偶には回想し、感傷に浸る
少しばかし遅くなり申した。
そしてここ最近より短めでふ。
最近のマイブームは味噌汁でふ。
群馬には納豆味噌汁なるレトルト?の味噌汁があるらしいです。
「パロミデス、一つ俺と【誓約】を交わしてくれ。」
「はぁ、【誓約】か。んで中身は?」
パロミデスは俺の性格を一言、不器用だ、と言った。
俺にはそれが皮肉を込められた中傷と分かっていても、前世の記憶の一つに結び付いた。大切な人との記憶と結び付いた。
だから、彼女と同じ総評を言ってのけたパロミデスを信じて血迷ってみることにした。
「俺の身に何が起きているのかを伝える代わりの【誓約】だ。」
「……知りたくねぇ訳じゃねぇが、【誓約】ってんだからまず条件を言え。」
「俺の許可無しにこの誓約も含めて他言しないこと。要は話すのは勿論、書き記すだとか独り言で、他人に知られたら駄目ってことだ。効力は俺かお前のどちらかが先に死ぬまで。破った代償は魂を以て償うこと。」
「重っ。そんなまずい事なのか、お前の秘密ってのは。」
重要な事を伝え忘れていた。
「条件にもう一つ追加だ。」
「これ以上重くすんのかよ。」
「神には金輪際祈りや誓いを捧げないこと、これを追加だ。」
「無神論者の俺にゃ今更な話だな。んじゃ、俺の魂に誓ってその【誓約】を交わそうじゃねぇか。」
と、威勢良く言い放ったパロミデスだったが、前世の生い立ちを話終えた所から顔色が悪くなった。
さらに生まれ変わってパロミデスと会うまでを話終えた頃には、ただでさえ浅黒い顔が土気色になってしまっている。
「とまあ、そんなとこだ。」
「……全体的に重ぇよ!どうしてくれるんだこの胸糞悪さ!」
「話を聞いて後悔したか?」
「胸糞悪ぃなら悪ぃでどうにか消化するわ……ってやべ、そろそろ時間だ、俺は先に院に戻る。」
孤児院にこんな施設があったかどうか疑問であったが、ここはどうやら孤児院の施設ではないようだ。
カーテンで窓を遮られた病室にただ一人、ぽつんと残された。
「日本には『医者の不養生』なんて言葉があったが、正にそれだな。」
安静にしてろと言われても、腹は空いてないし眠くもない。だからと言って歩き回る気力もない。
「【物質化】【物質化】【物質化】……魔力量も変わらず、魔術の手応えも同じか。本当に魔法だけが制限されたのか。」
掌からジャラジャラと音を立てて零れ落ちていく【物質化】で造り出した銃弾。
己の切れる手札と、己とリーラを繋ぐパーツが一つ減ってしまった事を思い知るには充分であった。
隙間から見た看護師「手から何か湧いてるぅ……」
レイはいつの間にか怖がられていた。




