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喪失の神医  作者: Crowley
第九章 新人の卒業
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古い意識は改革した方が吉

お待たせしました、新章開幕です。

探索者になれたレイの活躍をご覧あれ!

「GUGYAGYA」

「GYAAAGYA」

「GYA、GYANGYAAA!」

「チッ、バレたぞ弩使い!」

「分かっている!」


錆びかけの鉈を腰にぶら下げた二匹の小鬼(ゴブリン)に、粗末な弓矢を携えた小鬼が話しかけた。


その小鬼は斥候系職業(ジョブ)に就くパーティメンバーを指差して何事か喚く。


一匹が森の奥へ走り、残った二匹で小鬼にしては巧みな連携で、攻撃を仕掛ける。


斥候は飛んでくる矢の尽くを、鉈にしては薄く長いナイフ、彼が小刀と言っていたそれで叩き折りながら小鬼に向かって走る。


二匹は彼に任せ、俺は走っていった小鬼の頭部を消音器付きの小銃で撃ち抜いた。


奴らは森の奥に巣食う小鬼の大規模な群の斥候だろう。そして、俺の今組んでいるパーティは、その群を壊滅させる為に編成された探索者達の偵察部隊だ。


三人一組のパーティが十数組と端数で数組、計五十名の即席で創られた大きなパーティ。斥候職が八人しか集められず、俺達端数は二人パーティだ。


普通はこういう依頼はある程度仕事に慣れてからと言われていたから、まさか卒業後初めての仕事がこんな大仕事になるとは思ってもいなかった。


「拠点に戻ろう、もう他の人らも帰っている頃だ。」

「報告することも増えたし同意見ではあるがだ、弩使い。お前が指図するな。」


この世界にも年功序列のようなものはあるようで、俺は度々この斥候に突っ掛かられている。


それだけに、彼の一言に苛立ちを隠せず、一々反応してしまいたくなる。


「……」

「んだよ、文句あんのか?」

「何度も言うが、これは弩ではない。」

「あのなあ、作り手のお前からしたら何かしら拘りがあんのかもしれねぇがよ、端から見りゃあ妙な形した弩だぜ?」


まあ、彼の言葉も正論ではあるのでそれはそうか、と納得してしまうのが実情だが。




「報告します。我ら第三偵察隊は五組の小鬼の斥候と会敵、全個体を始末しました。」

「了解した。他に気になったことは?」

「奴らの持っていた武器が粗悪品とはいえ金属製であった事を鑑み、奴らの背後には強い魔物が居ると私見します。」

「なるほど、第一第二からの報告とも合致するな。よくやった、天幕で休んでいてくれ。」

「はい、了解しました。」


部隊長の報告を後ろに着いて聞きつつ、束の間の休息を得た事に安堵する。


部隊長と共に天幕へ戻り適当な場所に座り込み目を閉じた。


が、それから約十数分後、事態が急変した。小鬼の大量の群が押し寄せてきたのだ。

拙作をご愛顧頂き有り難う御座います!

感想やレビューをいただくと、著者が調子に乗ります。妄想と筆が進みます。

それじゃあハードルが高いぜ!という方は評価やブクマも嬉しいです。

感想=レビュー>>>評価>ブクマ

ハードルの高さは↑このくらいでしょうかね。

私はそう感じております。


p.s.十万字越えました。やっとですね!

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