ゴブリン退治!
うーん、いつの間にか寝てしまった。
朝ご飯を食べる。まずい、まずすぎる。
この世のものでは無いと思った。
口の中で苦いと思うと甘くなってそうと思ったら辛くなるのだ。
最悪だ、取りあえずかまずに流し込んだ。
よし、ギルドに行こう
しかし、人が多すぎる。そして迷子になった。
ここどこー。助けてー。
「また迷子?」
昨日の・・・、たしかソルだっけ。
A級冒険者の・・・。暇なのかな。
取りあえず適当に返事でもしよう。
「・・・えぇ、まぁ」
「これからギルド行くからおまえも来るか?」
昨日も同じ事言ってたな。
まぁ、ついて行くのが確実か。
「ねがいしまーす」
それにしても・・・、この町広すぎ!
「あの・・・、この町って広すぎじゃないですか?」
取りあえず気になったことはどんどん聞いていくことになった。
「まぁ、王都に次ぐ大都市だしね」
王都はもっと広いのか、困った。そうだよ、決して私が迷子になりやすいわけではないのだ。
「ほら、ついたぞ」
「ありがとうございます」
依頼やろう。
どうするか、
討伐系の依頼にするか、採集系にするか、迷うなー。
・・・・。
よし決めた!
ゴブリンの討伐依頼だ。
「これやります」
エルフの人に渡す。
「やるんですか、それ・・・」
何か問題あるのだろうか。
「何か問題ありますか?」
「実はそれ、こないだCランクの人が受けたのですが、大けがして帰ってきたんですよ。
そして言ったんですよ。ゴブリンキングが出たって・・・。」
ゴブリンキングとはその名の通りゴブリンの王で、そいつがいるとゴブリンの攻撃力が上がり、
ゴブリンキング自体も、結構な戦闘力だ。個体自体はCランクなのだが、そいつがいるときは、
ゴブリンは1000体はいるし、やっかいな敵だ。
まぁ、ひまだしいいか。
「やります」
「や、やるんですか・・・。わかりました。」
よーし、久しぶりにがんばろう!
うーん、気持ち悪い。
一面緑なのだ。ここは岩場で緑色なんて普段はほとんど無いはずなのに・・・。
さっさとかたづけるかー。
「火術」
「キー」
あちこちで聞こえる。うるさいな。
でも半分くらい減った。
火術で蹴散らしてもいいけど、
たまには違う術でも使うか。
「雷術」
ぴかー、ごろー!
空から雷が落ちてくるんだ。四方八方に散らばってく。ゴブリンの動きがおもしろい。
そんな光景を眺めてると、ゴブリンキングが出てきた。醜いな。
さっさと終わらせる。
「えーと、火術」
「ぎゃぁぁぁ」
塵になって消えた。あれ、消えちゃだめなんじゃ・・・。
まぁ、魔石は残ったようだしいいか。
さぁ報告!
「生きてたんですね!!」
エルフの人が言った。今度は道間違えなかったよ。
しかし第一声がそれとは、物騒な世の中だなー。
「魔石しか残らなかった」
あ、固まってるよ。やっちゃだめな感じだったか。失敗失敗、次は気をつけよう。
「も、もう終わったんですか!?」
「え、はい。報酬をもらいに来ました」
「少し待ってください」
行ってしまった。そんなにまずいことしたかな。
「はぁ、はぁ、大変だー!」
誰かが急に入ってきた。何が大変なのか、
またやっかいごとに巻き込まれそうだな。報酬をもらってさっさと町の外に行こう。