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【書籍化決定!】【R15版】変態リケジョちゃんは追放魔族の“珍(ちん)”な部分に興味があるようです。  作者: 真星 紗夜


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01.人間界でド変態リケジョと出会う。


 かくして俺は仲間にハメられた。

 敵である人間をかくまった罪を着せられ、見事に魔界追放という極刑に処された訳だ。


「俺はあの人間については何も知らないっ!

 ってか、あの子は一体どこから来たんだ⁉︎

 聞きたいのはこっちの方だ!」


 この場を切り抜けるには深い事は考えずに、ありのままを訴えるのが賢明だと思った。


「アネモネさんの下着だって盗るわけがない!

 あの晩は...。」


 こっちに関しては言葉が出てこない。

 本当はアネモネのババァになんて興味ないから、それを言ってしまえばいいんだろうが、

 下手な暴言は心象が悪くなるだろう。


「あー...。コウ君。裁判長のワシが言うのも変じゃが、

 アネモネのパンツの件はどうでもいいかの。」


 近くで見ていたアネモネは顔が赤くなっている。


 団長は不機嫌そうな顔をしているが、それ以外の団員は今にも吹き出しそうだ。


「で、本題はここからじゃよ。コウ君。

 トップ団長が言うには、君はあの人間の為に一人でスープを作っていたそうじゃないか。」


「そういうつもりじゃ...!」


 バゴッ!


 団長の神速の手刀が俺の首に入る。


「まあまあ。落ち着きなされトップ団長。ワシは君のことは信頼しとるし、今さら何を言われても判決は覆らんから。」


「失礼いたしました。裁判長。」


 一礼して元の席へ戻る団長。


「...でのぉ。事の詳細は君が呆けていた時に全て話したんじゃが、

 最後に本人にしか分からん事を聞いてしまうかの。

 ...どうしてあの人間は君のことをパパと呼ぶんだい?」


 もう訳が分からない。

 何を話しても切り抜けられそうにない。

 追放は...、受け入れる...!

 覚悟と言えば聞こえはいいが、その実は諦めに近い感情だ。


「最後のお願いだ、あの子はどうなったのかだけ教えてくれ...。」


「んー、会話できない?キミ。ワシが聞いてるんだけど...?

 まあ、今から追放される君には話しても無駄じゃよ。」


 そう言うと、裁判長の目から光が消え、こう続けた。


「あの人間をそんなに気にかけるなんて、お前やっぱり魔族の敵じゃな?

 おい。連れて行け。」


 屈強な魔族二人が俺の両腕を掴む。


 トップ団長、いや、トップのクソ野郎には頭に黒い袋を被せられた。


 最期にこんなクズのニヤケ面を見せられるなんて...。


 チクショウ...!コイツら全員殺してやる...!

 外の世界でも生きて生きて生き延びて、絶対いつか滅ぼしてやる...!


 俺は雑に引きづられて裁判所を後にした。


・・・・・・・・・・・・・・・


 長い間引きづられた。

 砂利の上、石の階段、お構いなしに引きづられた。

 全身を何度も強く打ったし、もう皮膚が剥がれ落ちてそうな感覚だ。


 ...今までで一番大きくて重い扉の音がした。

 俺はその中に投げ捨てられ、閉じ込められた。

 


 コツコツコツッ。


 しばらくすると、扉とは反対の方向から堂々とした足音が近づいてくる。


 ピタッ。

 

 それは俺の目の前で止まり、その足音の主に頭の袋を案外優しく取られた。


 そこには、いかにも王のような風貌の男が。

 赤い豪華なマントに、魔族の象徴とも言える青い肌が映えている。


 初めて会うが、この男が魔王に違いない。


「うん。久しぶりだね、コウ君...。」


 どうも偉いヤツらの冗談は分かりにくくて困る。


「なんの冗談だ?俺はお前と会ったことなんてないぞ。」


 初対面には礼儀正しくが俺のモットーだ。

 だが、もうすぐ追放される身にそんなの必要はない。

 そもそも、もう俺の中で魔族はみんな敵だ。


「残念だが、キミは禁忌を犯したみたいだね。

 実は、私がキミの能力を買って兵団に入れたんだ。

 キミの存在は戦闘に不可欠だと踏んだんだが、そんな事をするとはな。」


「何が“能力を買って”だ。

 俺は一度も魔力を使えた事がないんだよ!

