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第9話 ギャルちゃんはハーレムに加わりたい

夜勤がやっと終わったので再開します

待たせてすまんな……

次の日

今日は無理言って仁ちゃんを家にお留守番させ

本屋に着いた

また20分前くらいに着いたけど

鍵は空いてて、レジでスマホいじってる楓花ちゃんがいた


「はよー」


『おはよ!鍵開け早かったね!』


「んまぁー気が向いたんだよ」


きがむいた、か

にしてはもう麦茶とせんべい用意してるな

私のためなのかな、嬉しい


「んで、どったの。あ、重いヤツだったら聞かないかんね」


『そーいう訳じゃないんだけど…』


私は幽霊と動く人形がいるというのだけは伏せて

私の言葉に勘違いをしてしまった2人の責任を取って

2人とお付き合いをすることになった

とだけ伝えた


「何それウケる。良かったじゃん。ハーレムだよ」


『良くないよ!私、そんなに勘違いさせちゃうタイプかな?』


「んまー……うちと会う前は、どうやってその鈍感さで生活してたのか知りたいくらい?」


結構心配されてた……

もしかして、中学の時あんなに色んな人から言い寄られたのは

これのせい、なのかな

……多分そうだな


「別にいいじゃん、相手二人も納得してるんでしょ?ヤリたい放題じゃん」


やりたい放題って……言い方悪いなぁ

片方は触れないし、片方はめっちゃちっちゃいなんて言えないよなぁ

それより、この話聞いてから

やけに楓花ちゃんがそわそわしている

髪の先をクルクルいじったり

私の目と合う頻度も増えた


『どうかしたの?』


「い、いやあ⤴︎︎なんも」


声が上ずって、動揺してる

絶対なんか隠してる……


「っぶなー……うちまで勘違いするとこだった……怖いねえ若いのって(ボソッ)」


『若いの?楓花ちゃんも若いでしょ〜』


「ふひゃ!?ちょ、盗み聞きすんなし!うわ、変な声出したじゃん、可愛いかよ」


『たまに出る高い声可愛いよね!普段から出さないの?』


「いやだるいし、こういう自然体が一番なの。なに?うちも口説こうとしてる?」


『いやいやまさか!でも本心だよ!』


「本心って……またあんたね……もういい」


呆れた様子で楓花ちゃんは椅子から立ち上がり

ゴミとコップを持ち出そうとするので

私は慌てて楓花ちゃんの手を取る


「ちょ、なに!?」


しまった、本当だよっと伝えるために手を取ったが

これじゃ文字が打てない

こうなったらくらえ!私必殺!

キラキラお目目びーーーーむ!


「ちょ、分かった分かった!本心だよって言いたいんでしょ!手ぇ離して!」


顔真っ赤にして私の手を振りほどくと

「ったくほんとに……」と逃げるようにその場から出ていった

本当に伝わったのかな……

あ、もう時間だ、棚整理しなきゃ


……あれ?こんなに本、少なかったっけ……?

私が帰ったあと買われたにしては数が合わない


慌ててゴミをまとめてる楓花ちゃんの肩をゆさゆさした

「今度は何」


『本の数が合わないの!何か知らない?』


「はあ?んなわけ……」


楓花ちゃんも一緒に確認するが

やはり数は合わない


「まさかうちにもきたのか……」


『うちにも?なにが?』


「泥棒狐……最近この辺の有り金や物を盗みまくる泥棒!」


楓花ちゃんはレジの箱を開けると

狐のマークのある紙が置いてあった

泥棒狐……!?

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