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初戦闘

400PVアクセス及び200ユニークアクセス突破出来ました、これからも宜しくお願いします、後書きにて森林戦闘以外のナギ達の所持スキルの説明を置いておきます。また、戦闘描写がありますので閲覧は自己責任でお願い致します。

最初の町アクティウムの外へと向かう為、ソロプレイヤー、ミコと即興のパーティーを編成したナギとリコは中央広場に程近い所にある雑貨店へと移動しスタート時に初期資金として各人が所持している2000ラントマルク(ラントマルクはこの世界の基礎通貨)の内ナギとリコが所持している4000ラントマルクを使用してアクティウム周辺の地図(500ラントマルク)ポーション(200ラントマルク)とMPポーション(150ラントマルク)を10個づつ購入した。

「ホントにすみません、ナギさん、リコさん」

「気にしなくていいわよ、それよりこの町の城門は東西南北に在るみたいなんだけどどの城門から出るか決めよう、このお店は西城門に近いけどこの位置からだと他の城門への移動もそんなに億劫じゃ無いからどの城門から出ても問題はなさそうよ」

ミコから声をかけられたナギはそれに応じた後にそう言いながら購入したばかりの地図を広げ、リコとミコはナギの傍らに移動して広げられた地図に視線を向けた。

地図にはアクティウムと周辺の地形、更にアクティウムから東西南北に伸びる街道とその先に存在する4つの町が描かれており、ミコは地図で周囲を確認しながら口を開いた。

「西の町、カリンブルクへの街道周辺は他の街道周辺に比べて森が多いですね、ナギさんのスキルに森林戦闘と言うのがありましたから、ここで戦ったらどうでしょうか?」

ミコの言葉を受けたナギとリコがアクティウム西方の地形を確認してみると、確かにアクティウムと西の町カリンブルクを結ぶ街道周辺には大小の森が複数描かれており、それを確認したナギは小さく頷きながらステータス画面を表示させて自分の持つスキルの1つである森林戦闘の精細を確認した。


森林戦闘


エルフ族固有スキル、森林、山林地帯での戦闘時自動発動し効果は自身のAGI+15、クリティカル発生率10%上昇、パーティー編成時に発動した場合上記の効果に加えてパーティーメンバーのAGI+10、クリティカル発生率5%上昇


「森林や山林での戦闘では自動的に発動してパーティーメンバーにも効果を発揮する、結構良いスキルね、リコの気配察知もあるし、森に多そうな虫系とか植物系とかの的にはミコさんの火魔法もあるし、地図を見る限りこのパーティーとは相性が良さげな地形だね」

「じゃあ、目的地はこのまま西の城門って事でOK?」

ナギが呟いているとそれを聞いたリコから問いかけがあり、ナギは頷く事で応じた後にリコとミコを促して西の城門へと向かった。

ナギ達は城門に向かう道すがらに自分達のスキルや使える魔法をチェックし、自分達の戦力を把握した後に城門を警備している警備隊の兵士達に見送られてカリンブルクに向かう街道を歩き始めた。

「結構プレイヤーっぽい人達ががいますね」

街道周辺に広がる平野の其処彼処に存在するプレイヤーとおぼしき人々の姿を目にしたミコは街道を歩きながらナギに声をかけ、ナギは小さく頷いた後に口を開いた。

「確か現実世界での1時間はこの世界では6時間に相当している筈よ、あたし達は配信開始から30分程経ってからログインしたんでこっちの世界では最低3時間、キャラ設定の時間とから入れたら4時間位は経過しているかもしれない、だからこの周辺のモンスターは結構狩られてるかも知れないわね」

「じゃあ、もう少し先に進んでみようか?」

ナギの言葉を聞いていたリコが街道の先を指差しながら口を開くとミコも頷く事でその意見に賛同し、特に異論が無かったナギはその意見を採用して更に街道を歩き続けた。

ナギ達が歩みを進めて行くに従って周囲に点在しているプレイヤーの数は減少していき、それを確認していたナギはある程度プレイヤーの数が減った所で足を止めると街道脇にある森を指差しながら口を開いた。