 なんかと間違えたんじゃないのか?」


「私は間違いなんてしない。

 キミは魔力こそ使えないが、優秀な指揮をしてきたんだろ?

 それはどんな魔力にだって劣らないと私は確信していた。

 ただ、真価を発揮できるのはここ魔界ではなかったって事だ。」


「魔界ではないって、どういう事だよ。

 だから俺を魔界の外のゴブリン地帯に配属したんじゃないのか?」

 

「そういう事ではない。

 ...それより、時間だ。私も暇じゃないんでね。」


 魔王が魔力で辺りを照らす。

 トップやジェイとは比較にならないほど強大な魔力。


 すると、高さ三メートル程の円柱状の機械が現れた。


「これはテレポーターと言ってね、中に入った者を遠くに飛ばす事ができる。

 今からキミにはここに入ってもらう訳だが、覚悟はできているか?」


「ああ、ゴブリンのアジトでもなんでも好きな所に飛ばせよ。」


「何を言っている?

 今からキミが飛ばされるのはそれよりも外側。


 人間界さ。」


 ...⁉︎


 俺は息を呑んだ。


「おい!そんな機械があるんなら俺ら魔族はとっくに人類を絶滅できていたんじゃないのか⁉︎」


「...キミは誤解をしているようだが、私の狙いは人類の絶滅ではない。

 確かに魔族は人間を喰らってきた歴史があるし、そうしてきたのも私だ。

 しかし、私の真の狙いは人類革新の必要悪としての役目を果たすことだ。」


「人類革新...?魔族の間違いじゃないのか?」


「ニ度も言わすな。私は間違いなんてしない。

 ...悪いがこれ以上は語れない。

 この続きをキミが知る事になるかはキミ次第だ。コウ。

 

 断言するが、今の人類は魔族に対して尋常ではない憎悪を抱いている。

 人間界でキミが自身の真価に気付き、またここへ戻ってくる事を期待している。

 キミにはやるべき事があるのだろう?」


 そう語ると、魔王は俺に触れる事なく魔力でテレポーターに押し込め、起動した。


「ぐわっ!」


 禍々しい光が俺の身体を包む。


 ・・・・・・・・・・・・・・・


 ......ここ...は?

 辺りは暗く何も見えないが、夜の野外だろう。


「なんだよテレポーターって、さっきまで昼だったのにいきなり夜かよ。」


 しばらく辺りを散策する。


「ん?あそこだけ明かりが灯ってるな。小屋か?

 んまぁとにかく、こんな所にいてもしゃーない。

 夜のうちにあの小屋で、この青い肌を隠せる服を盗むんだ。」


 正直、身体はボロボロだ。

 その上あんな遠くの小屋とも分からない一点の明かりに向かって歩くんだ。


 


「小屋というよりは家だな。」

 

 近づいてくるとそう気がついた。

 見間違えたのは明かりが一つの部屋にしか灯っていなかったからだ。


「にしても、ずーっと同じ部屋だけ明るいし、なんか窓から煙?湯気?みたいなの出てるし、なんなんだ?」

 


 やっとの思いで到着し、その気になる窓から中を覗く。

 なんというか男の本能的にそうした気がする。


「...うおっ///」


 なんだ、アレ。人間の女の裸か...?

 綺麗だ...。胸がドキドキする。

 それに、本能的な何かが反応してしまう。


 俺は息を潜めて窓の下にかがみ込んだ。

 目に焼きついて離れない女の裸にドキドキしながらも、一定の勢いで流れる水の音が心地よく...。

 

 疲れ果てた俺はその場で寝落ちしてしまった。

「面白かった!」「続きが気になる!」と思ったら、  


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 どんどん投稿しますので、ブックマークも是非ご利用ください!  


 ※作者は特級の声優ヲタです。キャラクターの脳内再生CVなど、お気軽に自由なコメント待ってます!

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