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喪失の神医  作者: Crowley
第十二章 新人の反撃
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バグという光明

「確か化けた人の子供の頃の姿にもなれるんでしたっけ?」

「ええ、胎児の頃から化けた時の年齢までならいつにでも。化ける事に慣れた個体なら一部分だけ子供にしたり大人にしたりも出来ますよ。」

「持ってるスキルは同じになるんですか?」

「それは流石にね。ただ、一部のスキルなら大丈夫だとか。たしか」

「そんなことより、試着室はもっと早く出てきて欲しいね。今はお客さんがあんたらだけだから良いけどね。」

「すみません。」


頭を下げながら金貨を手渡すと店主はにっこりと笑って、分かれば良いね、と言って受け取った。


店主は小人達に金貨を渡すと金貨を体にめり込ませて、終いには体の中に取り込んで走り去って行った。


「あれで結構安全な保管方法なのね。」

「話は全く変わりますが、語尾に『ね』がつくのは何故です?」

「んー、方言というか訛り、だよね。僕は少し遠い国に居たからそれかもね。」


なるほどなと、首肯していると彼女からの横槍が入った。


「『ね』なんてついてます?私には聞こえないのですけど。小さい音?……みたいなのは聞こえますが。」

「多分それは持ってるスキルが違うからだね。お嬢さんは多分【精霊語】スキル持ってないね?」

「ええ、そうですが。」

「持ってる方が珍しいけど、人によっては『や』だとか、『でし』だとか、『だなも』だとか聞こえるらしいけどね。まあ、言語系スキルの弊害だね。」


その人が普段使用している言語系スキルに合わせて変化してしまうものらしい。


ステータスやスキルというシステムのバグといったところだろう。きっとこの世界も完璧ではないのだ。


それもそうだ、【神】と呼ばれる管理者の座に【人】が我が物顔で鎮座しているのだから。


前世で存在していた教典曰く、人は神に似せて創られたのだと言う。


だが、幾ら似せたとしても所詮は紛い物だ。【人】は【神】にはなれない。


にもかかわらず、彼は【神】の座に就いている。ということはそこに至るまでのプロセスが存在する筈だ。


「ありがとう、店主さん。お陰で少し光明が見いだせた気がする。」

「何がかは分からないが、悩み事が晴れそうなら何よりだね。」

「どうかしたんですか?」

「いや、【レイ(こちら側)】の話だ。」


不思議そうに首を傾げる彼女と使い魔と共に店をあとにした。

とある好きな実況者さんが試しにチャンネル登録をお願いしたら本当に増えたって言ってました。

前に著者もブクマ登録とかお願いしたら一人二人増えましたな。無名な私でも増えるので多分皆増えるんじゃなかろうか。という雑談。



いや、Twitterでやれよ。

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