「だいぶプレイヤーの数も減ってきたから、取りあえずあの森に入ってみましょう」

「……えっと、この森はヴァイパー・フォレストですね」

ナギの言葉を聞いたミコは地図で森の位置を確認した後にその森の名を告げ、それを聞いたリコは少し顔をしかめながら口を開いた。

「名前からして毒蛇が多そうな森だね」

「そうね、ミコさん、現状で毒に対処出来るのはミコさんのポイズンブレイクだけだから回復魔法は毒への対処をメインにして貰うね、ちょっと負担かけちゃうかもだけど宜しくね」

「負担だなんてとんでも無いです、精一杯頑張りますね」

ナギがリコの呟きに応じながらミコに戦闘中の方針を伝えるとミコは大きく頷きつつ返答し、それを受けたナギは肩に吊っていたマジックマスケットを肩から外してリコとミコに声をかけた。

「よし、それじゃあ、行ってみようか」

ナギの言葉を受けたリコとナギは頷きながら槍とマジシャンズロッドを構え、ナギはそれを確認すると街道脇の森、ヴァイパー・フォレストへ向け2人と共に移動を始めた。

ナギ達が前衛のナギとリコにその少し後ろをミコが進むと言う陣形でヴァイパー・フォレストへ入り、木々の合間を伸びる踏み分け道を通って森の奥へと進んだ。

「見た感じ一本道っぽいわね、迷う心配は無さそうね」

「……っ!?皆止まってっ!何かゾワッて来たっ!」

ナギが踏み分け道を進みながら呟いていると傍らを進んでいたリコが一瞬身体を強張らせた後に、槍の穂先を前方に向けながら警報を発し、それを耳にしたナギはマジックマスケットの銃先を前方に向けながら後方のミコに声をかけた。

「ミコさん、魔法スタンバイしてっ!最初の一撃は火魔法であたしと一緒に攻撃、あたしとリコはその後突っ込むから回復魔法でサポートお願い」

「は、はい、分かりました」

ナギの指示を受けたミコは緊張で微かに声を強張らせながらも応じた後にマジシャンズロッドに魔力を込め、それを確認したナギは足を肩幅に開いて前方に半身の体勢を取る立ち射ちの姿勢を取ってマジックマスケットを構えた。

ナギ達は迫りくる敵に対する備えを固めつつその来襲を待ち、暫しの刻が流れた後に異世界で遭遇する初めての敵が姿を現した。

姿を現したのは、鱗に覆われたプロレスラーの二の腕程の太さの長大な胴体の先にアーモンド型の頭部を持つ3メートル程の3匹の大蛇であり、3匹の大蛇はナギの事に気付いた様で蜷局を巻くと唸り声をあげ始めた。

「ミコさん、真ん中の蛇を一緒に攻撃するよっ、リコはあたしとミコさんの攻撃が終了した後に左の蛇に向けて突撃、あたしは右の蛇を攻撃してるから状況によってはフォローして、ミコさんは回復魔法でサポートお願い、最初に話した通り回復はポイズンブレイク優先でね」

「OK」

「分かりました」

ナギが送った指示に対してリコとナギから了承の言葉が返され、それを受けたナギは即座に号令を発した。

「攻撃開始!!」

「ファイヤーアロー!!」

ナギが号令と共にマジックマスケットのトリガーを操作するのとほぼ同時にミコの言霊によってマジシャンズロッドの先から炎の矢が放たれ、放たれた炎の矢と銃声を轟かせながら銃口から発射された魔弾は狙い違わず標的となった大蛇を直撃した。

ナギの発射した魔弾による攻撃はスキル森林戦闘の効果によってクリティカル攻撃となって大蛇に大ダメージを与え、更にミコの放ったファイヤーアローが直撃してトドメの一撃となった。

ナギとミコの攻撃を浴びた大蛇はけたたましい断末魔の咆哮と共に光の粒子となって飛散し、残る2匹の大蛇が怒りの咆哮をあげる中、リコが槍を手に大蛇目掛けて駆け出し、一拍の間を置いてナギが残る大蛇にマジックマスケットの銃剣の切尖を向けて駆け出した。

