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喪失の神医  作者: Crowley
第十二章 新人の反撃
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掘り出し物と言うべきガラクタ

更新頻度が悪くて申し訳ない。

最近アルバイトを始めました。小銭稼ぎにしかなりませんがそれなりに大変です。疲労感万歳。はぁ。

小人はもがいて彼女から逃れると、近くにある商品を机の上に並べ始めた。


「この子らは心が読めるからね、きっと今欲しいだろう物を選んでるんだろうね。」

「心が読める、ですか。」

「スキルとかじゃないから、そういう特性なのかもしれないね。豹人は足が早いみたいなね。」


そんなものかと納得しつつ商品を眺める。指輪のような物から金属製の一対の手袋のような物、外套のような物から鋲のような物まである。


「これは?」

「顔が真っ黒くなって分からなくなるやつね。体はそのまんまだからすぐわかるんだけどね。」

「こちらは?」

「ああ、姿を偽るってやつね。身長とか体型が近くないと効果がないから余り使えないやつね。」

「じゃあこっちはなんですか?」

「肌の色に変化した上で指とか手を守るやつね。ただピッタリと合わないと効果が無いのに、入り口が小さいから大体の人が使えないやつね。」

「じゃ、じゃあこれは?」

「毒が発生するやつね。結界で遮って充満させなきゃ効果は薄いけど、魔法に近づくとただの空気になるやつね。」


本当にガラクタなものから効果はバッチリなのに条件がつらいものばかりなようだ。


だが、そういうものこそ意表を突けるというものだ。


「全て買おう。幾らだ?」

「合計で金貨一枚ほどですね。太っ腹なお客さんにはついでにただの指輪もおまけしますね。」

「ああ、ありがとう。」

「こんなガラクタ何に使うんですか?」


勿論趣味に決まっているだろうに何を言うのか。とはいえ潜在的に良質なものであるのは確かだ。


店主に試着が可能か聞いてみると、裏の個室にあるから小人たちに案内させると言う。




「これ、もっと形良くなりませんか?」

「文句があるのなら自分で【結界術】を取得してください。」

「おや、一人増えたね。顔は見えないけどね。」

「使い魔を出しましたから。」


試着室から出ると増えたことに驚いた店主に応える。


先程買っていた魔道具を着けているが、大きな影響もない。


胸の悩みを持つ彼女には、毒が発生する鋲を装着してもらい、毒を結界で覆うことによって一時的な豊胸を施してみた。


指輪は魔力を注がなければ普段はただの指輪のようなので、もしもの為に彼女につけさせている。


金属手袋はドッペルゲンガーが付けることが出来たので爪を隠すのに役立っている。


外套は着てみれば全くその通りだったので、着せてから背後にいてもらう。おかげで警戒範囲が狭まって少し余裕ができた。


「それにしても、すんなりと魔道具を着けてくれたのは意外でしたね。」

「まあドッペルゲンガーって実はアンデッドですから、他のアンデッドと同じで自我が薄いんですよ。というか、特性上そうならざるをえないのですが。」

「特性、ですか?」

「ええ。影に潜んだ相手から記憶を盗み見て当人に化けるんです。」

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