1・プロローグ
明けましておめでとうございます。
初めまして今日この頃です。よろしくお願いします!
むかしむかしあるところにとても仲の悪い二柱の神がおりました。
二柱の神はそれぞれ世界を創り、そこにそれぞれ魔族と天族という種族を生み出しました。
二つの世界は全くの別の世界でしたがそれぞれの世界を行き来することは容易に出来ました。
それぞれの種族はそれぞれの文化を営み、それぞれの歴史を綴っていきました。
しかし、二つの種族は二柱の神の影響でしょうか、とても仲が悪く常に殺し合いをしていました。
二つの種族の殺し合いは収まることなく、とうとう種族滅亡の危機にまで陥ってしまったのです。
困った二柱の神はどうにかしなければと頭を悩ませてました。
しかし、魔族と天族の仲の悪さは元々この二柱の仲の悪さ来ているのです。
殺したいほど疎ましい存在と話し合いなどしたいはずもなく何の解決策も見いだせないまま時間だけが過ぎていきました。
そこへ三柱目の神が現れました。
三柱目の神は二柱の神の間に入り、それぞれが創った世界の間に新たな世界を作り、二つの世界を分断、さらに世界と世界の間に結界を張り、容易に行き来できないようにしました。
そして、別れた三つの世界はそれぞれ魔界、天界、境界と名付けられほとんど交流することなくまたそれぞれの歴史を紡ぎだしたのです。
『民衆童話~世界の成り立ち~』より一部抜粋