「っりゃあぁぁっ!!」

森林戦闘の効果によって元々高いAGIが更に強化されたリコは瞬く間に大蛇に近付くと裂帛の声を迸らせながら槍の穂先を大蛇めがけて突き出し、突き出された穂先に胴体を穿たれた大蛇は苦悶の咆哮をあげた。

一方ナギは残る一匹の大蛇の所に駆け寄りその胴体に銃剣を突き立て、胴体を銃剣で傷付けられた大蛇は怒りの咆哮をあげた後に大きく口を開きながらナギに向けて頭を突き立した。

大きく開かれた大蛇の口の先端には蝮やコブラ等の毒蛇が備えている牙のお化けの様な牙が存在しており、大蛇はその牙をナギの身体に突き立て様としたがナギは突き立てた銃剣を引き抜く勢いを利用して少し斜めにステップバックする事でそれを回避し、攻撃を回避された大蛇が体勢を建て直して鎌首をもたげた大蛇に向けて銃剣を薙ぎ払い、新たな攻撃に怯んで身動ぎした大蛇の頭部を振り戻したマジックマスケットの銃床で殴打した後にその勢いを利用したステップバックで距離を取った。

「こっちは終わったよ、ナギ、フォローいる?」

「大丈夫、このまま押し切れそう」

ステップバックで大蛇と距離を取ったナギの背中にもう1匹の大蛇を倒したリコから声がかけられ、ナギは大蛇を見据えたまま応じた後に体勢を立て直している大蛇目掛けて突撃した。

「……っはあぁぁぁっ!!」

突撃したナギは裂帛の声と共に渾身の力を込めて大蛇目掛けて銃剣を繰り出し、その切尖が大蛇の胴体に深々と突き刺さった。

銃剣を突き刺された大蛇は苦悶の唸りをあげながらもナギに牙を突き立て様と鎌首をもたげたが、ナギは大蛇に銃剣を突き刺したままトリガーを操作し、くぐもった銃声と共に発射された零距離射撃の魔弾が大蛇にとってトドメの一撃となった。

射撃の反動によって大蛇から銃剣が抜けるのとほぼ同時に大蛇は光の粒子となって飛散し、最後の大蛇が倒された事によってナギ達の初戦闘は終了した。


戦闘が終了しました。


完勝によりパーティーの獲得経験値が1・2倍になります。


戦闘の結果モンスター、フォレストヴァイパーの情報が獲得出来ました。


報償金300ラントマルクを確認しました。ドロップアイテム、フォレストヴァイパーの毒牙×3、フォレストヴァイパーの皮×3を獲得しました。


本戦闘のMVPはナギさんですボーナス経験値を獲得しました。


ナギさんのLVが3に上昇しました。


リコさんのLVが2に上昇しました。


ミコさんのLVが2に上昇しました。


ナギさんが新スキル「初級銃剣格闘LV1」を獲得しました。


戦闘終了と同時に鳴り響くファンファーレと共にナギ達の前に戦闘結果を記したウィンドウが表示され、ナギはそれを確認した後にリコとミコに向けて口を開いた。

「取りあえずこれで初戦闘は終了したわね、2人ともお疲れ様」

「お疲れー」

「お疲れ様です、ナギさんリコさん」

ナギに声をかけられたリコとミコは笑顔で応じ、その後にミコが感嘆の面持ちでナギとリコを見詰めながら言葉を続けた。

「それにしてもナギさんとリコさんは凄いですね、ノーダメージで買っちゃうんだから」

「ミコのポイズンブレイクがあったから思いっきりやれたってのもあるんだけどね」

ミコの感嘆の言葉を受けたリコは笑いながら返答し、ナギは頷く事で応じながらウィンドウを操作してステータスのチェックと自身が新たに獲得したスキルの確認を始めた。


名前・ナギ


性別・♀


種族・エルフ


HP・90


MP・75(MAX85+5)


STR・19(+5)


VIT・22(+10)


AGI・40


INT・45(+5)


DEX・26


所持スキル


風魔法LV1


森林戦闘


初級銃剣格闘LV1NEW


所持装備


武器・標準式マジックマスケット(STR+5・INT+5・MP+5、射撃消費MP5)


防具


レザーライトアーマー(VIT+10)



