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夢と現実は違う。いつか線と線が重なる日を願ってる。

夢見たっていいじゃないか。見ていたいんだ。

それすら自分で見れない、いつかの夢の続きかもしれないから。


◆◇◆自宅◆◇◆


家に帰っていつものように母が残していった冷めた手料理を温め。

母がいないことを確認して。ランドセルに忍ばせていた本を片手に、苦手な焼き魚を嫌々口に運んだ。


一瞬の沈黙と。魚と向き合ったまま、顔が強張ってしまう。

(美味しいと思えない上に、なんだこの罪悪感・・・。)


この頭の付いたままの魚は余計にいただけない。目が…目が合ってしまう。

っと言うことで、行儀が悪いと注意する輩がいないことをいいことに。本で気を紛らわす作戦だ。

目が合わないようにと尾の方から食べていたが。自然と頭に差し合っていく仕方なさを心の中でカナメは呪った。※頭を切り離して食べる作戦は罪悪感が倍になるので場外に。


カナメの言う極限まで食べられた魚は。躊躇なくゴミ箱にin。食器を水につけ。

電気を消したことを確認すると自分に部屋に戻ることにした。


◆◇◆カナメの部屋◆◇◆


いつも部屋に入ると真っ先に机に座り、本を読み出すのだが。その日はとんでもない眠気に襲われてベットへと仰向けに倒れこんだ。


(くっそ。帰り走ったのが原因か。本を読む貴重な時間を・・・優斗め。呪・・・。)


うっすらと消えていく目の前の部屋の天井と意識・・・。そして最後に理不尽な八つ当たりをして、カナメは眠りに落ちていった。


◆◇◆ゆめ?◆◇◆


気が付くと、永遠と先の見えない階段を下っていた。

乾いた空気に。何もない真っ黒な背景。ただ淡々と階段を下っていた。


真っ暗な背景に、突然と現れた扉は。見る限り西洋風で、鍵が何個も掛けられている。

(行かないと・・・呼んでるから。)

誰がとか何処にとか理由さえ関係なく、扉の向こうにいかなければいけない・・・そう思った。

カナメが手を伸ばした瞬間。鍵がひとつひとつ光になって消えてなくなってしまうと同時にドアノブが出現する。


躊躇なく開けたドアの隙間からは、微かな風と一緒に懐かしいような新しいような香りがした。

「本・・・。」

それは、紙独特の香りだった。

扉の先・・・目の前には信じられない量の本が、両端の巨大な本棚に敷き詰められていて。その景色が奥まで続いている。



しばらく歩き続けると、暗がりの中スポットライトのように照らされている場所があり。その光の下には、一人の少年と周りに本が大量に転がっていた。


「何の本を読んでるの?」

「読んでないよ。僕まだ字読めないんだ。」


背中越し、少年に話しかけると。きちんと返答は帰ってきた。

少し除くと本に涙の跡がついている。


「・・・読んでやるよ貸しな。」

「ありがとう。お兄ちゃん。」


顔が見えた途端、さっきまで少年だったのが。色白の三つ編みの少女に替わっていた。

向けられた笑顔に現れた笑窪は、どこか怪資料館の少女を思い出させた。


◆◇◆部屋◆◇◆


「カナメ起きなさい。」

一階から聞こえる母の声で目が覚めた。


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