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Last Angel  作者: カレー紳士
6/19

第六話

更新が少し遅くなりました…

そんなこんなで六話目です。

最近戦闘シーンがあまりなくなりましたね…

気をつけたいと思います。

~翌日~


チュンチュン、チュン

「ん、んん、ふぁ・・・ぁぁぁぁあ」

朝、起きると、

「あれ、また秋野さん朝ごはん作ってるのかな?」

階段を下りると、

「誰もいない?」

(出かけたのかな?今日は土曜だしな…)

パンにジャムを塗って考えていると、

カチャ・・・

ドアが開く音がした。やけに早いお帰りだな。

「おかえ・・・・」

そこにいたのは、秋野さんや母さんではなく、

「慶太に長閑、麻野まで・・・、どうしたんだ?」

そう、そこに立っていたのはその三人だった。

「お前こそ何してんだ?」

慶太が逆に聞いてきた。

「は?なに言ってるんだ?」

慶太の意味不明な質問にさらに「?」だったが・・・

「あのね・・・、あんた忘れたの?今日剣道の大会でしょ!」

イラついたように長閑がさけんだ。

俺はびっくりすると同時に、記憶がよみがえって青ざめた。

「しまった!!今日は全国選抜の大会だ!!」

(集合は6時30分だったよな・・・。)

恐る恐る時計を見ると・・・。

「げぇ!!もうこんな時間!!」

時計の針は6時12分を指していた。

(今から走っていけばなんとか・・・)

それから16分後・・・・・

「甲斐君・・・遅い・・・」

秋野さんが学校で待っていて、

「すいません、ぎりぎりに来てしまって・・・」

俺がそう言うとやっと来たかというように顧問の先生が見ていた。

横から、

「遅かったわね・・・。なにしてたの?」

と、秋野さんが見つめてきた。

「いや、忘れてて寝坊した・・・」

それを聞くなり、

「あなたって結構忘れやすいのね」

秋野さんが俺につぶやいたとき、

「おい、早くバスに乗れ!時間ないぞ!」

と、先生が集合をかけた。

秋野さんは・・・当然俺の隣だった。

(あれ?でも何で寝ているのがわかっているはずなのに、起こしてくれなかったんだ?)


~大会会場~

「うわ~、広いなぁー!」

そう声を上げたのは応援に来た慶太だった。

「全国から観客とか来てるからな」

驚いている慶太に説明した。

「おい北村、控え室へ行け」

先生が抽選を終えてやってきた。

「じゃ、俺行くよ」

秋野さんは、無表情で

「がんばって・・・」

とだけ言って見送ってくれた。


~一回戦目~

(一回戦目は大男かぁ・・・)

前に立っていたのは、身長二メートルくらいあるがっしりとしたやつだった。

(なんか一発でも大きいの食らったらヤバげだ・・・)

審判「はじめ!!」

審判の始めの合図とともに、大男が突っ込んできた。

「まあ、予想済みだがな!!」

大男が面を取りに来たところに胴をいれ、一本。

「なっ!こんなにあっけなく!!」

大男は俺に怒りにも似た血走った眼を向けてきた。

二本目の勝負の始めの合図が告げられた瞬間再び突っ込んできた。予想済み、もとい

予知済み。

「はぁ!!」

籠手こてをあっさり決め、二回戦目へ。

男には・・・、悪いことをしたなぁ。

二回戦目・・・と思いきや、

「ど、どうしたの?秋野さん、ここ控え室!!」

そう控え室に入ってきたのは、黒髪にきれいなストレートのかかった発育もよい

一見無口の同居人だった。

「あなたに、謝りたいことがあるの」

唐突とうとつに秋野さんはそんなことを言い始めた。

「何、謝りたいことって?」

俺が、心当たりがまったくないので聞いてみることに。

「朝、大変だったでしょ?」

その言葉と、自分の疑問が結びつく。

「ああ、それならもういいよ、間に合ったし」

俺がそう言っても秋野さんはすまなそうな顔をしていた。

(次の試合まであと四十分か・・・)

俺は思い切って理由を聞いてみることにした。

「でも、何で起こしてくれなかったんだ?」

秋野さんは、まじめな顔をして、

「実は・・・」

と、言ったところで秋野さんの頬が緩んだ。

「実は、その、あなたの寝顔が愛しくって、その、起こせなくって・・・」

は?と言うことは、何?俺が寝てて、秋野さんには愛しく見えて、起こせなかったと?

