそいつから聞いてくれ」


 状況が全く理解出来ない颯太が、「岩崎さん、斎藤に何かされたんですか?」と声を上げた。


「俺は何もしてないが、別次元の本人が勝手に和也君に宿ってしまったな」


 まぁやってしまった事はしょうがない。


 俺はざっとだが、別次元から来た事。

 その世界では颯太も坂内さんも他の【DIT】の職員達も、みんな知り合いである事を告げた。


 この世界に現れているダンジョンは、自分が討伐するので復興に力を入れて欲しいと伝えたが、颯太が食い下がって来た。


「岩崎さんが嘘を言って居ないであろう事は、理解出来ます。しかし、ではお願いします。だけで済ませる訳には行かない状況もご理解下さい」


 そこで俺は鑑定を発動して、颯太と坂内さんのレベルとステータス習得しているJOB等をいい当て、「その実力だとはっきり言って足手纏いにしかならないので、ダンジョンの事は自分に任せてくれ」と伝えた。


 ちょっと厳しかったかな? とも思うが、危険なのは事実だから、この方がいいだろうと思う。

 向こうの世界の颯太は、俺に次ぐ実力者で合ったが、この世界では大幅に出遅れているし、颯太にしか出来ない仕事も、沢山あるはずだ。


 向こうの世界では、復興に於いても俺がある程度は協力しているが、この世界では流石に、復興まで手伝う予定も無いし、中途半端に期待を持たすと結局、俺が自分の世界に帰った後で困るだろうしな。


 和也が大体の事をコアから情報収集した様で口を開いた。


「俺は岩崎さんと共に行動すれば良いんでしょうか?」


「そうだな、和也には俺と一緒に行動して貰って俺が居なくなった後のこの世界を守って行けるだけの実力を付けてもらいたい。この世界の人達を育てるのも、和也の仕事になるから、大変だとは思うが、和也なら出来るさ」


 状況的にスタンピード等が、頻繁に起こっているだろうし、初動を早めたいので、情報を提供して欲しい事を伝え、颯太にSRの念話機を渡した。

 それと交換に携帯電話を一台都合つけてもらえる様に頼み、身分証も用意して貰える事になった。


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