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見えてる令嬢の侵略記

作者:三阪
隣国との戦争が起こるという直前、唐突に雲隠れした父親の指名によって子爵へと就任することになった自称どこにでもいる優雅な子爵令嬢ムク・パール。
しかし、彼女には他の人と違う部分が1つあった。

それこそが、『鑑定』もどき。

他人や物の情報を見ることができるとされる『鑑定』を簡素化したのではないかとも思えるほど酷似したものが見えるのだが、実際の『鑑定』とは大きく異なる部分がある。それこそが、一切見える情報が信用できないというもの。
長年家に使える秘書は内通者としての適性が高く、いつも彼女を適当に扱っている騎士団長は忠誠が非常に厚いことになっている。だからと言って常に嘘をつくわけでもないそれはハッキリ言って信用性皆無であり、それによって影響されることがあっても良い事なんてない。どちらかと言えば、見えることが不幸でしかないとすら彼女には思えていた。

しかし、『鑑定』もどきが使えることは運命だった。
子爵に就任した彼女は、戦争に始まり溢れるほどに集まる避難民たちへの対応、権力闘争と波瀾に巻き込まれていくことになる。
『鑑定』を持つ者は例外なく偉業を成し遂げるとされるが、『鑑定』もどきを持つ彼女は一体何を成し遂げるのだろうか。

未来は、彼女の『鑑定』もどき程度で見えるものではなかった。



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プロローグ
2025/12/04 19:01
1.私の特別
2025/12/04 21:35
2.挨拶は大事
2025/12/05 19:05
3.戦場に立つ!
2025/12/07 21:42
4.作戦変更!
2025/12/08 22:05
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