「本当にごめんなさい・・・」

と、必死に謝っている姿をいつまでも見ているわけにも行かないので、

「いいよ、さっきも言ったように間に合ったし」

「あなたって、とても優しい人・・・」

秋野さんの顔をじっと見つめている自分に気付いて、

「あ、あぁ、そうかな?」

と、気恥ずかしくなってはぐらかした。

「あ、そろそろ時間だ、言ってくるよ」

試合時間が近づいてきたので行こうとしたら呼び止められた。

「あの、その、がんばって・・・」

「ああ、がんばるよ!」

そう言って控え室を後にした。


~二回戦目~

(二回戦目は・・・、なんか、怖いんですが!?)

前に居たのは、痩せていて、ゆらゆら揺れている、不気味なやつだった。

(こんな痩せていて大丈夫なのか?)

「はじめ!!」

審判の始めの合図、とともに奴の竹刀が高速で振られた。

(!!やばい!!)

パァン!!

すごい音とともに、強烈な衝撃が走った。

(ぐ、なんとか防いだけど、やばいな)

自分でも防ぐのがやっとだった。予知できるのに?いいや、予知できたから防げたんだ。

予知できない、今までの俺だったら、確実一本いってたな。

(さてどうするかな)


~応援席~

「おお!?はえぇ!!」

沖野君がそう叫んだ。あ、ここからは少しだけ、秋野由香里の視点。気にしないで。

「でも、彼なら大丈夫。だって、私の婚約者だから」

「へぇそうか・・・、はあぁあぁ!?」

(つい禁則事項を口にしてしまった・・・彼に迷惑がかかる)

「どういうことだ!?婚約って!!」

(うるさい。この人は苦手)

「なぁー、どういうことだよー!」

(・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ブチッ!!!)

「少し・・・黙っててもらえないかしら?一週間ぐらい」

そこに居た、沖野君を含め、みんなが凍り付いていた。

「・・・・はい」


~甲斐視点~

パァン!パシィン!

ものすごい音が耳をつむぐ。しかし、今の俺にはそんなのにかまっていられる暇は無かった。すごい勢いで打ち込まれる相手の一太刀ひとたちは受け流すので精一杯だった。

(なんて力だ、馬鹿じゃねぇの?本当に同じ歳かよ?それにあんなに細いんだぜ?)

バシィン!!

(あの細い体のどこからあの力が湧いて来るのかね・・・、知りたいもんだよ!)

そう思っている間に残り時間あとわずか!!

(しかたねぇ、一か八か、カウンターを打ってみるか!!)

相手が振ったその瞬間、

(ここだ!!いけぇ!!)

パァアアン!!

これが予想外に決まったんだ。この後、優勝はしたけど、ね。


~バス車内~

「それにしても凄かったわねー、最後のカウンター」

そんなことを帰りのバスの中、長閑がつぶやいた。

「そうだよなぁー!」

と、慶太が食いついてきた。

「そんなことねぇよ、ギリギリだったし」

「そんなことないよぉ、本当に凄かったもん、北村君」

あはは、と俺に笑いかける麻野。いや、でもなにより秋野さんの顔を見るだけでほっとした。

「でも、あなたは凄い、さすが、私の・・・・」

ああ、かわいい。そんな秋野さんの笑顔を満喫していると、

「おい、甲斐!お前達の家の前だぞ!!」

慶太が家に着いたのをおしえてくれた。うちの学校のバスは大会のときは丁寧ていねいに家に送ってくれるのだ。

「おう、じゃあな」

遠ざかって行くバスに手を振り、家についた。


六話です…剣道部に入っているということで

大会に出るという設定にしてみました。

主人公は剣道部ですが、作者は実は野球部でした。

わからないことだらけですが、頑張りたいと思います!!!

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