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幻想奇譚

黄揚羽との邂逅

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


注意事項2

私も、探し続けます。

街に出ると、沢山の揚羽と邂逅致しました。どの子も上へ、下へと舞いながら、花弁の蜜を求めて彷徨ってお出でです。

その様を見て、思い浮かべるのはお寺の手水舎で迷うことなく、ふらりと横切った黄揚羽の事。伸ばした手首にぶつかりそうになって、ふとした瞬間に躱したあの子の事。

久方振りの訪問で御座います。


揚羽の導きに従って、馴染みの街へと一歩足を踏み入れました。どうやら本日、至る所でお祭りを開催している様で、沢山の屋台が軒を連ねてお出でです。その小さな細道に、沢山の方々が身を寄せ合って、長蛇の列を作っております。

その列の一つ、一つを眺めておりますと、焼そば、焼鳥、クレープ等々。お値段を確認して、思わず目を丸く致しました。どれも破格のお値段。お祭りで出店されているものよりも、一回りも二回りもお安いのです。

思わずその最後尾に連なろうとした時に、私の前を黄揚羽が素通り致します。その子は大きく上下に振れて、近くの蓮池に向かって行きます。

もう蓮の大部分は花を落とし、ぽこぽこと穴の空いた花托を晒してお出でです。それでもその大きな葉に隠れる様にして、一際大きな桃色を膨らませている花弁も御座います。きっとその遅咲きの大輪を探しているのでしょう。

それを見て、私もその場所を離れる事に致しました。此処で並んでいても、あの時の黄揚羽と邂逅する事は出来ないと思うのです。私も探す努力をしなくては。

そう思って、私も蝶の様にふらふらと街を歩きます。此処に来るまでに、紋白は勿論、黄揚羽も見かけております。けれども今の私と同じ様に、何処か彷徨う様に、この世界を舞い続けておりました。

ただの偶然で御座います。もう二度と会うことはない関係だとも申せます。故に私が行っている行動は、意味の無い行為なのかも知れません。

そう思って近くまで来た奏楽堂を見上げた時、ふと一頭の蝶が私の前を横切りました。その子は懸命に迷うこと無く、あの時のお寺に向かって羽を羽ばたかせております。

あぁ、またの邂逅。大変嬉しく存じます。


オマケ

踏み入れた時に鼓膜を揺する、ピアノの音。チェンバロともオルガンとも異なる音色。大変に優雅な午後であると、存じております。

久方振りに幻想奇譚書いたので、渡の口調に苦労しました。

何だか今日は砕けていると言いますか、硬い感じがしますね。

何時もはもっとマイルドで、気を使って話してます。


手水舎でやたら真っ直ぐ飛ぶ黄揚羽を見かけた事があります。

行く先々で蝶は見かけますが、神社仏閣で見た事はそれ程ないという事に気が付き、思わず書いてしまいました。

ちなみに私はまだ会えてません。


久方振りに馴染みの街に出たら、何処もお祭りやってました。

屋台があったんですけど、お値段破格過ぎて、二度見しました。

今どき百円、三百円で屋台の食べ物はほぼ買えませんって!!

物価の上昇に( ˙꒳˙ )な顔して生きてます。


午後に響くピアノの音色って、何であんなに優雅なんでしょうね。

次回も音色に邂逅出来たら、似たような話を書いてしまうかも知れません


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