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第14話 ギャルちゃんはデートに誘いたい

流れとはいえ、4人の女性(?)と付き合うことになってしまった私

幽霊さんも仁ちゃんも、付き合ったからと言って特に変わらなかったんだけど

1人だけ、明らかに態度が変わった子がいた


『おはよー!楓花ちゃん!!』


「あ………はよ…」


最近全く目を合わせてくれない楓花ちゃんだ

私はどうにかして楓花ちゃんの前に立って目線を合わせようとするけど

「邪魔」とだけ言われてあしらわれてしまう

うぅ…私何かしたかなぁ……

付き合ってるんだし、嫌われてるわけじゃないと思いたいけど……

と思ってたら後ろから琴音さんが抱きついてきた


「やっほー柊奈っち〜!今日もかわうぃ〜ねぇ〜!」


『あ、おはよう琴音さん!なにそのチャラ男みたいな言い方……』


「そんな素っ気ない子じゃなくてさ〜?あたしとイイことしよ?」


『イイこと!?!?店内ですよ!しません!えっち!すけっち!』


「えっちー?あたし別にイイことって言っただけだぞ〜?ムッツリめ〜」


人差し指でほっぺたをつんつんされながら

琴音さんは私をからかう

この人に関しては本当に私の事好きなのかな……?


「……あのさ、仕事中なの、忘れないでよ」


「んも〜楓花っちはお堅いねぇ〜仕方ないから本棚整理してきまーす!」


琴音さんは風のように逃げてしまって

また楓花ちゃんと二人きりになってしまった

少しだけ気まずい時間が流れて

私もそそくさとレジに向かおうとすると

「…………あのさ」

と声をかけられる


『ど、どうしたの?』


「………………こんどの……にちよぅとか……モニョモニョ……その……」


小声すぎてあんまり聞こえず

『なに?』と顔を近づけてみる

すると「ひゃあ!近づくな!」と押し退けられてしまう


『そんな声量じゃ聞こえないもん!』


「うぐ。だ、だから!今度の!にちよぅとか……ぁぃてたり……」


『前半だけおっきくしても分かんないよ!?』


「日曜!空いてる!?」


日曜……?

あ、あー!そういう!

『空いてるよ!』


「じゃ、じゃあその……どっか行かない?」


『いいよ!行こ行こ!』


「ぅし……!じゃ、じゃあまた連絡するから」


『うん!デートだね〜♡』


「なっ!わざわざ書くなし!!」


デートに誘おうとして誘えなかったから

目を合わせずらかったのかな?

可愛いとこあるな〜

デート楽しみだな!何着ていこー!



そのころ、本棚整理するふりして聞いていた琴音さんは


「ったく、相変わらずあたしが焚き付けないと動かないんだから……待てよ、これあたしもチャンスじゃね……?」

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