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セット1‐2

「だだいまぁ!」


「あらぁ舞子お帰り!早いはね?」


「お兄ちゃんが遅くなるから帰って良いって!」


「あらぁそう…健吾も優しい所あるじゃない!お風呂沸いてるわよ!」


「ちょっと調べ物あるから…」


ダッダッダッダ


舞子は階段を駆け上がり部屋に入った


「あの子確か…」


舞子は棚からファイルを取り出しめくり始めた


「やっぱり…清水鷹虎…町田バレークラブのエースで黄金のストレートと言われた人!全国実業の決勝でお兄ちゃんと戦った人だぁ!やっぱり彼だったんだ…」


次の日


「ちょっと清水君!」


鷹虎は振り返った


「あっ昨日の…」


鷹虎は教室に入りながら言った


「君バレー部入らない?」


「えっなんで?」


鷹虎は座りながら言った


「うんどうした?鷹虎?」


斎藤も体を起こし言った


「君全国実業団で優勝したわよね?」


「えっ?そうなのか?」


「それが何だよ!君に関係ないだろ!」


「黄金のストレートと呼ばれてたはよね?」


「黄金のストレート…お前があの…実業団で活躍して将来の全日本候補!って言われた…」


「そうよ!斎藤君!でも君は全国実業団で右足の靭帯をきってからバレーを辞めた…」


「そうなのか鷹虎?」


鷹虎は重い口を開けた


「確かにそうだよ!俺はかつて黄金のストレートって呼ばれてた!でも靭帯を切って医者にもバレーは出来ない体って言われてる!」


「大丈夫よ!靭帯は切った時にはものすごく大変だけど完全にくっついていたらバレーはできるのよ!」


「ふざけるな!君は医者か?俺の気持ちが分かるかよ!」


ダッ


鷹虎は走り去った


「鷹虎君…」


「あのさぁ君キャプテンの妹だよね?」


「うん!君は斎藤君!中学の時千葉県ベスト8に入った!」


「そうそう!キャプテンに憧れて来たんだよ!よろしくね!」


その頃


ガチャ


「鷹虎?学校は?」


「早退した…」


階段を上り自分の部屋に入りベッドに寝転がった


「くそっ…俺だってバレーやりたいよ」

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