セット1‐4
「お〜い清水!お前怪我してバレー辞めたんだってな!」
ビクン
鷹虎は立ち止まった
「まったくたいしたヘタレだよ!黄金のストレートとか言われて持て囃されたからな!」
プルプル
鷹虎が小刻みに奮え始めた
「お前みたいなヘタレがバレー辞めてよかったぜ!ヘタレが同じコートに立つ事を想像しただけでむしずが走る!」
鷹虎は振り返った
「コノヤロ〜!言いたい事良いやがって!」
鷹虎はネクタイを投げ捨てコートにたった
「やるか!?」
「当たり前だ!」
「じゃ何本にする?」
「二本だ!」
「ハッハハこいつは傑作だ!ブランクがあるのに二本?わかった!もし負けたら俺達の前に二度と現れるな!」
「わかった!」
「鷹虎君!練習着来て!」
舞子が持ってきた
「いらないよ!これで十分だ!」
「へっきやがれ!」
ぴぃ〜
パシ 金子がトスをあげた
「コノヤロ〜」
鷹虎は助走を付け飛んだ
「うっ高い」
バシッン
ブロックされコートインした
「たいした事ないなぁ!」
「クッもう一回ある!」
ピィー
「大丈夫跳べる!大丈夫だ!」
パシ 金子がトスを上げた
鷹虎は助走をつけているその時後ろから舞子の声が聞こえた
「大丈夫よ鷹虎君!踏み込んで飛ぶの!君なら跳べる!」
へっ当たり前だ!
足を降り天高く飛んだ
「なっ?高い…」
春一は我慢しきれずに落ち始めた
「そこだぁー」
バシッン!
まるで全国実業団決勝の再現のようにボールは床を叩きもの凄い音が反響した
「うっ動けない…」
一馬はつぶやいた
タン
今鷹虎が着地した
「ハァハァ」
鷹虎は体育館を後にした