スキル解説


初級銃剣格闘LV1


マジックマスケット専用スキル、接近格闘戦の際の敵へのダメージ及びクリティカル率が5%上昇する、数値はスキルLVが1上昇する度に2%上昇し、最大スキルLVは5


使用可能スキルコマンド


刺突、薙ぎ払い


獲得条件


マジックマスケットを装備し銃剣と銃床殴打を併用して敵モンスターを攻撃する。


「なるほど、なんでこんなに早くスキル獲得出来たかと思ったらに銃剣と銃床殴打で攻撃する事が獲得条件だったのね、割と簡単な獲得条件なのね」

「……あの……ナギさん、射撃武器で本来は遠距離使用がメインのマジックマスケットで接近戦を、しかも銃剣だけじゃなくて殴打も組み込むなんて割と難しい気がするんですけど」

新スキルの確認を終えたナギが感想をもらすとミコが苦笑しながら声をかけ、それを聞いたリコも笑って頷きながら口を開いた。

「そう言われたらそうかもね」

「むうっ……そんな物なのかしら」

リコの言葉を聞いたナギは小首を傾げながら思案顔で呟き、その少しあどけない様子を目にしたミコが思わず微笑みを浮かべていると、ナギは小さく頷いた後に口を開いた。

「まあ、それは兎も角として、このパーティーにはここでの戦闘は好相性みたいだから、暫くここで戦闘しましょう、森だから薬草なんかのアイテムが見つけられるかもしれないし」

ナギから今後の方針を示されたリコとミコは頷く事で同意し、それを確認したナギは2人を促して森の奥へと進み始めた。


街道脇に存在する森ヴァイパーフォレストを訪れたナギ達はその地にて初めての戦闘を経験し、それに勝利した後に更なる探索を進めた。


ナギ所持スキル(森林戦闘、初級銃剣格闘LV1については作中を参照して下さい)


風魔法LV1


初歩的な風属性魔法を使用出来る。威力については使用者のINTの影響を受ける、使用回数を重ねる事でスキルLVが上場し最大スキルLVは5、最大スキルLVに到達後更に経験を重ねる事で上級風魔法LV1にスキルチェンジが可能となる。


使用可能スキルコマンド


ウィンドアロー・攻撃魔法・ダメージ(小)消費MP5


ウィンドアシスト・支援魔法・自身及び味方パーティーのAGIを上昇させる(上昇量・小)消費MP8



リコ所持スキル


暗視LV1


パッシブスキル、夜間に自動発動し、その期間の視認可能域が増加する、夜間戦闘を続ける事でスキルLVが上昇し視認可能域が増加する、最大スキルLVは5、スキルLVが最大になり、更に「気配察知LV5」を所持していると「夜間戦闘LV1」を獲得可能


気配察知LV1


パッシブスキル、町やセーフティゾーンの外に出ると自動発動する。接触前に相手モンスターの存在を察知し不意打ちを回避出来る。発動した戦闘で勝利以上する事でスキルLVが上昇し、察知出来る距離が伸び敵の概略も察知可能となる、最大スキルLVは5、最大スキルLVに到達し「暗視LV5」を所持しているとスキル「夜間戦闘LV1」を獲得出来る。



ミコ所持スキル


火魔法LV1


初歩的な火属性の魔法を使用出来る。威力については使用者のINTの影響を受ける、使用回数を重ねる事でスキルLVが上場し最大スキルLVは5、最大スキルLVに到達後更に経験を重ねる事で上級火魔法にスキルチェンジが可能となる。


使用可能スキルコマンド


ファイヤーアロー・攻撃魔法・ダメージ(小)消費MP5


ファイヤーボール・攻撃魔法・ダメージ(小)・消費MP8


回復魔法LV1


初歩的な回復魔法が使用出来る。回復量が設定されている魔法の回復量については使用者のINTの影響を受ける、使用回数を重ねる事でスキルLVが上場し最大スキルLVは5、最大スキルLVに到達後更に経験を重ねる事で上級回復魔法にスキルチェンジが可能となる。また、ポイズンブレイクの使用回数を重ねる事で「毒魔法LV1」が獲得可能となる。


使用可能コマンドスキル


ヒール・回復魔法・回復量(小)・消費MP8


ポイズンブレイク・回復魔法・毒状態を除去出来る。


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