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となりの花鳥風月  作者: Fennel
1/10

プロローグ

 

 遥か神代の時代、人は滝壺の泡の声を聞いていたという。

 この世界に存在する森羅万象すべてに魂が宿り、人は彼らの声を聞いていた。

 音はなくとも良く響き、風はなくとも良く薫る。




 遥か神代の時代、人は滝壺の泡の声を聞いていたという。

 この世界に存在する森羅万象すべてに魂が宿り、人は彼らの声を聞いていた。

 音はなくとも良く響き、風はなくとも良く薫る。


「味がしない……」


 満開の桜の下で弁当箱を広げて空をあおぐ。

 強い風が吹き抜け、風に乗った遅咲きの山桜の花びらが花吹雪となって降り注ぐ

 音も無くはらはらと舞い降りる花吹雪を前に思わず笑みが溢れた。


「みんなあの時のままだ。あの景色は今ここにある。ならきっと……」





 『世界』はこんなにも近く、彼らの声に耳を傾ければそれはきっと聴こえる。これはそんな人と人の傍らに在り続ける存在たちの物語。




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